9月10日(土)19時から、とりぎんバードスタジアムで行われる鳥取対岡山は、J2の中四国4クラブが地域の誇りを懸けて戦う『PRIDE OF 中四国』であると同時に、新たにスタートを切る『陰陽(いんよう)ダービー』でもある。山陰地方の鳥取、山陽地方の岡山は、南北に県境が接するお隣りのクラブ。岡山は2009年からJ2で戦い、鳥取は今季J2に昇格し、両者がJ2で対戦するのは、今回が初めてのことになる。
最初にホームで戦う鳥取は、ピッチ内では選手たちが着々と準備を進めているが、ピッチ外では『1万人プロジェクト』(詳細はこちら)が進行中だ。1万人の来場者を目指すもので、フロントスタッフは1人でも多くの人にスタジアムへ足を運んでもらおうと、当日に向けたラストスパートに入ろうとしている。
鳥取は、過去に何度か同様のプロジェクトを実施した。しかし、目標に遠く及ばない結果ばかりで、“具体的な目標は打ち出さない方がいいのではないか”という声も上がったほどだという。しかし、チーム力アップとともに人気と知名度を高めた結果、昨年9月18日に実施したJFLのSAGAWA SHIGA戦での『1万人プロジェクト』では、9,499人が来場。鳥取のホームゲーム史上最多となるファン・サポーターの後押しを受けたチームは、3−1で快勝し、J2昇格に大きく前進した。
『たかが1万人』と思うかもしれない。だが鳥取県の人口は、今年8月時点で約58万5,000人と日本で最も少なく、クラブが活動拠点としている県庁所在地の鳥取市も、約20万人。近隣の市町村からの来場を見込んだとしても、1万人を集めるのは簡単なことではない。昨年は史上最多の観客が集まり、スタジアムはかつてない熱狂に包まれたが、クラブスタッフには『1万人に届かなかった』という無念の思いも残った。
今回スタッフは9月4日、とりぎんバードスタジアムでの鳥栖戦でもチケット販売に尽力した。それ以前には岡山のkankoスタジアムに出向き、敵地でのPR活動も展開した結果、すでにアウェイ側ゴール裏のチケットは完売間近。これにホームのファン・サポーターが、これまで以上に足を運べば、夢の1万人という数字も見えてくる。
スタジアム史上最多の入場者記録は、1995年12月の天皇杯、ヴェルディ川崎(当時)対筑波大で記録した1万2,983人。その年、クラブの前身のSC鳥取は、まだ鳥取県リーグを戦っていた。16年後、JFL時代の1勝1敗という結果を受けて、新たに始まる『陰陽ダービー』へ、クラブ一丸となった準備が進められている。
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2011.09.08 Reported by 石倉利英
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