12月29日（木） 第91回天皇杯 準決勝
Ｆ東京 1 - 0 Ｃ大阪　（13:06／長居／11,982人）
得点者：77' 谷澤達也（Ｆ東京）
★第91回天皇杯特集
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●上本大海選手（Ｃ大阪）：
「（今日の）サッカーを見れば分かると思いますが、前にプレッシャーに行けなかったので、Ｃ大阪のリズムが全然できなかった。中盤で作られた分、全部が後手後手に回っていたので、そこが勝敗を分けたかなと思います。守備がハマらなかった。相手のポゼッション力をみても、前から（プレスに）行くべきところを、スタート時点で後ろにとってしまい、（試合を進めるのが）難しくなってしまった。１点獲られてからエンジンがかかるようでは遅い。そこをもうちょっとやっていかないといけない。持っている能力は変わらないし、リズムを作る時間帯を考えれば、決勝まで絶対行けたと思う。そこをコントロールできなかったのは悔しい。Ｆ東京は、中盤で落ち着いていて、ボールを取れそうで取れない感じもあり、一番感じたのは、１人の選手が持った時の周りの動きが流動的だなということ。縦と横の大幅な動きがあったからこそ、ああいうポゼッションができていただろうし、Ｃ大阪はそれに対して、全部足下でのポゼッションだった。相手に幅をうまく使われたら、１人１人の距離はそんなに長くないし、そこの守備で、こぼれたボールの範囲でも、Ｃ大阪は負けていたように思う。梶山選手と高橋選手のところにうまくハメていければよかったが、梶山選手のところに強くいけず、相手にリズムがいった。あそこをつぶせれば、Ｃ大阪のリズムになったように思う」

Ｑ：レヴィークルピ監督のもとで戦った２シーズンについて。
「２年間楽しかった。レヴィーのもとでサッカーができてうれしかった。レヴィーが来年も再来年も指揮してくれれば、もっといいチームができたんじゃないかと思います。山あり谷ありでいろんな経験をしたし、いろんな選手を使いながら、あてはまるかどうかすごく悩んでいた時期もあっただろうけど、そこでタカ（扇原）とか（山口）螢とか伸びてきてくれたおかげで、監督はすごく信頼感でも出てきたんじゃないかなと。土台づくりが一番肝心だから、そこをしっかりやらなければいけないのを監督も感じていたようで、最後にそれができたのは、いい置き土産になったんじゃないかなと思います」

●キム ボギョン選手（Ｃ大阪）：
「負けたのは非常に悔しい結果。ちょっとチャンスもあったんですが、そこで決めきれなかったのは１つの敗因だと思うし、残念な感じでした。他の今まで対戦した相手より、中盤でのプレスがしっかりしていて、そういうところを僕らの攻撃が抑えられてしまったし、そこを自分たちで打開できなかったのが、結果が出せなかった要因だと思います。（２試合連続延長戦の疲労感について）それを理由にはしたくない。今日は全体的なゲーム運びがよくなかったことに尽きます。
（今シーズンの自身の評価について）シーズン最初より、自分もチームも徐々によくなったところで、個人的にはケガもあって出遅れて、よくなったところでのこういう結果で、自分としては残念なところもあったシーズンでした。
（来季に向けて）新しい監督が来るので、どういうサッカーをするかまだ分からないが、監督のもとで、自分も含めていい準備をして、新しいチームを作れるよう、身体と心の準備をしっかりしていきたい」

●播戸竜二選手（Ｃ大阪）：
「戦う気持ちであったり、最後まで決勝に向かう気持ちというのは、チーム全体として見せられたと思う。若い選手が多い中、いろんな選手が抜けたりケガをしたりしたなか、１人１人が成長してベスト４まで来ることができた。ただ、ここで勝ち切ったり、さらに上を目指すことが残念ながらできなかったものの、いい経験になったと思うし、これで満足することなく、悔しさも残っていますし、負けたら何もないので、最後もう１つ勝って、決勝に行って、カップを掲げないと意味がない。正月、テレビで観ながら、自分たちが勝っておけばというような悔しい思いをしたり、今日のＦ東京が勝った姿を見て悔しい思いをしながら、選手として人として、成長していくものだと思います。そういう面では今年、この若いチームでここまで来たというのは誇りに思います。また来年さらにパワーアップして、ＡＣＬももうないですが、リーグ戦とナビスコ杯で、ナビスコ杯も今年チャンスがありながらの敗退だったので、その辺は、少しゆっくり休んでから、キャンプで監督が来て、選手も新たに来て、今年のベースがありつつ、さらに上へ向かっていきたい」

Ｑ：レヴィークルピ監督の最後の試合になってしまったが。
「今日勝って、元日を最後にしたかったのですが、残念ながらそうならなかった。でも、本当に、僕を含めて本当にたくさんのことを教えてもらったし、たくさん成長させてもらえたので、感謝の気持ちしかない。監督を優勝して胴上げして送り出せればよかったが、そんなにすべてうまくはいくわけではないが、それでも、次には進むので」

●倉田秋選手（Ｃ大阪）：
「相手が強かった。完敗というか。決勝に行きたかったが……。レヴィーとやれて、このみんなとやれて、よかったです。（プラン通りには行かなかった？）最初相手が来ると分かっていたので、しっかりとしたプレーをすることを心がけていたが、相手のプレッシャーのほうが速くて、そこで全部遅れ遅れになってしまった。気持ち的には負けていなかったと思いますが、相手の方がちょっと調子がよかったのかなと思います」

Ｑ：レヴィークルピ監督のもとでプレーした１シーズンを振り返っての感想は？
「ほんまに、レヴィーと会わなければ、ここまで成長できなかったと思う。一時悪い時もありながらも、それでも使い続けてくれて、本当に感謝している。本当にお父さんみたいな感じで、いつも笑顔でやってくれていたので、今までのなかでも一番いい監督だったように思います。もっと一緒にやりたかったですが……。レヴィーに教えてもらったことをこれからも忘れず、もっと自分が成長して、ブラジルでも観られるくらいのいい選手になっていきたい」

●村田和哉選手（Ｃ大阪）：
「残念の一言です。力がなかったというか、前半ベンチから観ていても、相手はすごく強いなと思ったし、相手の方が今日は上でした。（途中出場で積極的に仕掛けていたが？）試合に入ったら思い切りやろうと思っていたが、なかなか自分が試合を変えられるような決定機を作れず残念だった。（このスタッフ、メンバーでベスト４までやってこれたことについて）すごくいいメンバーに恵まれました、１年を通して。最後に試合に絡みだしたことも自分のなかでは大きかった。レヴィーがいろいろ指導してくれたことも自分にとって未来へのステップアップになると思う。本当にいいメンバーに巡り会えたというか、１年目にこういうようないい思いをさせてもらって、すごくうれしかった。でも、タイトルに、国立に近づけなかったのは、サポーターの皆さんに申し訳ない思い。来年に向けて、もっともっと成長して、Ｃ大阪のために、サポーターのために、頑張りたいとすごく思います」

●酒本憲幸選手（Ｃ大阪）：
「相手は強かったです。あんまり持ち味は出せなかったですが、出せたところもあったと思う。でも、向こうの方がいいサッカーをしていた。（前半守備的だったが？）前から来るというのは、最初に情報としてあった。徐々に落ちてくるということで、先に一回大きなサッカーをしようということもあって、長いボールから入ろうと。あそこら辺りは自分らの思っていたようなサッカーはできていたんですが」

Ｑ：レヴィークルピ監督との５シーズンを振り返っての感想は？
「J2で勝てない時からのこともいろいろありましたし、レヴィーだけじゃなく、他にも抜けていく選手がいるので、それを考えると、今日は悔しいし、このチームでこれが最後かなと思うと、悲しくなりました。このチームで初めてACLにも出たし、今季は忘れられない年になったように思います」

●杉本健勇選手（Ｃ大阪）：
「本当に、Ｆ東京のほうが、何もかも力が上回っていて、僕らよりも全然技術が上回っていて、そこは認めないといけない。個人としては、天皇杯でもレヴィーに使ってもらって、すごく感じるものがあったので。負けてしまいましたが、これを来年に活かしたいというか、今負けたことを考えても何も始まらない。来年オリンピックもあり、絶対にそこを狙っていきたいし、明日から来年に向けての準備をするだけだと思います」

以上