●反町康治監督（松本）：
「0-3という結果だが、同じ結果の愛媛戦に比べると、今日の方が内容などは上だった。勝ちたい意欲が、富山の方が少し上。それが少ないチャンスで点を取れた理由と感じました。ゲームの入り方・前半の流れは悪くなかったが、サッカーは得点が大きく流れを変えるスポーツ。うちが最初に取れたら、同じような流れになったかもしれない。先制点を奪われたのは展開上厳しかった。ハーフタイムにも注意したセットプレーで後半やられたことは少し残念。昨日も（セットプレー対応の）練習をしたんですが、それが実らなかったことも悔しい。今日は4月1日ということでエイプリルフールになってくれれば良かったが（苦笑）、結果はしっかりと受け止めたいと思います。サポーターには感謝しているし、アウェイで勝点3を取りたいと思います」

Q：流れの中から得点できていない。チャンスは増えている。あとひとつ、何が足りないか。
「最後に決める力でしょうね。ただ、C・ロナウドもメッシも、決めているのは周りがしっかりボールを動かして、フリーの選手が多いから彼らもチャンスを生かせるのかもしれない。一概に個人の話をすると、そこで切れてしまうので、個の能力とグループの融合、でしょうね。ただ、うちは去年からシュートを打とうとしない。そこはずっと言っているんですけどね。現代サッカーではなかなか1対1のチャンスは作れない。ペナルティーエリアの外でフィニッシュの状況があったときに打てるかどうか、または枠に打てるかどうか。そこは大きい」

Q：3失点。こうしておけばという点は。
「今日のような浮いたボールの試合では、ひとつ身体を寄せるとか、イーブンのボールをどちらが先手を取るとか。その点は向こうが目立った。結局どっちつかずのボールに寄せきれないとか、自分たちのボールにできないとか、そういうところがある」

Q：セットプレーについて。
「セットプレーはキッカーの良さもあったが、ディフェンスは今日は良くなかったです。これは昨日の練習でも良くなかったので、ミーティングでもそういう話をしました。そこからやられてしまった」

Q：チーム作りの過渡期にあると思うが、現状の手応えは。
「実際のところ、妥当なところだとはと思っています。J2のチームを上・中・下でいえば、うちが下のランクであることは間違いないとは話してきました。J2は、どこを見ても個の力などで少しずつ差は出ている。しかし、だから我々は諦めるではなく、だからこそもっとやっていかなければいけない。スーパーなことはできないにしても、自分たちの実力をわかって着実にやっていかなければいけない。ただ初戦や2戦目に比べれば少しずつJリーグのプレッシャーとか水に慣れてきたと思っている。それは相手も同じなので、平行線ではいけない。少しでもスケールアップしていかなければいけないでしょうね」

Q：スタンドからはブーイングや怒声もありましたが。
「チームにとっては非常に悔しいことですけれども、見ている方々は何か言いたくなるような内容だったのかもしれない。それは受け入れなければいけない。応援してくれている皆さんには非常に感謝している。その応援に我々は応えているかどうか」

Q：今後の課題について。
「セットプレーのところは直していかなければいけないでしょう。時間をかけてでもやらなければいけないと思う。攻撃のところはフィニッシュに問題はあったが、チャンスはたくさん作ったかなと思います。ただ、出し手と受け手だけの動きではあまり面白くないですよね。3人目の動きとかワンツーとかはこれからですが、3人以上が絡んでいかないと点は取れない。そこは、やりながら修正したい。（守備は）流れの中から攻められたのはなかったので、その点は大きく破綻しているとは思いません。判断の遅さは相変わらずなので、ここはトレーニングでやるしかない。改善点ですね」

Q：気持ちの緩みなどが、試合内容が安定しない理由でしょうか。
「今日は0-3でやられたが、全部がダメというわけではない。気持ちが入っている選手も多かったと思います。ただ、今日の富山は皆が全く同じテンションでやっていた。その差はあったと思う」

Q：安間監督が先制点によってはどうなったかわからないとおっしゃっていました。
「勝った監督のリップサービスですよ（一同笑）。ただ先制できるかできないかは大きい。チャンスはあったので、そこを決めるのは大きなポイント。ゲームの流れは大きく変わりました」

Q：初出場の大橋正博選手について。
「ボールを効果的に出せる選手ですよね。ああいう状況で、中盤でリズムをつくれる。期待通りのプレーをしてもらった。またセットプレーのキッカーとしても期待して送り出しました。新潟の時は、ボランチ・前の方・サイドでも使っているので、今後も状況に応じてということになるでしょう」

以上