日本代表選手を抱え、Ｊ２首位を走るＦ東京をホームに迎えた９／17のニンジニアスタジアム。愛媛にとって今季最大級のビッグマッチでした。試合の結果は、残念ながら完敗…。そのスコアを見れば、愛媛にとっては昨シーズンの柏、あるいはここ数年Ｊ２を制覇してきたクラブ以上に力の差を見せつけられた一戦でした。もちろん愛媛の担当として現状を悲観していませんし、チームはまだまだ上位に食い込める位置にもいます。この経験を残りの13試合で生かし、昨シーズン以上の成績を残して欲しいと思います。

このＦ東京の力を直に感じることで、ピッチ上の選手たちが得たものは少なくないでしょう。しかし、それだけでなくＦ東京戦はピッチの外でも様々なチャレンジが行われ、成果を挙げた一戦でもありました。そのひとつが『「愛媛ＦＣに元気をもらった」を集めよう！』という完成したばかりの冊子。これは「愛媛ＦＣサポート連絡会」というサポーターグループが提案した企画から生まれたもの。「愛媛ＦＣは県民にいろいろな形で私達の生活に元気を与えてくれる存在」であることに着目し、クラブの存在価値・意義を幅広く県民の方々に知ってもらう手段として、サポーターの声を集め、この冊子が製作されました。

それは全１２０ページ、64話が詰まったずしりと重みのある一冊。その内容は応援を始めたきっかけ、クラブや選手に勇気付けられたエピソードなど様々ですが、改めて「故郷に愛媛ＦＣがあってよかった」と感じられる内容ばかりでした。そのまえがきには以下のように綴られていますが、こうしたエピソードが全国38のクラブにあることを思えば、サッカーという競技を超えたＪリーグクラブの存在意義を改めて感じさせられる一冊でもありました。

「ここに寄せられた皆さんのお話は、まだ、ごく一部だと思いますが、これらをお読みになり、『それなら元気をもらいに行ってみんといかんわい』という方がどんどん生まれ、県内全域、さらには全国の愛媛ゆかりの皆さんにこの元気、『愛顔（えがお）』が広まることを願っています」

まだ愛媛ＦＣのことをよく知らない愛媛県民の皆さん、県外にいる愛媛ゆかりの方々はもちろんのこと、全国のサポーターの皆さんにも読んでいただきたい１冊です。

以上

★フォトニュース：「愛媛FCに元気をもらった」を集めよう！
★【J2日記】のバックナンバーはこちら


2011.09.20 Reported by 近藤義博