12月17日（土） 第91回天皇杯 4回戦
仙台 1 - 1（PK 2 - 4）Ｃ大阪　（17:01／金鳥スタ／5,316人）
得点者：98' 武藤 雄樹（仙台）、115' 村田 和哉（Ｃ大阪）
★第91回天皇杯特集
----------
●レヴィークルピ監督（Ｃ大阪）：
「今日のゲームは両チームの特長が非常にはっきり出た試合だったと思います。仙台さんはJリーグのなかで最少失点を誇る堅いディフェンスがあり、そして常にコンパクトに戦い、カウンターの速い攻めや、クロスボールを多用する攻撃という持ち味が出ていたと思います。それに対してセレッソは勝利を目指してパス、個人の突破、そういった技術というものを全面に出した戦いをしていたと思います。ただ勝負というところになるとシュート数21本対7本という数字にも表れているように、セレッソは勝利に値する試合をしていたように思います」

Ｑ：結果的にＰＫ戦での勝利になりましたが、キッカーの人選について。
「誰を選ぶのが一番いいのか、それは本当に誰にも分からないところ。ただし、常日頃の練習を見たなかで、ＰＫにおけるクオリティの高い選手ということで、（キッカーになる）選手を選びました。ＰＫ合戦というのは集中力を問われるし、非常にメンタルの要素が大きなものになると思いますが、選手たちは最後まで最高の集中力を見せてくれたと思います」

Ｑ：途中交代で出場した選手、大竹選手、播戸選手が絡み、最後は村田選手のゴールにつながったが。
「仰ったように、交代した選手たちが結果を残してくれるというのは、本当に監督冥利につきることであり、うれしかったです。彼らは当然、ベンチにいながら、チームの一員として試合開始から戦っているわけで、さらにチャンスがあればチームのためにということで試合に投入されるわけですが、そういったリザーブの、ベンチに控えている彼らの存在というのは、本当に重要なんです。特に今日のような延長のある試合のとき、交代選手が、それまでのサッカーを維持していける、あるいはもっとプラスアルファを加えてくれるというのは、本当にうれしかったです。ただちょっと複雑なところがありまして、今日勝ってしまったことによって、ブラジルで待っている家族と一緒にクリスマスを過ごすことができないということで（苦笑）。ということは、皆さんにお願いしたいんですが、今日の試合でセレッソが勝ったというのは、いっさい公表しないでほしいんですね（笑）。少なくともブラジルには届かないよう、皆さんのご協力をお願いしたいなと思っています（笑）」

Ｑ：Ｊ２時代から一番多く試合をしている仙台との対戦も、これで監督としては最後ですが、どのような思いを持たれているか？
「今日、仙台さんから勝利をあげることができたのは、喜びもひとしおというのはあります。Ｊ２の時代から常に難しい厳しい試合を仙台さんとは繰り広げてきたので、今日の勝利が本当にうれしいです。仙台さんはＪ２時代から考えてもすごく成長されていると思います。ディフェンスが本当に堅くてまとまっていて、本当にいいカウンターを持っているチームだと思います。だからリーグ戦で４位という結果をおさめられたのだと思います。ただし本当に正直なところを言わせてもらうと、仙台さんが４位になりましたが、本来セレッソがシーズン中に見せた戦い、プレーの質を考えると、セレッソこそあの順位にいなければいけなかったチームだと思っています」

以上