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【J2:第37節 水戸 vs 鳥取】プレビュー:困難に打ち勝った今シーズンの締めくくりは新たな戦いのはじまり。水戸を支えてくれたすべての人のために最高のプレーを披露せよ!(11.11.27)

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11月27日(日)J2 第37節 水戸 vs 鳥取(16:30KICK OFF/Ksスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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泣いても笑ってもこれがリーグ戦における今季ホームラストゲームである。「このゲームはあくまで38分の1だけど、それ以上の価値がある。それは選手たちが一番理解していると思う」と柱谷哲二監督は言う。今季、水戸が“激動の1年”を送ったことは今更説明する必要はないだろう。様々な困難に見舞われながらも本当にいろんな人に支えられ、前を向いて戦うことができた。それを忘れている選手は1人もいやしない。ホーム最終戦の重要性は、選手個々の胸の中にしっかりと刻みつけられているに違いない。

本間幸司は振り返る。「今年は貴重な1年だった」と。そして、「これまでずっと被災地のチームとして何ができるか考えてきた。茨城全体これからが大事だと思う。だから、僕らは『これからも前に進む』というメッセージを送らなければならない。そういう思いを結果として残す義務が僕らにはある」と力を込める。並々ならぬ意気込みを胸にリーグ戦最後のKsスタのピッチに立つ。

「2歩進んで1歩下がるという感じだったけど、着実に前進してきたことは間違いない」と柱谷監督が語るように、今季の水戸は17位と低迷しながらも、確かな進化を遂げてきた。若い選手たちは試合ごとに成長していき、今ではどの試合でも主導権を握って進めることができるようになった。その結果、天皇杯3回戦では中盤の構成力でG大阪と互角に渡り合い、そして勝つことができた。「G大阪に勝ったことで自分たちの可能性を感じることができた。ただ、誰も満足している様子はなく、むしろ『もっとうまくなりたい』『もっと強くなりたい』と貪欲になった感じがする」と本間はチームの変化を語る。シーズンが終わろうとしているものの、とどまることのない上昇願望がチーム内に渦巻いている。あとはそれを結果で示すだけである。

対戦相手の鳥取は元日本代表MF服部年宏を中心とする堅実なサッカーをしてくるチームだ。「服部は素晴らしい戦術眼を持っている。ゲームをコントロールされないようにしたい」と柱谷監督はベテランのゲームを読む力を警戒している。また、システムも4−1−4−1と3−4−3を使い分けることができ、「鳥取がどうやって出てくるか分からない」(柱谷監督)という怖さもある。決して侮ることができない相手なのだ。しかし、水戸にとって「落としてはいけない相手」(本間)であることに間違いない。水戸より順位が下ということもあるが、それよりも今年J2に上がってきたばかりのチームに負けるわけにはいかないという気持ちが強い。水戸は先輩として格の違いを見せなければいけない。言い訳が通用しない、結果だけが求められる試合となる。

今節も“ゴールできるか”が勝負の分かれ目となるだろう。前節栃木戦では圧倒的に攻め込みながらもフィニッシュの精度を欠き、得点を挙げることができなかった。その二の舞だけは避けたいところだ。ただ、流れの中からチャンスを作る場面が増えていることは事実。鈴木隆行がサイドに流れて起点となり、2列目の選手がゴール前に飛び込んでチャンスを作り出すことができている。そこで決め切れないことが多いが、大事なことはその動きを続けることである。今週の練習では、崩しの場面での動きの角度やタイミングなどを確認。さらにボランチの1枚がFWを追い越す動きを意識するなど、今まで以上に「ゴールをこじ開ける」ことに主眼を置いたトレーニングを積んだ。個の力に頼るのではなく、流動的な動きを見せて、コンビネーションの中で個の力を融合させて点を取るのが水戸の目指す得点パターン。理想の形で鳥取ゴールをこじ開けることが、次のステップに進むことを意味する。いい形でホーム最終戦を飾り、来季に向けて弾みをつけたいところだ。

11月23日、柱谷監督はクラブから来季続投の要請をされ、二つ返事で受諾の返事をしたという。事実上来季の続投が決まることとなった。「順位は満足していないが、昨年よりも勝点は上だし、土台がしっかり作れているという評価だった」と柱谷監督。それにより、「計画通り2年目の強化に入ることができる」と目を輝かせた。つまり、この試合は終わりではなく、「新たなスタートとなる一戦」(柱谷監督)なのだ。この試合で「勝つことは大前提として、パーフェクトな内容を見せる」(柱谷監督)ことが水戸の進むべき道を明るく照らすこととなる。

輝く未来を感じさせてくれるような最高の試合を、“強くなった”水戸の選手たちは必ず見せてくれることだろう。

以上

2011.11.26 Reported by 佐藤拓也
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