■第91回天皇杯 決勝
2012年1月1日(日)14:00 京都 vs F東京/国立
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●大熊清監督:
「今年1年、勝ちにこだわってチームを作ってきた。自分達を曲げないでここまできた。もがき苦しんで積み重ねてきたし、どん底もみた。誰が何を言おうと、結局は勝たないといけない。どんなにいいチームを作ろうが、それがいつ簡単に逆転するかは分からない世界にいる。クラブとしても取り組み続けなければいけない。今は、バイオリズムで言えば、いい方向に向かっている時だと思うけど、やっぱりその怖さは常にあるね。今日が最後の練習ということで、言われると、寂しい気もする。でも、明日の試合に集中してたから言われるまではそう思わなかった。森重のFKが上手くいってるのかなとか、そういうことばかり考えていたので。森重のFKは、積み上げてきたもののひとつだし、新しい発見でもあったので期待したいね。
明日の決勝は、勝つという気持ちが強いほど、運を引き寄せることが出来ると思う。18人しかメンバーには入れないけど、31人全員がそういう気持ちになれるかだと思う。明日は、戦術的なことも伝えるけど、自由にやって欲しい。やるべきことと、隙を作らないことをは意識させるけど、イキイキと、ノビノビとプレーを楽しんで欲しいね。来季から監督からは退くが、いろいろな監督がいるし、楽しみにしているよ。田邉とかは、俺の時とは違って、もっとイキイキとやるかもしれないし、アイディアももっと出てくるかもしれない。それはどうなるか分からない。でも、本当に今後は楽しみだし、チームも個人も今後、どう伸びていくのか。期待と不安の両方があって、これからも注視していきたいと思う。
決勝を大木さんと戦うことは不思議な気持ちがする。大木さんも苦労してきた。一応、敵なのでそれほどコンタクトは取ってこなかったが、節目節目では連絡を取り合っていた。同じような思いをしてきたと思うし、苦労もしてきた。ここまで上がってきたことは凄いこと。もがき苦しんだことが力になったのだと思う。俺たちも同じような苦しみをしてきたので、うれしいし、やりがいを感じる。大木さんは小細工をせずに正々堂々と戦ってくるし、そうやって信念を曲げずにチームを作っている。指導者としてのスタイルは違っても、ぶれずにやることの大切さを教わった。だから、明日は、いい試合にしたいと思います。それに、チームとしての夢であるアジア(ACL)が懸かっている。ただ、それも勝たないと掴み取れない。それを自分たちの手で掴み取ることができれば、若い選手たちの目標や、視線も変わる。この扉を開けることができれば、クラブが変わっていくことにも繋がると思う。アジアの戦いは、イレギュラーなことが起こる。日本だと常にオーガナイズされたいい環境の中でプレーができるがそうとは限らない。それを経験すれば、クラブとしても変われるきっかけになる。いい意味で力をつけられると思うし、さまざまな問題が起きても、クラブ力で補うことができれば、それはクラブ全体としての新たな発見となる。苦労をともにすることで一致団結も出来ると思うしね」
以上
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