●オズワルドアルディレス監督（町田）：

「最初に、何の言い訳もするつもりはありません。大変悪いプレーの連続でした。全く自信がなく、怯えてプレーをしてしまいました。前半５分くらいでしょうか、最初に失点をしてしまいましたが（記録上は前半３分）、パスを早くつなぐということに関してはいい時間帯もありました。ただ信念を貫いてボールを大事にするというところが、ピッチの上では見られませんでした。
後半は守備面の規律を欠いてしまったように見えました。この試合は我々にとっていい“レクチャー”だったのではないでしょうか。相手はＪ２において大変優秀なチームの１つです。我々は今日より、もっともっといいプレーができると信じています。だからまた、改めてやり直せねばなりません。もう一度、守備面における規律の部分をやろうと思います。もう少ししっかり守備をしなければいけないと思います。
一方でボールを保持している時には、我々はもっと早く、もっとポジティブにボール回しをしていきたい。ただそれをピッチの上で実行するには、まず最初に自信を持ってやるということに至ります。なので１週間を通じて、そういうモノを少しでも植えつけたい。今日はそういったモノが少し失われたと思うので、次に向けて回復していきたいと思います」

Ｑ：交代枠を１つしか使わなかったけれども、どういう理由ですか？
「見ていただいたように、なかなか交代１つでは難しい状態だと考えていました。相手チームがもっともっと前から来たのであれば、もっとやられていた可能性もあります。後半は人数をより掛けて攻撃していたのは事実ですが、一方で悪い取られ方をして、守備の規律を失っていました。５失点目でしょうか、相手のＦＫから１本のパスで裏を取られてしまった。
今日の内容では、３点目を取られた時点で、もう試合が終了していたのかもしれません。千葉がカウンターを仕掛けるたびに常にゴールへ向かっていました」

Ｑ：「自信がなくなっている」という話だったが、その原因は？
「やろうとするんだけれども上手く行かないことが続くと、そうなるのかなと思います。結果が伴わないときに自信を失っていくものだと思う。順位表を見るたびに、そういうモノを失うと思います。
前節では内容がよかったのですが、最後の最後に追いつかれて、結果が伴いませんでした。今節でＪ１の昇格候補の１つと戦うに当たって、我々は内容を追求しようと考えていました。彼らは本当にいいプレーをする、いいプレーヤーの集まるチームです。しかし我々は簡単にゴールをプレゼントしてしまいました。開始３分、４分でゴールをプレゼントしてしまった。
たくさんのことがあるのですが、まず最初に自信を少しずつ回復しなければいけません。我々の目指すものは、自信というものがなければ、何も前へ進みません」

Ｑ：試合終了直後にサポータからブーイングでなく、大きな拍手が沸いていたが、どういう心境で聞いていたか？
「サポーターの振る舞い、態度は、大変にありがたいと思っています。彼らには引き続き応援していただきたいということを、お願いしたいと思います。我々は大変にむずかしい時期を過ごしています。そういう中で自分達はできる限りのことをやっていきたい。今日は大変いいチームと戦いましたが、彼らのようなレベルに早く追いつきたいとも思っています。少し時間はかかると思います。私が見ている中で、J2であれほどいいレベルのチームはまだ多くはないと思います。千葉のようなフットボールをするにあたって、もう一度足りない部分をやり直す必要があるわけです。これから良くしていかなければいけない点は、山ほどあります。例えばもっとプロフェッショナルになること、自分達のスタイルに自信を持ってプレーすること。攻撃をしたらゴールを目指す、ゴールをするという強い信念を持ってプレーすることなどです。そういったことが、まだ始まったばかりです。引き続きトレーニングをし続けていくしかありません」

Ｑ：庄司悦大選手に代えて、ディミッチ選手を投入した理由は？
「まず最初に、自分の選手の批判はこの場で言いたくありません。庄司は将来性がある選手です。ただ今年からこのカテゴリーでプレーするわけで、それは彼にとって簡単なことではありません。困難な時もあると思います。ディミッチに関して言うと、少し状況が変わるものと信じて、起用しました。私からすると、少しポジティブに試合が動いたとは思っています。
ただ繰り返しますがディフェンス面において、あまりにも規律を失っていたと思います。自分達が早い時間で失点して、後半しっかりやろうと、前から前から行って前がかりになったところでカウンターでやられたというのが現実です。ゴールを“簡単に献上してしまった”という印象です。我々を相手にゴールにするのは難しいと思わせる守備にならなくてはなりません」

以上