昨季リーグ戦で柏に“ダブル”を達成したのはG大阪と磐田のみ。カップ戦を含めても昨季柏に2度勝ったのは仙台を加えた3チームしかいない(※仙台はヤマザキナビスコカップで2勝)。なおかつ磐田はアウェイで3-0、ホームで6-1といずれも大差で勝利している。今季最初の対戦を前に、報道陣からは森下仁志監督へ“相性“に関する質問が出たことも自然な流れだろう。
両者に“相性”という言葉があるとすれば、悪くはない。昨季は駒野友一を起点としたサイド攻撃が見事に“はまった”。相手のキーマン・ジョルジ ワグネルを守りに走らせ、同じく要注意人物・レアンドロ ドミンゲスにはゴールこそ許したものの、執拗なマークを継続。今回も狙いどころは大きく変わらないはずだ。
だが、昨季の大勝は過去のものであり、両者のパワーバランスを示すものでもない。森下監督は昨季リーグ戦で柏が勝点72を獲得して優勝したことを引き合いに出し、こう指摘した。「トータル的にうちより25ポイント多いわけで(※昨季、磐田は勝点47の8位)。25ポイントということは(勝利数が)8試合分(多い)ということ」。
森下監督の言葉を借りるまでもなく、柏はやはり強い。昨季の戦力を維持し、そこへリカルド ロボ、那須大亮といった新戦力を加えたチームが目指すのは連覇のみ。前節・清水戦で見せた逆転勝利も“偶然”に転がりこんだものではないだろう。後半開始からジョルジ ワグネルに代わり投入された澤昌克が存在感を見せたように、だれが出ても一貫したスタイルを見せられるチーム力が彼らにはある。この試合、地力に勝るのは間違いなく柏だ。前節リーグ初勝利を掴んだアウェイチームにとってはここから連勝街道を突き進みたいところ。狙うは今季初のリーグ2連勝だ。もちろん昨季2度も大敗を喫した磐田に対する思いも強いものがあるだろう。
新体制となり、シーズン開幕からわずか数試合を経験したばかりの“若い”磐田には学ぶべきことが多くあるはずだ。柏・ネルシーニョ監督が叩き込んだ“勝者のメンタリティー”を前に、ホームでいかなる試合運びを見せられるか。「勝ったことは去年の話」(森下監督)。サックスブルーはあくまで謙虚に昨季リーグ覇者との一戦に臨む。
以上
2012.03.30 Reported by 南間健治
J’s GOALニュース
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