清水エスパルスGKコーチの眞田雅則氏が9月6日に急逝されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
本日の練習後の、ゴトビ監督と選手のコメントをお伝えします。
・清水公式サイト「眞田雅則氏の訃報に接して」

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●アフシン　ゴトビ監督
「眞田さんは私の心の非常に近くにいました。短い時間でしたが、彼と一緒の時間を過ごし、彼を兄弟のように感じていました。彼はこのクラブの象徴であり、スーパースターでした。エスパルスのＳは眞田さんのことなのかもしれません。今はわれわれにとっては非常にタフな時間です。
彼の家族、彼のファンのために、心からのお悔やみを申し上げたいと思います。彼の心が天国で安らかであれと祈っています。また彼の家族が強くあることを祈っています。
そして、エスパルスのファンや関係者の皆さんとファミリーのように団結していきたいと思っています。彼の素晴らしい記憶、エスパルスの素晴らしかった時代を心にとどめていきたいと思います。
われわれの選手たちは、今後の試合を眞田さんの家族に捧げたいと思っています。このインタビューを見ている人たちも、眞田さんに祈りを捧げてください」

Q：監督は就任当初からＧＫを強化したいとおっしゃっていましたが、眞田さんとの仕事の中で印象に残っていることはありますか？
「たくさんの良い記憶が残っています…私の心にとくに強く残っているのは、彼のやさしい笑顔です」

Q：今回の訃報をどのように受け止めましたか？
「（思わず涙をこぼしながら）…いえ、まだ受け入れることができません」

Q：今後も試合は続きますが、どんな戦いをしていきたいですか？
「われわれは、みんなで愛し合い、全員がファミリーという気持ちを持ってやっていきたいです。お互いに助け合いながら、この苦しい時を乗り越えたいと思います」

●小野伸二選手
Q：眞田さん急逝の知らせを聞いたのは？
「昨日の夜、電話がかかってきて、今日のトレーニングに向けて寝ていたので最初は出られなかったんですけど、電話に気づいて。監督とマネージャーから電話がかかってきたので、チーム内で何かあったのかなというのは感じましたが…まさかそういう報告だとは思わなかったので、すごくショックでした。眠気も覚めて、いろんなことをすごく考えてしまって、眠れなかったです。
今年になってすごくたくさんの人が…東日本大震災とか、先日は松田直樹さんが亡くなったり、非常に深い悲しみがまだ残っているところで、ましてや半年一緒にやった先輩であり、仲間であり、家族同然の人が、この世を去ってしまったというのはすごく…心の整理がつかいないというか…」

Q：清商の先輩であり、この半年間は一緒にトレーニングをしていた眞田さんとは、どんな話をしていましたか？
「ピッチ上で話すことはそんなになかったですが、眞田さんを見ていて、自分に強く、自分に厳しい人だなというのはすごく感じていたし、そういうものを僕たちは受け継ぐというか、強くピッチの上で見せられるようにやっていきたいと思います」

Q：今週末には静岡ダービー（9/10＠エコパ）もありますし、まだまだ試合は続きます。今後に向けてはどんな思いですか？
「僕らはプロとしてピッチの上でやるべきことをしっかりやるだけだし、眞田さんも天国で…（言葉を詰まらせながら）僕たちのチームを見守ってくれていると思うので、しっかりと、とにかく次のダービーに集中して、明日から前を向いてやっていきたいと思います」

●山本海人選手
Q：眞田さんの訃報を聞いて、どんな思いですか？
「ショックと驚きと、自分自身に対する後悔と…すごく残念です」

Q：後悔というのは、どんな点についてですか？
「僕は他の選手と違って、1年目から現役時代の眞田さんと一緒にやらせてもらって、その頃からいろんなことを丁寧に教えてもらいました。それだけでも清水出身の地元の僕からしたら、とてもうれしいことでした。その後も僕のことを気にかけてくれて、一緒に小旅行したり、ご飯を食べに行ったり、電話をしたり、プライベートの面でも精神的に非常に支えてもらっていました。今回こうやって清水に戻ってきてくれて、今度は自分が恩返しするという気持ちが強くあった中で、情けない大量失点をしてしまったり、結果がついてこないということに、今さらながら自分自身に腹が立ちますし、それが後悔ではあります」

Q：今シーズンは難しい戦いもあった中で、GKコーチの眞田さんとはどのような話をしていましたか？
「（少し考えて言葉を詰まらせながら）ちょっとそれを考え出すと胸が痛くなるので、今は言えない…状況です」

Q：清水ユース出身の山本選手にとっては、眞田さんは憧れの人だったと思いますが？
「やっぱりかっこいい存在で、いつもテレビで観ていて、僕もこのチームに入りたいという気持ちもあったし、ジュニアユースの頃にはボールボーイもやって、いつもゴール裏で眞田さんのプレーを見て学んでいました。常にお手本となる大先輩、本当に偉大な先輩だなと思います」

Q：これからも試合は続きますが、眞田さんから学んだことを生かして、今後どんなプレーをしていきたいですか？
「とにかく1試合1試合、さらに気持ちの入ったプレーをして、どこかで笑っていてもらえるように、頑張りたいと思います」

以上