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【J2:第2節 町田 vs 福岡】町田側プレビュー:新戦力コリン・マーシャル登場。駒沢開催は「ゼルビアのサッカー」を披露する好機だ!(12.03.11)

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愛媛FC戦を終えたアルディレス監督は、今まで私たちに見せたことがない、沈痛な表情をしていた。監督が失望していたのは、0-2という結果でなく「内容」だ。「勝負の世界なら負けることはあるだろう。ただ自分達の目指すサッカーを追求することなしに負けることは許せない」と彼は述べている。アルディレス監督が内容の伴ったサッカーを目指す理由は、単なる自己満足ではない。「チャレンジをやめてしまったら、成長などない」という明白な根拠があるのだ。

FC町田ゼルビアには二つのミッションがある。一つは「自分達の目指すサッカー」を貫くこと。つまり「ボールをしっかり保持して、早く回すサッカー」(アルディレス監督)を実現することだ。志だけでは解決しない問題もあるだろう。当面のテーマについては、選手がそれぞれに語っている。鈴木崇文選手は「(J2は)一人一人の守備範囲が広いので、パスと判断のスピードを早くしなければならない」と分析する。庄司悦大選手は「もっとチームで連動する」「ボールを受けて、前を向くこと」を課題に挙げる。

チームにとって二つ目のミッションはもちろん「ホームで勝つ」こと。それは「自分達のサッカー」を求めていく過程の先に訪れるはずだ。

選手は議論と紅白戦を重ねることで、課題の克服に立ち向かっている。例えばFWがDFの背後を突き、MFにも味方を追い越す積極性が出れば、相手は後ろに引っ張られる。そういった「中盤のスペース」「パスコース」を作る動きを、ゼルビアの選手はトレーニングを通じて徐々に増やしつつある。勝又慶典主将も「攻撃は変化が見られたと思う」と認めていた。

今節から新戦力も登場する。コリン・マーシャル選手は前所属がアイスランド・リーグという変り種だ。アルディレス監督とトットナム、清水エスパルスで盟友関係にあったスティーブ・ペリマン氏により、FC町田ゼルビアを紹介されたとのこと。スコットランド・グラスゴーの出身で、「パスと動きの速さが自らの強み」と語るセントラルMFだ。2月21日に来日して2週間ほどだが、順応の速さには誰もが驚いた。「持ち前の明るさで馴染んでいる」(太田康介選手)彼は、来日1週間足らずで仲間の名前をすべて把握し、誰よりも大きな声でコーチングを飛ばしていた。今週の頭からは、紅白戦の主力組でプレー。大田康介と〔4-4-2〕のダブルボランチを組んでいて、早速のデビューが濃厚である。

ゼルビアが駒沢に迎えるのは、アビスパ福岡。昨年はJ1に所属し、開幕戦で熊本を下した強敵だ。「激しいし、速い」(勝又慶典選手)、「愛媛より強いと思う」(鈴木崇文選手)と、各選手は相手の手ごわさを認める。ただ相手のプレスを怖がって無闇に蹴っていたら、ゼルビアのサッカーは始まらない。

駒沢陸上競技場は、新玉川線の駒沢大学駅から、一本道で徒歩約10分。路線バスも渋谷駅や恵比寿駅、田園調布駅から出ていて、陸上競技場のすぐ脇に停留所がある便利な会場だ。町田で開催できないのは残念だが、都心に近いスタジアムで、新しいファンに見てもらういい機会となる。

チケットの売れ行きは好調とのこと。ゼルビアのサポーターに加えて、土曜のJ1を見たお客さんも「お手並み拝見」に来場されるだろう。ゼルビアはまず勇気を持って、すべての観戦者に「自分達の目指すサッカー」を印象づけたい。それこそは人々を魅了し、勝利と成長を得る正しき針路だ。

以上
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