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【J2:第3節 山形 vs 大分】山形側プレビュー:山形のホーム開幕戦。サイドの攻防で勝ち、連勝をつかむのはどちらか(12.03.16)

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本来の力を発揮できずに開幕戦を落としたものの、続く第2節で今季初勝利を挙げた山形と大分。ともに確かな手ごたえをもってシーズンに臨んだが、熟成度の面で言えば到達点はまだ遠い。目標の昇格に向け、戦いながら数多の階段を上っていかねばならない両クラブにとって「連勝」という結果は何より大きな推進力になる。

山形は2試合のアウェイを終え、今節がホーム開幕戦となる。前節・松本戦では18本のシュートでゴールに迫り、奥野僚右監督の就任以降続けてきた攻撃的な面を打ち出すことはできた。ただし、後半に秋葉勝のこの日2得点目となるロングシュートでようやく勝ち越すなど、全体としては「非常に難しい試合になりました」(奥野監督)という印象。それでも、奥野監督は「決定力を上げなければ…」という言葉を口にすることはない。その代わり、「シュートを決めるというのは、毎日食事をしたり歯磨きしたりする作業と一緒ですから、毎日毎日繰り返して、結果を出していくしかないと思うんです。それに尽きますね」と今後への期待を込める。今週のトレーニングでは引き続き、パスの出し手と受け手のタイミングを合わせるメニューやシュート練習が重点に取り入れられているが、また一段高みをめざしながら結果を手に入れたい。

前節・松本戦は、昨シーズン最後の勝利となった浦和戦以来、リーグ戦では6ヵ月ぶりの勝利となった。川島大地の負傷離脱が発表されたが、負傷で一時離脱していた北村知隆、伊東俊が週初めには復帰し、新加入前に頭部を負傷した日高慶太も実戦出場にゴーサインが出ている。積雪のため、トレーニングではいまだフルサイズのコートは使用できていないが、ホーム開幕戦に向けてのモチベーションは高い。

大分は前節・栃木戦に続いてのアウェイ2連戦。栃木戦では森島康仁の2ゴールと、2試合連続途中出場でのゴールを挙げた木島悠の得点で3-0と快勝した。田坂和昭監督は「守備の面ではアグレッシブに戦うこと、攻撃の面では、しっかり背後と幅のギャップを作りながらボールを動かしてゴールを奪いにいくところが非常によくできていた」と、硬さと消極性から勝利をつかめなかった開幕戦からの修正ができたことを評価している。速攻のみならず、中央には宮沢正史、村井慎二のレフティコンビ、最終ラインの土岐田洸平などボールを落ち着かせることができる選手は多い。今節はディフェンスラインのキム チャンフンが出場停止となるが、そこは今シーズンのチーム力を試される部分となる。

シーズン序盤ということもあり、得点パターンはしっかりつないだなかからのものはどのチームも少なく、縦に速いボールや高い位置で奪ってからのショートカウンターなど、手数をかけずに素早くフィニッシュまで持ち込むケースが多い。ともに前線にはアグレッシブにプレーし攻めきることのできる3人を擁するが、特に大分は2試合5得点をすべて前線の3枚が挙げ、結果を出している。

大分は三平和司と石神直哉の両ウィングバックが攻守の調整に大きな役割を担っているが、小林亮と石川竜也の両サイドバックを押し上げたい山形にとってもサイドは大きなポイント。3トップが裏を突く動きでウィングバックを押し込めば、今度はその手前のスペースを起点にクロスを多く供給できる。大分は特に石川竜也の左足を警戒したいが、石川が上がってきたときに誰がアプローチに行くかをはっきりさせる必要がある。前線の1枚が下りてケアすれば守備の人数は確保しやすいが、逆に奪ったあとのカウンターでは迫力を欠くことになる。そのあたりの判断は状況に応じてなされることになりそうだが、ミスマッチするポジションの対峙は、そうした駆け引きを随所で要求する。

3日後には次節が控えているタイトな日程でも、「連勝」という結果は疲れを消してくれる。J2通算10000ゴール達成の可能性という興味を加えながら、勝利の行方に注目したい。

以上

2012.03.16 Reported by 佐藤円
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