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【2012シーズン始動!】湘南:新体制発表会見(1)(12.01.19)

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本日、平塚市内にて湘南ベルマーレの新体制発表会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
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●眞壁潔 代表取締役
「皆さんこんにちは。遠く平塚までありがとうございます。フジタ撤退の99年の存続運動を経て、2000年のシーズンから早いもので13年目になります。昨シーズンの秋口に日経新聞の夕刊に特集を組んでいただいた数日後に、フジタ前オーナーから10枚近いお手紙をいただきました。そこには、日経新聞を読んでたいへんうれしく思うこと、当時フジタを育ててきた思い、ベルマーレ平塚がタイトルを取ったときの話、その後撤退せざるを得なくなったときの話などが、思い強く書かれていました。すぐに返信を書きました。私はたいへんな財産をいただき、育ての親として育てながら生みの親に会ったことがない、ぜひお会いしたいと。数週間後にお会いしました。コーヒー1杯で3〜4時間ずっとお話を聞かせていただいた。そして思うことが多々あり、それをもって今シーズンに私は臨んでいます。がらっと変わったこのメンバーを見て、どこまでベルマーレが新しい発進をできるかわからないが、そういう私個人としての思いもあることを思いつつこの会見を聞いていただきたいと思います。Jリーグのチェアマン総括で、法人設立20周年を迎えてリーグ全体での『共生』からクラブ間による『競争』への移行を積極的に促し…とあります。松本と町田を迎えてJリーグは40クラブになり、今シーズンらはJFLとの入れ替え戦、落ちればJリーグとしての資格を停止される、ある意味究極の入れ替え戦が行われます。1クラブは自動降格ですが。そのなかで、12年親会社のないクラブとして必死にやってきた我々のクラブの立ち位置がいまどこにあるか、そしてこの20周年を機に我々の13年目は親会社のないクラブとしてどういった展開で生きて行くのかを占う大事な1年です。新メンバーのなかには小さい予算ながらこの湘南の地で育成してきた何人かの選手が名を連ねています。Jリーグの理念に沿って地域の子どもを育て、その子どもたちがやがてチームの中心になり、そしてJ1昇格へ向かうという芽が嘘なのか本当なのかということをリーグの実験台として我々はチャレンジしていきたいと思っています。たいへん難しい時代のなかで、共生から競争とはっきり宣言された以上、そしてまた新たにライセンス制度という弱小チームにとっては少し厳しいルールのなかで経営およびJ1昇格を目指していかなければいけないという現状からすると、私が社長になったときに呼んできた大倉、そして大倉が連れてきた曹と一緒に地域の子どもたちを育て、ベルマーレがリーグのなかで特色を放つクラブとして成長していきたいという思いがようやく形になってきました。そしてまた、たくさんのサポーター、支援してくださる皆さん、そして今回新しく集まってくれた仲間たちと一緒に成長していきたいと思っています。今季も引き続き皆さんの応援をよろしくお願いいたします。今季スタートするにあたり、スローガンとして『蹴激』、攻撃から取っていますが、サッカーを激しくやっていこうじゃないかという意味を込めました。2012年ベルマーレ、『反さん(反町康治前監督)がいなくなったらダメだね』と言われないように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします」

●大倉智 強化部長
「こんにちは。1月17日に2012年のチームがスタートしました。このときに選手、フロントスタッフ、スタッフ、アカデミーのスタッフ全員、約100人ちかくが一堂に会していろいろな話をしました。僕のほうからは、2005年につくったチームの理念がどのように出来てきたのかを再度お互いに確認し合おうと話しました。選手はプロサッカー選手、個人事業主です。彼らは大事な自分のサッカースキル、肖像権、個性といったものを湘南ベルマーレに売ります。我々はそれを買います。そして試合という商品を通してお客様に提供する、それがスポーツビジネス、プロサッカーチームの原点であるということ。すなわち我々は観ていただくお客様に夢や感動、悲しみや喜びを試合を通して提供する、無形のサービスを提供する、ここを忘れてはいけないんだと。いくらJ1に行きたいと言っても一試合一試合それができなければJ1に行けないということをあらためて確認し合いました。昨シーズンは大きな波がありました。試合ごとに、パフォーマンスが出せなかったとか、それではやはりJ1には行けない。目の前の試合を100%でやるということを徹底的にやっていきたいと思っています。また先ほど社長からもありましたように、ベルマーレというクラブは育成を大事にしています。今日出席している馬場賢治を含め6人がトップチームに在籍している。そうしたことも含めて、会社の組織を少し変えました。強化部のなかにはいままでプロチームしかなかったが、U-18を強化部のなかに組み込みました。U-18のコーチをトップチームのスタッフと同じ部屋にし、より密なコミュニケーションをとりながら選手を育てていこうということをもう少し徹底的にやっていきたいと思っています」

●曹貴裁監督
「皆さん、あらためましてこんにちは。今シーズン湘南ベルマーレの監督として指揮を執らせていただきます曹です。今シーズン最初のミーティングで、ここにいる選手たちと今日来てない選手たちに話した冒頭の言葉を皆さんに紹介したいと思います。
私は今年で湘南ベルマーレ8年目となりますが、トップチームのコーチを3年間やりました。2009年に昇格し、1年で降格し、去年14位と順位を悪くした責任は反町監督と一緒にやってきた自分としては非常に強く感じています。そのなかでこういうお話をいただき、自分なりに悩みました。日本中にもたくさん素晴らしい指導者の方がいて、私も尊敬する指導者が何人もいますが、そういう方ではなく私に話が来たのはひとつしか理由がないと思っています。その理由は、このチームを引き受けるとしたら、ここにいる選手と一緒に成長したいという気持ちがあるし、ここにいる選手に人としてもサッカー選手としても成長してほしいと思っている。その気持ちだけは他のひとに負けていないだろうと思い、このオファーを引き受けさせていただきました。
今シーズン、3月4日に開幕するまで、今週が終わればあと6週間しかありません。湘南ベルマーレには若い選手がたくさんいて、心配だとか楽しみだとかいろいろ言われますが、私が考えているのは、プロとしてサッカーをしている以上、育てられたとか育ったとかいう言葉はサポーターの皆さんにも観てくださるひとにも失礼だと思っています。やはり試合を観に来てくれたひと、観ているひとが、本当に湘南を応援したいと、そう思えるチームにしていくことが私の仕事の使命だと思います。そのためには、私がやることに対して、選手が心からそうしたいと思えるようなチームにしていくマネジメントをしていかなければいけない。ここにいる選手たちはしっかりやってくれると思います。選手と一緒になって成長していきたいと思っています。今年はルールが変わり、2位以内は自動昇格、3〜6位がプレーオフということで、どのチームもプレーオフ進出までを目標にしてきます。正直な気持ち、私は初めて監督をやるのでいきなり『昇格』と口にすることに対して違和感があります。長く監督をされてきた方が日々勉強されてやってきたことに対して、若輩者の私が、いきなりそういうことを言うのもおかしいし品がない。やはり我々は毎日プロとして仕事をしている。プロフェッショナルのサッカー選手として、なにかメッセージを観ているひとに与えなければいけない。その話をもって、『GET3』というテーマをつくりました。『GET3』が『to J1』ということに繋がってくるが、とにかく一試合一試合の勝点3にこだわる。昨年は38試合のなかで12回しか勝てなかった。26回勝つチャンスを失ったという話もした。一試合一試合に全精力を注ぐ、そのために毎日競争し、いい空気をつくって、誰が出てもその一試合一試合のエネルギーは最後まで落ちない、そういうチームにしていきたい。また違う意味では、『G=Growth』自分自身も彼らにもサッカー選手としても人としても成長してもらいたい。『E=Energy』エネルギッシュにピッチで躍動してほしい、自分の判断を大事にしてほしい。『T=Together』我々スタッフ、選手、クラブがひとつの目標に向かってみんなの力で、たとえば得点もみんなの力で取れたと思えるようなチームにしたいし、勝ったときもみんなの力で勝てたと思えるチームにしたい。アマチュアリズムに聞こえるかもしれないが、そういうチームにしていきたいと思っています。僕はここにいる選手たちを信頼しているし、本当にいい選手たちが集まったと思っています。それは結果として今年、皆さんにお見せするしかないと思っているし、湘南は最後まで湘南スタイルを貫いた、それで結果が生まれたという評価をいただけるように、謙虚にサッカーという仕事を軽く扱わないで自分自身にも選手にも要求していきたいと思っています。1シーズンいろんなことがあると思いますが、湘南ベルマーレに温かいご声援をいただければありがたいです。一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします」

<質疑応答>
Q:ユース出身の選手が多くなったが、あらためてそのこだわりと狙い、今後も継続的に行われていくのかを聞かせてください。
●大倉智強化部長
「2005年に『FUTURE2015』という中長期の計画を立てており、2014年に達成するかは微妙な数字だが、アカデミーからの選手を登録選手のうちの半分にしたいと。そういったアカデミーを大事にする姿勢は2005年から変わっていません。今後も、地元の選手も当然だが、そうした選手も中心に考えていきたい。2005年から考えていることです。クラブが生き残っていくためには自前の選手を育てていくのは当たり前の話。ただ試合に出て活躍して初めて完結だと思っているので、まだまだその途中だと思っています。また、それだけでは勝てないので、そこに対して補強していくというスタンスは変わっていません」

Q:補強を含めて、今シーズンの戦力は何パーセントぐらい達成していると思われますか。
●曹貴裁監督
「ほぼ100%だと思います」
Q:ほぼ、とは。
●曹貴裁監督
「100と言うとなんとなく信憑性がないから、ほぼと言いました」

Q:これからのトレーニング計画についてお聞かせください。
●曹貴裁監督
「来週から宮崎キャンプ、そのあいだに浦和との試合が29日に入っています。選手にはスケジュールを渡していますが、毎週日曜日と水曜日にトレーニングゲームが続く予定です。基本的には日曜と水曜の2回のトレーニングゲームを中心に仕上げていこうと思っています」

Q:GKについて、去年西部選手がフル出場して他の選手はほぼ出ていませんが、GK3人でどのようにやっていきますか。
●曹貴裁監督
「いろいろな考え方があると思うが、ピンチと捉えればピンチだし、チャンスと捉えればチャンスだと思う。3人GKがいて私は基本的に十分だと思っています。もちろん去年試合に出なかったというマイナス面はあるにしろ、湘南の今年やるスタイルにしっかり共感してやってくれる3人が残ったと思っているので、その点についての不安はいまのところまったくありません」

以上

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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
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