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【J2:第11節 東京V vs 山形】奥野僚右監督(山形)記者会見コメント(12.04.30)

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●奥野僚右監督(山形):
「とても厳しい試合になりましたけれども、自分たちが勝負どころというところで確実に得点に結びつけられたことが勝因ではなかったかなと思います。やっぱり、こういう勝ち方が出来るようになってきたところに、自分たちの成長を非常に感じていますし、そこに喜びも感じています。選手たちも少しずつですけれども自信を深めていっている段階で、またこういう形で追加点も奪えた。そういったところを含めて、今日はすべてが良かったと思います。また、アウェイの地でしたが、山形から多くのサポーターのみなさんに応援に来ていただいて、まるで自分たちのホームのような気分でプレーをさせていただき、背中を押していただいたということも、とても嬉しく思いますし、そういったものをまた勝点3という形にしてみなさんにお見せすることができたことがとても嬉しく、そしてよかったと思います。ありがとうございます」

Q:前半立ち上がりから相手に押される場面が続きましたが、劣勢をはねのける力をどのようにお考えですか?
「ああいった形で得点できたっていうところは、サッカーの面白さであって、サッカーの1つの側面だと思いますね。だから、劣勢の、攻められているチームが1つのチャンスをモノにすることによって、また自分たちの流れにするということができたところが素晴らしいと思います。また、攻められながらもそこで慌てることなく最後のところで体を張った守備であったり、連携のところでサポートし合うというところが出たので失点につながらず、なおかつそこで我慢することを覚えているわけですから、1つのチャンスをモノにすることができた。ですから、本当にサッカーの1つの勝つための側面が、前半の部分で表れたゲームであったと感じています」

Q:セットプレーでの得点が多いですが、例え劣勢でも、セットプレーでということは選手には特別に言い聞かせていたりするのでしょうか?
「セットプレーだけに特別焦点を絞っているわけではなくて、得点する機会だったり失点するピンチだったりのところを選手たちには常々話しています。どういったところがチャンスで、どういったところにピンチが潜んでいるかというところは、繰り返し繰り返し自分の中でも表現していますし、そういったものを選手たちが、ここがチャンスなんだ、ここがピンチなんだと感じる力というものが少しずつと言いますか、感じられるときにピンチを防いでまたチャンスをモノにすることは表現できた1つの形だと思っています」

Q:「粘り」や「最後まで感じる力」が非常に素晴らしいと思います。最後のところで30mぐらい走ってカバーに入る選手もいましたが、それは東北人魂なのでしょうか。
「元々山形の選手たちというのは、全員で攻撃して全員で守備をすることは、もちろん昨年からできておりました。献身的な部分というのは本当に彼らの長所でありますし、今はまたそういった部分を表現できているということは、自分のできることをしようという、自分たちの意思というものがそこにあると思います。ですから、人数が足りていることがあっても、自分が危ないと思ったら動けるようになっていますし、チャンスだと思ったらそこから飛び出していくという作業ができているうちは、自分たちが良いゲームを出来て、勝ちに結びついているんじゃないかなと思います」

Q:結果としては苦しい試合をモノにしたということですが、試合前のゲームプランとしては、こういう展開は監督としては予想してたのでしょうか?
「いろいろな形があると思いますが、予想しても、あまり予想通りに行かないのが常でして、これまで対戦相手さんの試合を見てきたところで、また当日どういう風に表現されるか。自分たちも日々成長していこうとしていますし、相手も修正され、成長されようとしているわけですから、あるがままというか、対応力をもっとつけてもらいたいと。そのゲームに入りながら、自分たちの攻撃に積極性を持ちつつ、相手の攻撃に対応できるようなことを心掛けてもらいたいというのをまず主眼に置いています。ですから、ゲームプランというのも、あらゆるプランがあると思うんですけど、その場その場でその状況を選手、スタッフが見極めたところで、対応ができればいいなと常々考えています」

Q:中2日で4試合のタイトなスケジュール。これでホームに戻れるのでは?
「山形のメディアの方にはよくお話しているのですが、連戦が続こうが、結果として連勝があろうが、結局は僕たちは目の前の1試合に全てを注ごうというスタイルでおります。ですから、この目の前の1試合に対していかに良い準備を毎日積み上げていくか。またそれで、その試合が終わった時に自分たちの成長を何かしら手にして、また次の試合に向かっていくというところを徹底しているので、さっきもミーティングしましたけれども、次の試合に選手も向かっています。またこれから回復する作業と、次の試合に向かっていくというのをやっていった中で連戦が続いても、タフに1つずつ目の前の試合に全力を尽くしていきたいなと思っています」

Q:この勝利で、勝点で首位の湘南に並びました。次節も勝てば、5年ぶりの首位。それに向けて意気込みを。
「先程の質問と重なるところで、いつもお話させていただいているところではあるんですけど、あくまで数字の結果というのは自分たちが日々積み重ねてきたことが結果として表現されているわけですから、1つ1つ勝っていくことで順位が上がって、その結果として1番上に立つことができる。それは、自分たちがシーズンが終わった段階での最終目標としている部分でして、そこに対して一喜一憂して欲しくないというのもあります。選手には、スタメンで出ようがベンチから出ようが、ベンチを外れていようが、そのことに対して一喜一憂することなく、自分たちが1つ1つできることをやっていってもらいたいと。自分もそう考えているので、そこが今言われたように、何年ぶりかの首位になるというのは、これからの準備と、次の試合へ向かった部分でのやってきたことの結果が勝利につながって、またその勝利が順位につながれば最高だなと思っています」

Q:J1では仙台が首位。「東北」ということで、スピリチュアルなところでつながるものがあるのでしょうか?
「スピリチュアルな力があるとしたら、それにもあやかって、それにも背中を押してもらえたら続けて元気よくやっていきたいなと思っています。なんでも、あらゆるものをいただきながら、自分たちが表現して、サポーターなり支えて下さる人に還元できればなと思います」

以上
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