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【J2:第4節 町田 vs 熊本】レポート:「スコアレスの前半」が生んだ2連勝。ゼルビアはアグレッシブに戦い、野津田初戦を飾った。(12.03.21)

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「0-0なら自分たちが有利」。アルディレス監督は、選手にそう繰り返しているのだという。前半を0-0で凌いだ町田が、鳥取戦と同じく後半に勝ち越し、2連勝をとげた。

前半の町田はいつも以上に、相手ディフェンスラインの「裏」を狙っていた。中2日ながら鳥取戦は途中出場で、19日の練習後に「僕は疲れていない」と語っていた勝又慶典が攻撃の先頭に立ち、旺盛なフリーランニングでパスを引き出していく。

熊本守備陣の対応は的確で、前半だけで5つのオフサイドを誘うほど。攻撃も9分に武富孝介が町田エリア内へ切れ込み、36分には白谷建人がゴール右からシュートを狙う好機があった。しかし決定機は少なく、時間を経るごとに減速していく。裏のスペースを狙われることでDFが下がり、連戦の疲れで前線の足も動かない。選手の間隔が拡がることで、細かくボールを動かす持ち味が消えていた。

スコアレスで迎えた後半、流れは町田に傾く。49分、藤田泰成が右サイドに絶妙ロングフィード。勝又が抜け出して折り返し、柳崎祥兵の左足ボレーは、決定的だったが枠の上にそれた。59分には、町田は平本一樹が相手のミスパスをさらい、中央から持ち上がる。柳崎が平本の右側から飛び出し、DFを引っ張る。平本は逆にはたき、勝又が強引な体勢からシュート。これがDFをかすめてエリア左にこぼれた。代わったばかりの北井佑季が左足を一閃。対角ネットに突き刺さる先制弾となる。

熊本の反撃は散発的なものにとどまった。69分には養父雄仁の左足ミドルが枠を捉えるも、町田のGK、相澤貴志にブロックされる。後半はシュートこそ7本放っているが、崩して放ったものは皆無だった。

今日の町田は球際の戦闘力、守備が光った。敵将・高木琢也監督は「オーガナイズされて粘り強い」と評し、アルディレス監督は「戦う姿勢、プレーする姿勢に感銘を受けた」と誇る。同じ無失点でも前節・鳥取戦のような危ない場面がなく、アルディレス監督は「ザワ(GK相澤)はあまり仕事がなかった」と語ったほどだ。

攻撃にも変化がある。町田はポゼションを重視する反面、ボールの動きが選手の足元に留まる傾向があった。しかし今日はボールを持ってない選手の、スペースに対するアクションが豊富。キャプテン勝又に加え、柳崎や藤田のアップダウンが抜群だった。

町田はなぜ後半に強いのか?走り勝てるのか?アルディレス監督の練習は走り込みやスパルタとは無縁で、むしろ楽しげだ。津田和樹は少し悩みながら、理由を2つ挙げてみせた。1つは「全体で動いている分、1人に負荷が掛からない」こと。もう1つは「僕たちがボールを持てれば、相手は疲れてくる」こと。賢く、上手くプレーすることが、体力的なアドバンテージにつながっている。

町田は2連勝で今季2勝目。ホーム「野津田」の初戦を飾った。アルディレス監督は「J2というカテゴリーに、比較的早く順応し始めている」と自信を見せる。「相手のことには興味がありません」と語り、プレーと思考のスピードにこだわる名伯楽の指導が、想像以上の成果を生んでいる。

以上
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