鳥取県の県庁所在地である県東部の鳥取市を活動拠点に、1年目のJ2で奮闘しているガイナーレ鳥取だが、クラブ発祥の地は、県西部の米子(よなご)市。2007年まではここを活動拠点としており、2008年に鳥取市に拠点を移してからも、年に数試合はホームゲームを行ってきた。
しかし、かつてホームスタジアムとして使用し、ファン・サポーターや関係者が「聖地」とも呼ぶ、米子市営東山陸上競技場(どらドラパーク米子陸上競技場)は、設備が基準を満たしていないために、Jリーグの公式戦を開催できない。今季、チームが鳥取市のとりぎんバードスタジアムで晴れの舞台に臨む一方、米子市でトップチームがプレーすることはなかった。
8月28日、そんな米子市で今季初めて、トップチームの活動があった。福山大学(広島)との練習試合が、同陸上競技場と同じ敷地内にある球技場で行われたのだ。さわやかな青空が広がる16時キックオフ。近隣の市町村も含め、長年にわたってガイナーレを応援している人が多い土地柄、さらに日曜日ということもあり、老若男女、約300人のファン・サポーターが詰めかけた。
会場となった球技場は、米子市を活動拠点としていた時代の練習場の1つ。メインスタンドから見える風景に「当時がよみがえります」と語るサポーターの1人は、「やっぱり練習も見てみたいですね」と語った。米子市から鳥取市までは、車で約2時間。熱心なファン・サポーターは、それでもホームゲームに駆けつけるが、練習や練習試合までは、なかなか見に行くことができない。クラブは県西部の新しい活動拠点として、岡野雅行のニックネームを冠した『YAJIN(野人)スタジアム』の建設を目指しており、あらためて実現を切望する声も挙がった。
試合では、前日の岐阜戦の後半に交代出場し、Jリーグ初ゴールを決めたばかりの住田貴彦や、控えに入っていた岡野雅行も出場し、精力的なプレーを披露。好プレーには大きな拍手が起こり、場内は大いに盛り上がった。試合後はファン・サポーターが各選手にサインや写真撮影を求めるなど、和やかな雰囲気に。前日にJ2での連敗を5で止め、久しぶりの勝利をつかんだ翌日の『里帰り』は、シーズン後半に臨むチームに、より大きな力をもたらすに違いない。
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2011.08.31 Reported by 石倉利英
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