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【AFCチャンピオンズリーグ2012 アデレード vs G大阪】プレビュー:思い出の地、アデレードを浮上の足がかりに!(12.03.19)

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08年、アジアの頂点にたったハインドマーシュ・スタジアムにガンバ大阪が帰って来た。思い起こすこと約4年前。08年11月12日、G大阪はこのアデレードの地で、クラブ史上初の『アジアチャンピオン』の称号を手に入れた。ホームでの第一戦を3−0で完勝していたため、すでに勝利はほぼ手にいれた状況だったが、アウェイの地でも圧倒的な攻撃力をみせつけ、0−2と圧倒。アデレードの監督に「相手が15人いるようにみえた」といわしめるパス回しでスタジアムを沈黙に陥れた。

あれから4年。今年も含めて、Jリーグクラブの中では最多となる6度目のAFCチャンピオンズリーグを戦っているG大阪だが、あの日以来、一度もアジア王者の座には上り詰めていない。しかも、例年ならグループステージ突破は当たり前とされてきたビッグクラブが、今年はその船出となるホームでの第1戦を、0−3と黒星発進している。決して船出は上々ではないが、このまま屈するG大阪ではない。アウェイの地といえども、クラブワールドカップを含めて、3戦3勝の相手からきっちりと白星を手にし、大阪の地に帰りたい。

ただし、選手たちの疲労は正直、否めない状況だ。3月17日に行われたJ1リーグ第2節、C大阪戦を終えたその足で関西国際空港の地に向かったチームは、疲労を感じる暇もなくアデレードの地へ移動。しかも乗り継ぎ時間を含めれば約15時間という長い移動を経てこのアデレードの地にたどり着いた。加えて、そのC大阪戦も、終了間際に決勝弾を許し敗戦と苦い結果に。まさかの公式戦3連敗という屈辱をひきつれてのアデレード入りとなってしまった。

だが、選手たちは決して下を向いていない。いや、遠藤の言葉を借りれば「1戦1戦の積み重ねがタイトルに繋がる」と思うからこそ、下を向いている暇はない。しかもそのC大阪戦の戦いを振り返り、「それまでの2試合に比べれば、少しずつ自分たちのサッカーというものが形になってきているという手応えも感じられた」とキャプテンのMF明神智和は語る。今はその少しずつ浮上しつつある力を、チームが一丸となって大きくしていく作業を続けるのみ。環境が変わり、日本とはいろんな意味で流れる空気が違うこのアデレードの地を足がかりとして、浮上のきっかけにしたい。

「今は確かにシーズン序盤の難しい時期だけど、1からやり直して新しいものを作るというよりは、これまで築いて来たガンバ大阪のスタイルに新しいものを加えるという感覚で個々が自信を持ってやっていけばいい。もちろん、試合を戦う限りは勝ちたいし、チームにとっても勝つに越したことはないけど、それを掴むには個々が持っている一番いいものを出さなきゃいけないということを忘れちゃいけない。また、こういう状況ゆえどうしてもミスに萎縮しがちになるけど、そこはこれまで同様にみんなでカバーし合えばいいだけのこと。ミスを恐れていてもいいプレーは出せないし、僕たちのスタイルは出せないはず。勝っていないときほどプレッシャーと紙一重の戦いになるけど、それを乗り越えて個々が自分の力を発揮し、チームとしての力に変えれば必ず結果は出る。アデレード戦もそのことを信じて戦いたい」(MF遠藤保仁)

「ここ3試合は守備、中盤、前線がぎくしゃくした関係の中でボールを動かし、攻撃を作ろうとしている感がある。いつものようにスムーズなパス交換ができていないというか…。それはお互いの距離が遠かったり、パスのテンポがあがっていかないから。個々がもっと動いてパスコースを作ったり、前線からもっと追いかけて中盤との連携の中でゴールチャンスを導きだしたり、ということを再確認しつつ、自分たちの攻撃を取り戻せれば結果は出るはず。またサッカーにミスはあって当然なのに、いまはミスに萎縮しすぎている感もありますから。そういう意味ではミスを恐れるのではなく、もっと個々が自信を持ってボールを繋いでいく必要がある。その部分は少しずつ良くなっているという手応えも感じているし、あとは結果が自信を後押ししてくれるところもあると思うからこそ、結果が欲しいです」(DF加地亮)

対するアデレード・ユナイテッドはオーストラリアサッカー界では名の知れたジョン・コスミナ氏が11年12月に監督に就任。サイド攻撃をスタイルとしたサッカーを目指したクラブだが、現地点でのAリーグの成績は勝点24で10クラブ9位と低迷を続けている。とはいえACLでは初戦のブニョドコル戦をアウェイの地で1-2と勝利し幸先の良いスタートを切っている。しかも今節はホーム戦。08年の対戦時は3戦とも完封負けという屈辱を味わった相手だけに、是が非でも白星を目指した戦いを挑んでくることだろう。注目は、オランダ生まれでインドネシア代表でもあるFWセルジーニョ・ファンダイク。身長185cmの長身FWのセルジーニョは10-11年度のAリーグのゴールデンブーツ賞を獲得しているストライカー。セットプレーを含めて、彼に簡単にボールがわたることのないよう、注意したい。

以上

2012.03.19 Reported by 高村美砂
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