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【J2:第2節 北九州 vs 岡山】三浦泰年監督(北九州)記者会見コメント(12.03.11)

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●三浦泰年監督(北九州):
「前半は岡山さんが非常に攻撃的に来るという想定の中で、より岡山より攻撃的に行きたかったものの、なかなか奪ったボールをしっかり相手のウィークなところに運ぶまでにいかない、逆に精度も、ボール回しのスピード感も(なかった)。その原因はしっかり相手の選手をマークしきれていなかった。スペースを守るのか、人を掴むのか、もしくはボールを守るのか。その判断が後手後手になっていた分、前半は非常にリズムを掴めない。その中で非常に強い風というものをうまく使うことができなかった。長いボールを蹴って、その風によって変化するセカンドボールを拾うサッカーという手段を使わないで、どう相手のゴールに向かうか。それがなかなか前半に関しては難しいものだったと思っています。

後半はリズムが掴めて行った中で、ゴールのチャンスが何度かありましたけど、最後まで決めれるところまではいかなかったということ。逆にリスクを掛けながらボールを奪いにいくことを考えると、0−0が0−1で終わる可能性もあったし、または1−0で終わる可能性もある展開にどうしてもなってしまう。開幕戦と全く同じような展開であったんじゃないかなと思います。その結果が2節目は引き分け、勝点1というものになった。

内容的には納得いくものではないと思いますが、こういう辛抱しなければいけない試合で、または強い風の中で相手の攻撃をより受けてしまった、リズムが掴めないという試合でした。ただ選手は最後までファイトしてくれましたし、最終的には集中力を切らさないで戦い抜いたわけですから、選手を評価しなければならないと思います。

そういう中で岡山のファイティングスピリット、戦う姿勢、前に向かう姿勢は素晴らしかったと思いますし、これからも自分たちもしっかり相手のいいところを見習ってより自分たちが成長できるように次のステップを踏みたいなと思います。多くのことが起きるのがサッカーであり、いつもいいサッカーができるわけでもないが、やはりそういう中で勝点1、この開幕と2節で取ったというのは、自分たちの現状であり、それをしっかり受け止めて次のステップにしていくべきだと思います」

Q:「3−5−2」のシステムについての狙いは?
「よりスムースな形で奪ったボールを攻撃に移る。そこが狙いであることと、やはり守備の面ではしっかり人を足らせるということ。どうしてもリスクをかけて攻撃をするスタイルであるので、そういう意味では足りているということを認識した中で前に飛び出していくと。
ただ、あまり形にはこだわりすぎてはいけないと考えています。より機能する立ち位置という感覚で考えているので、今日の後半も崩さない、メンバーはいじらないでスタートしたものの、彼らの持つ思考、感覚は3−5−2という形から崩したもので、気持ちの中では崩したものでスタートしていく。それは形より優先するものは、よりスムーズに攻撃することだと伝えて後半は送り出しています。その意味では、3であるとか、5であるとか、前が2であるとかは気にしすぎないように、いい試合の後ではあまりシステムの話にはならない。ただ悪い試合の後にはシステムに問題があるんじゃないかという話になる。全く同じ形でやったわけですから、今日はまた違う風が吹いたというところで、自分はこのあとしっかりビデオをチェックして、分析して、この後より自分たちが攻撃的になれる、またはスムースに選手が走ることのできる形にしないといけない。
ある意味、前半を見れば修正をしなければいけないと言わないといけないのかもしれない。(次節で対戦する)松本さんの分析も済んでいないので、そういう意味では相手チームを含めて自分たちの形というものをしっかり持っていきたいなと思っています」

Q:FWを2枚交替したが、その狙いは?
「いいリズムになっている中で前を代えるのは非常にタイミングというのが難しい。池元のところにチャンスが来る、または端戸のところにいい収まるくさびのボールが入る。そういうリズムの中で、いつフレッシュなゴールに向かうことのできるスピードを持った選手を入れるか。これは判断としては難しい。なぜかというと、その場所に池元がいるという、それがキーパーの真正面にシュートを打っていっているということ。これをいつか来る(ゴールに入る)というふうに判断するか、今日はないと判断するか。そこが今日の交替は難しかった。

そういう中で最後短い時間の中でパワーを出せる二人。プラスワン、常盤までを、この3人のうち2つのカードを切って、端戸とイケ(池元)で決めることのできなかった試合を彼ら二人に求めた。彼らはあの状況の中であれば、明らかに池元、端戸よりもスピードがあり、相手が嫌であるスプリントをできていたと思う。
彼ら二人がこれを90分間できるようになれば、これは非常に楽しみだし、そういう日が来るのはそんなに時間はかからないような、そんな気がするようなトレーニングからのパフォーマンスを見ていた。ですので、彼らにはゴールという仕事を短い時間の中で求めた。実現はしなかったものの、皆さんも見て分かるように相手に脅威を与えていたと思うし、非常にフレッシュなイメージを持たれたんじゃないか。自分自身もこのタイミングというものをしっかり図らなければいけない。今日は残り7分というのを聞いて出した。記録は5分くらいかもしれないが、少し短かったかもしれない。もう少し早めの勝負というオプションもあったかもしれない。ただ、たらればになるので、次、どういうふうに動くか。まず、また次がこの二人かどうか、大事なことは松本に向けてのトレーニングの期間だと思っています」

Q:東日本大震災から1年が経った。サッカーを通じて感じたこともあるのではないか?
「もちろん誰もが私だけでなく、選手を含め、本当に小さな子どものころからサッカーが好きでサッカーをやってきたわけですから、改めてこういう震災によってサッカーができる喜びであり、自分たちが幸せであるというそういう実感というものを、誰もが感じる、感じたそういう出来事だと思っています。そういう中で、自分たちができることは何かというのを数多くの日本国民が考えてきた中で、できることは、選手であればプレーすること。私であれば選手を成長させ一つでも多くの勝ち星を目指し戦うこと。その準備をすること。それを震災から1年、しつづけて来ただけなのかなと思っています。

これからもこういうことがあろうが、なかろうが、ずっとそういう気持ちでサッカーに前向きに前進していかなければいけないと思っています。これからは、きっとこの日が来るたびに、再認識というか、再確認、また、新たにしっかり自分たちが、自分たちを見つめ直す時間になるんじゃないかなと思います。
ただ、我々はどういうことが起きようが、プロとして、しっかりした道を歩んでいかなければいけない。そういうふうに思っています」

以上
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