9月17日(土)J2 第28節 大分 vs 鳥栖(19:00KICK OFF/大銀ド)
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アウェイ3連戦を2勝1敗で勝ち越し、約1カ月ぶりにホームに戻ってきた大分。今節の対戦相手は、いま最もノッている鳥栖である。直近の3試合では、岡山に6−0、千葉に3−3、鳥取に6−3と負けなし。3試合で15得点と派手な試合を演じ、順位も2位まで浮上させた。
昨季から「バトル オブ 九州」と銘打ったリーグでの対戦成績は1分2敗。過去の2敗ともリードしながら試合終了間際に屈辱的な逆転負けを喫しただけに、雪辱を果たしたいところだ。
鳥栖ほどの勢いはないが、大分も着実に勝点を積み重ねている。前節の水戸戦では、相手に一方的に攻められ自分たちのサッカーができなかったが、苦しいなかで勝点3を取れるようになった。
全選手の守備意識が高く、チームの約束事、個人の役割がはっきりしているから大きく崩れない。システムを変更したからという理由は大きいが、菅原大介コーチ曰く「監督のやりたいサッカーが浸透してきた。監督、選手が一緒に過ごした時間が形になっている」。
しかし、今節は最終ラインからチームを支えていた土岐田洸平が出場停止で、攻撃の中心であった前田俊介も出場できない。攻守のキーマンが不在のなかで、どのような配置で、どのようなプランを遂行するのだろうか。
「前節はボールを運べず、ポゼッションして厚みのある攻撃ができなかった」と田坂和昭監督。前々日の練習では、攻守の切り替えの早さを意識付けし、ピッチを大きく使ったボールの運び方を徹底的に練習した。「鳥栖は前線にターゲットとなる選手がいて、全体的に力強いチーム」と印象を語りながらも、自分たちのスタイルを変えてまで守りを固めるようなことはしない、という強い意志が見て取れた。「ウチはパスを回し、自分たちのサッカーをして、相手より走るだけ」と、考えはシンプルで気負いはない。
前田の抜けた穴には刀根亮輔を、土岐田のところには池田達哉の起用が濃厚。代わりに入った選手には、「穴埋めとは考えていない、自分たちの持ち味を出せばいい」と声を掛けたようだ。
今節のキーマンを上げるとすれば、出場機会のチャンスを掴んだ池田である。DF出身の選手がいなかった最終ラインに生粋のDFがようやく入る。高さと強さを兼ね備え、インターセプトを得意とする池田は上位キラーとしても名高い。今季も12節で首位を走る栃木を零封した際は先発で起用されていたし、昨季も2敗でJ1に昇格した柏を零封した試合も先発に池田の名があった。相手が強く、攻撃力をウリとするチームであれば、存在感を発揮する男である。
「ずっと(試合に出られず)悔しい思いをした。アピールするチャンスをもらった。攻撃はシンプルに、守備はゼロで抑えたい」と静かに闘志を燃やしている。
池田と同期の清水圭介は「達哉が前線の起点に入るボールに厳しく当たればいい攻撃はできない。コーチングでカバーしたい」と在籍年数が最も長いふたりが鳥栖封じに躍起だ。「鳥栖は勢いがあるが、その鳥栖に勝てばうちに勢いが出る」と同じ思いで戦う。好敵手相手に、まずは「バトル オブ 九州」での初勝利を挙げ、終盤戦に弾みをつけたいところだ。
以上
2011.09.16 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
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