10月8日（土） 第91回天皇杯 2回戦
清水 2 - 0 岐阜SE　（13:00／アウスタ／3,648人）
得点者：44' 竹内 涼（清水）、45'+1 大前 元紀（清水）
★第91回天皇杯特集
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●杉山浩太選手（清水）：
「久々でワンボランチで、キャラ（ヨン ア ピン）もセンターバックが初めて、ちょっと練習の時のポジショニングと違ったので、最初は少し戸惑ってました。それでもボールは持てていたけど、点につなげなかったので何とも言えないし、監督も言うように、こういう試合で勝っているからといって満足しないで、もっと攻めていくメンタリティーを、チームのみんなで持っていきたいと思います」

Q:そういう意味では、思うように崩しきれなかったという感じですか？
「ですね。僕が自陣からでも点につながるような一発のパスを……本来はもっと狙えるはずなので。最近やっていなかったので、そのへんを忘れている部分があるので、これからだと思います」

Q:後半は、もう少しボールを持っている時間を長くできるかなと感じましたが。
「オレもそう思います。焦って前に行くよりも、もうちょっと後ろでつないでいる時間を作っても良かったけど、意外とそっちのほうがうまくいかなくて。あとサイドまでは良い展開でいっても、そこからが。クロスに対してみんながボックスの中に入る意識が強いのは良いことだけど、それが弾かれた時に拾えないという場面もあったので、そういうところかなと。普段やっていないメンバーというのもあったけど、そういう中でもプロとしてしっかりやらなければいけない試合だったと思います」

Q:自分自身のプレーは？
「自分としては久々で……まあこれからボチボチというところですね」

●高原直泰選手（清水）：
Q:初めからこの試合に出る予定でしたか？
「回復が順調だったら、自分としても少しでもプレーできればしたいという話はしてました」

Q:8月にケガして、予想以上に時間がかかったという感じですか。
「まあ順調ですかね。最初の感じとはちょっと違ったので、ある程度慎重に。焦ってすぐに復帰してまた切れてしまったら、今年は復帰できないかなと思っていたので、多少慎重にきて時間もかかったかもしれないですが、現実的にはこれが最短だったんじゃないかと思っています」

Q:次の神戸戦は問題なさそう？
「そうですね。問題ないですね。明日からまたしっかり練習して、もっと身体をいじめてフィットネスの面を上げていければいいなと思います」

Q:今日やっている中でケガの箇所が気になることはなかった？
「全然ないです。大丈夫です。気になったのは、身体が動かなかったことぐらいです（笑）。足が出なかったので。ただ、今日ちょっとでもできたのは、身体にとっては良かったと思うので、大丈夫だと思います」

●カルフィン・ヨン ア ピン選手（清水）：
Q:久しぶりのセンターバックのプレーはいかがでした？
「オランダでは慣れていたポジションだけど、エスパルスに来てからは初めてなので、最初の10分間は少し難しかったです。でも、比較的楽な試合だったので、問題になることはなかったです。ただ、サポーターのためにももっと点が取りたかったので、そこは少し残念なところです。次のカップ戦では、もう少し点が取れるようにしていきたいと思います」

Q:今日のプレー内容で良かった部分と良くなかった部分は？
「今日は試合中の70〜75％ぐらいポゼッションできていたので、それはポジティブなことだと思います。ただ、それだけポゼッションした中で、それほど多くチャンスを作ることができませんでした。だから、今後はそのあたりを改善しなければならないと思います」
Q:非公開の練習では、センターバックの練習をしていた？
「いえ、やってないです。だから、日本に来て初めてです」

Q:慣れてくれば十分やれると？
「もちろん。オランダでは、センターバックも左サイドバックもやっていたし、それを3カ月で忘れたわけではないですから（笑）」

●竹内涼選手（清水）：
Q:初出場の感想は？
「ゴールを決められて、チームの勝利に貢献できたのはうれしいことですね。やってやろうという気持ちでいたし、実際に1点ですけど、点を取れたことはうれしく思っています」

Q:初めて公式戦のピッチに立って感じたことは？
「やっぱりピッチに入ったらモチベーションも上がるし、この1試合やれたということで、また次へのモチベーションにもつながるし、本当に良い経験というか、新たな一歩を踏み出せたなと思います」

Q:ゴールの手応えは？
「本当に良いクロスを辻尾くんが上げてくれて、ヘディングのゴールというのはあまり自分にはなかったですけど、入って良かったですね」

Q:デビュー戦でいきなりゴールというのは持ってるなと？
「いや、持っていたらもっと点が取れたと思います。後半もチャンスがあったし、前半もバーに当てたりしたので、そこは申し訳なかったと思ってます」

Q:フル出場になりましたが、90分の中でできたことと、今後の課題は？
「最初はちょっと落ち着かずにミスが多くなって、積極性がなくなってしまったので、途中から気持ちを切り替えてシュートまでいったりした結果として1点取れて、それは良かったですけど。ピッチの中ではいろんなことが起こるし、チームのリズムが良いときも、リズムが悪くなる時もあるので、そこで自分がどういう気持ちでやるかということが、すごく大事だなと思いました。
この1試合出られたことを次につなげられるように、次はＪリーグで、天皇杯もまだありますし、そこでまた自分が出て、チームの勝利に貢献できるように練習からまたアピールしていきたいと思います」

Q:ホームのアウスタでデビューとなりましたが、その意味ではいかがでしたか？
「アウスタでデビューできたことは本当にうれしいことだし、2年半以上この時を待ったという気持ちもあるので良かったです。サポーターの声援も本当に力になるし、ピッチに立って改めてそれをすごく感じました」

Q:次の目標は？
「Ｊリーグの試合でも出られるように、次のチャンスをもらえるように、練習からコツコツやっていきたいと思います」

●松井義隆選手（岐阜SE）：
Q:今日のゲームの手応えは？
「今までやっていたレベルと比べると、プレッシャーの早さとかが違ったので、自分としては普段あまりしないようなミスが多かった気がします。ディフェンスの時間が長い分、攻撃に移る時になかなか人数がかけられなかったので、攻撃の厚みもなかなか作れなかったと思います」

Q:守備に関しては？
「前半は、残り5分ぐらいまでは、自分たちが思っていた通りには一応できていたかなと思うんですけど、やっぱり少しのミスを逃さないのが、Jのレベルかなと思いました。前半は、とにかくみんなで0点に抑えようとやっていたし、こういう時間が危ないのはわかっていたつもりですけど、なかなかうまくいかなかったかなと」

Q:最後は積極的にシュートを狙っていきましたね。
「あそこは僕が小さかったかなという感じですね（笑）。リスクを冒しても1点でも取りたかったので」

Q:カウンター攻撃に関しては、なかなか通用しなかった？
「そうですね。普段ならFWの人がキープできたりする場面もあるんですけど、今日はなかなかそういう場面もできなかったし、一発で裏をとってもなかなか1対1で抜けなかったりというのがあったので、単調だったかなという気がします」

Q:プロとの差という部分で他に感じたところはありますか？
「向こうは全体的にみんなが共通理解がある中でやっていて、こっちはディフェンスではある程度できたんですけど、攻撃ではいついくんだとか。守り方も全員が全員できていたわけではないので、そういうところの差も感じた。ボールを蹴る精度とかも全然違うなというのは感じました」

●松江克樹選手（岐阜SE）：
「ディフェンスの面ではある程度狙い通りにできて、機能したとは思うんですけど、攻撃の部分がほとんどチャンスらしいチャンスも作れなかったので、そのへんはちょっと悔いが残ります。ただ、全体としては良い試合ができたかなと思います」

Q:攻撃に関して、やれたところとやれなかったところは？
「ディフェンスでけっこう押し込まれて、そこで奪っても、その後がなかなかつなげなくて、攻撃にならなかったので。後半は、ある程度取った後のパスというのがつながるようになって、何回かシュートチャンスができたので。それが前半からできていれば、もう少し変わったかなと思います」

Q:後半は右クロスから1本惜しいヘッドがありましたね。
「あれは、決めなければいけないシュートでした。ボールが緩かったので、GKが出てくるかなと思ったら出てこなかったので、自分のタイミングで飛べたんですけど、叩きつけることができなくて」

Q:終了後に泣いている選手もいたように見えましたが
「本当ですか。やっぱり、それだけ今日の試合に対する選手個々の気持ちは高かったので、そういった部分じゃないですか」

Q:そういう意味では、どんな意識で試合に入りましたか？
「支配して勝とうというのではなくて、一泡吹かせてやろうという感じでした。それで前半も途中までは良い流れで来ていたので、時間帯的にも前半最後の2失点は痛かったですね」

Q:アウスタの雰囲気はいかがでした？
「やっぱりいいですよね。お客さんがたくさんいて（笑）。普段はお客さんも何十人というぐらいなので」

Q:力は出し切った試合だと？
「そうですね。負けた試合で出し切ったというのも何ですけど……」

以上