12月17日（土） 第91回天皇杯 4回戦
水戸 0 - 1 Ｆ東京　（13:04／Ｋｓスタ／6,242人）
得点者：8' オウンゴール（Ｆ東京）
★第91回天皇杯特集
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●柱谷哲二監督（水戸）：

「立ち上がりのオウンゴールが大きく響いたと思うのですが、90分通して我々がやりたいこと、やらないといけないこと、すべてできたゲームだと思います。最後まで選手たちがいいファイトをしてくれた。これで負けたらしょうがないなというゲームでした。選手たちは本当によく頑張ってくれたと思います」

Q:後半ボランチが起点となって、うまく攻めれたと思います。ハーフタイムに修正した点は？
「特にはありませんでした。相手の中盤が少し緩くなったという印象を受けました。やりきるところですね。それができれば、相手もバテてくるんで」

Q:FC東京と今年3度目の対戦でしたが、チームとして成長が見えた部分は？
「一番いいゲームだったと思います。全てにおいて。互角だったと思います。引いて守ることなく、しっかりボールを追って、少々のカウンターを食らっても慌てずにしっかり守れたし、そういう意味で選手の成長を感じたゲームでした」

Q:やらなければいけないこととは何です？そして来季につなげたいのは？
「やっぱり走ることは絶対です。サッカーは走るスポーツなので。走って前に出て行くという基本的なこと。そして戦うという基本的なこと。僕が要求しているのは、止める蹴るという基本のことなので、そこをやり続けるということがレベルアップにつながると思うんですね。すぐにうまくなることはないし、すぐに頭がよくなることもない。失敗を繰り返して、前に行くんだ、上に行くんだというメンタリティーを持つこと。そういうものがすべてないと選手は、そしてチームは強くならないと思います。
そういう意味で選手がその気持ちを持って練習をしてくれた結果が、3敗したけども、今日は一番いい内容のあるゲームだったと思います」

Q:鈴木隆行選手が加入してからのチームの変化は？
「プロフェッショナルの考えですね。僕が怒ったときに、『何を言わしてんだ、監督に』『こんなことできて当たり前なんだよ』ということを、選手の中から言ってくれる。そういうメンタリティーの強さの大切さを選手たちに伝えてくれている。これがあるからプロとしてやっていけるんだと、その強さがあるからやっていけるんだということを選手たちに教えてくれたと思います。
それまで選手たちは今まで嫌なことから逃げてしまったり、こんなものでいいかとやってきたと思う。そういう練習の態度が、彼が入ったことによって、ボールを蹴ることや止めることなど基本的なことに対して、ものすごく集中して練習するようになりました。彼が入ったことによって、何が大切かを教えてくれた。難しいプレーでなく、基本的なプレーが正確にできるかということを彼は伝えてくれたと思います。それが世界のスタンダードだということを伝えてくれたと思います。その結果、パスがつながるようになった。彼の影響力は大きかったと思います」

Q:今年1年の総括をお願いします。
「最初センターバックとサイドバックが1枚ずつしかいない状態からはじまって、これで練習させた時に『5勝できるかな』と思いました。そのぐらいのレベルで、パスコントロールのトレーニングをしたらミスだらけで、これをどうしようかという状態から、みんながコツコツやってくれた。それをコーチ陣がしっかりとオーガナイズしてトレーニングを組んでくれた。それに対して選手たちがまじめに取り組んだ。その結果、蹴るサッカーからつなぐサッカーになり、そして秋からは両方できる判断できるサッカーになりました。技術が上がったこと、スキルが上がったこと、そして一番僕が大事にしている走力が上がったこと。その辺が全体的にどんどん上がっていったなと思います。
途中で連敗した時もありましたが、その苦しさを乗りこえたことでメンタリティーが強くなった。すべてにおいて、僕はレベルアップできたと思います。これを土台にして、来シーズンもっと強いチームを作りたいと思います」

以上