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【J2:第6節 甲府 vs 北九州】プレビュー:ホーム3試合目の天気予報は晴れ。安定期から成長期に差し掛かった新生・甲府が急成長を続ける北九州をホームで迎え撃つ(12.04.01)

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どうも2位の椅子の背もたれに背中を押し付けられないと思って、2010年の第5節終了時の甲府の順位を見ると14位だった。2010年のJ2リーグは全19チームで甲府は4試合消化という状況だったが、今年のように開幕3連勝でスタートするとどうもフワフワしてしまう。喜び方や浮かれ方がよくわからない。ついでに、2005年の初昇格を決めたシーズンの第5節終了時の順位を見ると8位。驚いたのは、当時のJ2は12チームしかなく、最下位になっても今なら中位という数字。そんなことすら忘れていたが、ずいぶんとチーム数が増えたもの。甲府もクラブとして着実に力をつけている印象だ。ただ、早い時期から昇格圏内にいることには慣れていないので、左腕に「我々はまだ何も手に入れていない」とマジックで書いて気持ちを引き締めて北九州に挑むだけ。

甲府が2度目(2010年)のJ1昇格を決めたシーズンにJ2に加入したのが北九州。初対戦に弱い甲府が、案の定アウェイで引き分けてガッカリしたことを覚えている。甲府は1シーズンでの出戻りになったが、試合が無い週末に関東でちょくちょく見た三浦(泰年)ギラヴァンツの試合。カズ対ヤスの対戦(第22節)も見た。シーズン中盤頃までは、三浦監督がベンチから指示を出している時間が長いと思っていたが、中盤以降はそれが短く感じ、選手の判断力がついたから指示を減らしたのかと勝手に理解していた。今年の北九州に対して甲府の城福浩監督は、「中盤に動きがある。誰も止まっていない。技術がある選手がハードワークしていて厄介な相手。球際も厳しいチーム。(4−3−3で連勝しているが)4バック、3バックのどちらで来るかくらいのつもりでいる」と感じ、警戒している。また、FC東京の育成出身の森村昴太やU-17城福ジャパンで活躍した端戸仁の成長を、勝点3を奪った上で確かめたいところ。大宮の育成出身の新井涼平もポテンシャルの高い選手で、北九州は去年・今年といい補強を行っている印象がある。「J1で通用するような高い技術を持つ選手を集めて、彼らのメンタル面を刺激して開花させている」と城福監督は感じている。甲府に在籍した選手では加部未蘭も気になるが、選手名鑑をみるとGKの佐藤優也が昔の顔を思い出せないくらい髪型が変っており、ノッていそうで不気味。

30日に開幕したプロ野球はもう少しでノーヒットノーランになりそうな試合があったが、甲府の守備陣もノーシュートノーゴールは無理だが、ノーゴール(無失点)の試合を続けたい。城福監督は「(敗れた第4節)山形戦が一つのポイント。その反省を生かした横浜FC戦。この戦いをアベレージにして更に積み上げていく」と山形戦を序盤のターニングポイントと位置づけている。昇格圏内にいることに安心することはできないし、先発メンバーも自分たちが固定されていると感じることも危険。メンバーを固定しているように見えるが、「メンバーを選ぶのに悩む状態はいいこと。人情としてはギリギリのところで頑張っている選手を使ってあげたいが、(先発は)選手が勝ち取るもの」と、城福監督はサブメンバーに甘い顔は見せない。背番号10番を背負っていながらも途中出場の立場にいる井澤惇は、「チームが勝っているからメンバーを変えることは難しいと思う。でも、(先発の座を奪うために)出来ることはなんでもするし、いつチャンスが来るかわからないのでコンディションを落とさないように常に準備をしている。途中出場でアピールするにはゴールが大事。山形戦のように先発のチャンスを貰った試合では勝たないと駄目。次のチャンスは絶対にモノにしたい」とサブの中で高いモチベーションを保っている。

甲府が強くなるには井澤のような選手が多くいて、チーム内で激しい競争を最後までやり続けること。練習を見ればサブやベンチ外の若い選手が居残り練習を物凄く頑張っている。彼らの今の努力が報われるときは必ず来るだろうし、彼らが貪欲にベンチ入りやレギュラーを目指すから先発メンバーにも危機感が生まれる。JFK甲府のサッカーはまだまだベーシックな部分の精度や判断のスピードを磨いている段階だが、サブの突き上げとレギュラーの危機意識があればそう簡単には崩れることは無い。前節シーズン初ゴールを決めて「ようやく気持ちが楽になった」というFW・高崎寛之がハーフナーマイクのようにグッとノッて来るのかという点が注目点だし、2列目の選手がどれだけゴールを狙っていけるかという点は課題。ホーム3試合目にして初めて天気予報から雨マークが消えて晴れマークとなった甲府。安定期から成長期に差し掛かりつつある新生・甲府の戦いをポンチョ無しで見るチャンスなので是非、山梨中銀スタジアム(16時キックオフ)に足を運んで欲しい。

以上


2012.03.31 Reported by 松尾潤
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