★2012シーズン始動！ニューカマー・レコメンド
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生粋のストライカーだ。失敗など恐れたりしない。例えシュートが外れても全く気にしない。「サッカーではよくあること」。ノーゴールに終わってもどこ吹く風。気持ちを切り替え、次のチャンスを待ち、静かに牙を研ぎ続ける。

昨季は１２ゴールに終わったものの、Ｊ２最多となる９９本のシュートを放った。一昨年は９４本で１６ゴール。シュートを打たなければ何も起こらないことを知っている。だから打つ。体勢が悪くても、角度がなくても、ＤＦが立ちはだかろうとも。そんなことはお構いなし。決まると確信しているからこそ打つ。そしてゴールネットを揺らし、サポーターを歓喜の渦へと誘う。超人的なシュートを決められるのは、名前の通り発想も嗅覚も“人間離れ”しているからに他ならない。得点王のタイトルこそ２季連続で逃したが、相手に与える脅威はリーグNo.１。そのことに異論は少ないはずだ。

存在感は加入当初から際立っていた。一昨年、ブラジルのメトロポリターノから栃木へ。トレーニングから抜群の決定力で周囲を唸らせ、あっさりとエースの地位に納まった。開幕から勝ち切れなかったチームを、ロボがゴールで蘇生させると１１戦無敗の快進撃。一時は昇格圏内手前の４位まで栃木を押し上げた。

昨季も開幕から連続ゴールでチームを牽引し、６月には３試合連続を含む５戦４発と大爆発。秋口まで昇格争いを繰り広げられたのは、絶対的フィニッシャーが前線に君臨していたからだ。Ｊ２参入初年度に１８チーム中１７位だった栃木を大きく飛躍させ、サッカーの醍醐味であるゴールを数多く生産してくれたロボには感謝の言葉しかない。

ロボの真骨頂は左４５度からのシュートセンスと、ペナルティエリア内で発揮される無類の強さにある。一昨年の日立台では左サイドから右足で巻いてスーパーゴール。角度のないところから突き刺した衝撃の一撃に、持ち味は凝縮されていた。あのシーンを覚えている柏サポーターも多いことだろう。

今季からロボが欲して止まない「砂糖たっぷりのパス」を、同郷のレアンドロ ドミンゲスとジョルジ ワグネルが供給してくれる。柏サポーターは熱狂的な声援で背中を押してくれる。ゴールが大量生産される条件は十分すぎるほど揃っていると言える。

柏のリーグ連覇に加え、ＡＣＬ制覇に向けた極めて重要な局面でも、ロボの勝負強さは光るはずだ。優れたＪ１のＤＦも、ひと癖あるアジアのＤＦも蹴散らす姿がイメージできる。チャンピオンチームに移っても自己を見失うことなく、マイペースを貫き、数多のゴールと歓喜をもたらすことは間違いない。リカルド ロボが生粋のストライカーだからだ。

連覇の鍵は、この男が握る。

以上

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2012シーズンキックオフ！
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日（土）13：35キックオフ／国立
柏レイソル vs ＦＣ東京

※同日開催　NEXT GENERATION MATCH
10：40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】


2012.02.11 Reported by 大塚秀毅