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【AFCチャンピオンズリーグ2012 CCMFC vs 名古屋】プレビュー:手負いの名古屋が敵地で今季ACL初勝利を狙う。母国に凱旋する“海外組”ストライカーの活躍に期待大(12.03.21)

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1試合ごとの気持ちの切り替えは、名古屋が最も得意とする作業である。勝利の余韻に浸らず、敗戦のショックを引きずらない。ここ2シーズンで見せてきた安定したパフォーマンスの要因には、この巧みなメンタルコントロール術もあった。いま、敵地オーストラリアでのAFCチャンピオンズリーグ2戦目に臨む名古屋にとって、重要なのはこのメンタルコントロールというものだ。土曜日に行われたリーグ2節のF東京戦で、先制しながらも逆転負けを喫し、早くも今季1敗目を喫した。タレント豊富な天皇杯覇者とはいえ、昇格組相手にリードを守りきれなかったのは痛恨の失敗といえる。さらにはダニルソンが退場処分を受けるなど、試合自体の後味の悪さも強い。チームがどれだけメンタルをフラットに戻し、冷静にセントラルコーストとの一戦に挑めるかどうか。名古屋がまず取り組むべき仕事は心を平静に保つことである。

その上で注目されるのは、指揮官の采配だ。負傷者が続出し、一時は最大で5人の主力を欠く事態もあり得たメンバー構成は、玉田圭司と田中隼磨がF東京戦の出場にこぎつけたことで最悪の事態は免れた。しかし依然として現状でのベスト布陣の構成が見えてこない。F東京戦では中盤の底にダニルソンと吉村圭司を並べ、2列目に金崎夢生、玉田、永井謙佑を並べる4-2-3-1を採用した。先制した前半こそ試合の主導権を握ったが、攻撃のアイデアが乏しく守備でも緊密さにムラがあったことは否めない。同じメンバー、同じ布陣を選択することは決して悪くはないが、途中出場で良い動きを見せた田口泰士の起用や、選手交代の最中で見せた田中マルクス闘莉王のボランチなどで刺激を与えるのもひとつの手かもしれない。ビルドアップにこれまでのようなキレがない今、その担い手探しは急務でもある。

迎え撃つセントラルコーストは現在オーストラリアの国内リーグ首位を走る好調のチームだ。ACL初戦では中国の天津泰達とスコアレスドローに終わったが、その実力を侮ることなどできない。前線とDFラインに長身の選手を揃え、国内では無敵の名古屋の高さに対抗するだけのフィジカル能力を持っている。中でもベテランのオランダ人DF、JOSEPH ZWAANSWIJKは190cmの長身でセットプレー時にも強みを発揮する要注意人物。前節ではベンチスタートだったが、188cmのFW・ROGIC TOMASはシュート技術もあり、名古屋の屈強なDFたちも手を焼きそうだ。セットプレーのキッカーも務める中盤のMICHAEL MCGLINCHEYは、現在7アシストで国内リーグトップタイにつける。セットプレーの破壊力はJリーグの比ではなく、シュートレンジも広いため、普段以上に名古屋の中盤の守備は重要性を増すことになりそうだ。

名古屋が頼りにしたいのは、今やオーストラリア代表のエースにして“海外組”のケネディだ。プレシーズンをほぼ別メニュー調整に費やしたストライカーは、ようやくコンディションが上がってきたのか運動量も増え、F東京戦では本来のプレーを取り戻しつつあることを印象付けていた。ケネディの活躍と攻撃の活性化は同義である。母国での一戦に彼のモチベーションが上がっていることは想像に難くなく、代表選手としての意地とプライドを“国内組”に対して見せてつけてくれるはずである。

名古屋はこの1週間で日本、オーストラリア、日本と移動し3試合をこなす。その初戦でつまずいてしまった今、厳しい日程を乗り切るためにもここでは勝利が欲しいところ。それが敵地でのACL初勝利となれば、チームも勢いに乗る。アウェイに強いのも名古屋の特徴のひとつ。そろそろ“らしさ”を十二分に発揮し、快勝劇に沸く姿が見たいものだ。

以上

2012.03.20 Reported by 今井雄一朗
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