●森保一監督(広島):
「今日の試合は、選手たちにとって、ホーム開幕戦であることも含め、様々な話題性もある特別な試合でした。その中で90分間集中して、闘い続けてくれた。互いに支え合い、連動して、連係をとって、規律を持って戦った結果、勝利を勝ち取った。本当にタフに戦ってくれたし、集中を切らさず、走り抜き、戦い続け、互いのサポートもやり続けてくれた。
1-0の勝利でしたが、立ち上がりからチャンスは他にもたくさんあったし、前半はそれを決められなかった。緊張もあったと思う。ただ、その緊張も解けた後はゴールも決めたし、その後もポゼッションからもカウンターから、チャンスもつくってくれた。
最後に決定機をつくらせてしまったが、そこは(西川)周作がスーパーセーブで救ってくれた。全員が規律を守り、大きなチャンスはそれほど与えなかった。それが、いい結果につながったと思います。
Q:サポーターの熱い声援は?
「スタジアムにバスで入ったのですが、そこでたくさんのサポーターが我々を迎えてくれた。大声援でした。それで選手たちはモチベーションが高くなったと思います。
試合中も3万人近くのサポーターが後押しをしてくれましたし、自然とモチベーションは上がりますよね。それが、勝利につながったと信じています」
Q:守り勝ったということか?
「最後はそう見えたかもしれないけれど、我々のスタイルは攻撃的。ゴールの後もチャンスをつくっていたし、本当はあと2〜3点はとれれば良かった。守備的でやったわけではないし、ホームで1点でも多くとって勝ちたかったが結果が1−0だった。
トレーニングでは確かに守備を整備しようということでやってきたが、いい守備をいい攻撃につなげてくれた。90分間規律というか、ディシプリンを保ってやってくれた。その結果、完封で勝つことができた」
Q:浦和戦ということで、特別な対策は?
「重要だったのは、相手が浦和ということよりも、開幕をホームで戦うということ。広島で勝って、サポーターに勝利をプレゼントしたいという想いがまず第一。それを選手たちが、やってくれたということ。浦和の誰それと戦うとか、そういう感覚はない。
ただ、ここで言っておきたいのは、広島のサッカー哲学はミシャ(ペトロヴィッチ前監督)さんが5年半の時間をかけて、築いてくれたもの。それは忘れてはいけない。選手たちにも、忘れてほしくない。
今までの財産を活かし、もっと進化するために、選手と共にやっていきたい。ミシャさんは今日は対戦相手ではあったが、広島のサッカーを築いてくれたことに今も感謝しているし、尊敬し続けたい」
Q:監督としてビッグアーチに戻ってきた感覚は?
「試合中、12人目の選手じゃないけれど、選手と一緒にやっているような感覚に襲われた。身体は動いていないんだけど、イメージでは選手と一緒にボールを追いかけていた。緊張感の中でも楽しめた90分間でした」
以上
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