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スカパー!生中継 Ch183 後06:50〜
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震災で延期となっていた第4節 草津対徳島のカードが8月31日に組まれた。京都対愛媛(9月1日開催)をのぞく他のカードは週末の9月3、4日に設定されているため、草津対徳島は他ゲームに先行して試合が行われることになる。正田スタへと乗り込んでくる2位徳島は、F東京(1位)、栃木(3位)と勝点41で並び昇格レースの主役に位置するだけに、ライバルへプレッシャーを加えるためにも勝利が求められている。徳島を勝点12差で追う草津は、敵地で惨敗(第20節:/jsgoal_archive/game/2011/20110200030420110709.html)したリベンジを果たすとともに上位から白星を挙げて昇格争い参入権をつかみたい。
もはや過去の話題になってしまったが、草津と徳島はJFL時代からのライバル同士だ。2004年のJFLで激闘を繰り広げ、そのシーズンでともにJ2昇格を果たした。J2昇格後の数年間、ともに苦しみ続けた経緯も共通項だ。草津が2005年に最下位となると、徳島は2006年、2007年、2008年と3年連続で最下位に低迷。両チームともにJ2の洗礼を浴び続けた。
だが2009年に徳島が本格的なチーム強化を図ったことから、しだいに両チームのパワーバランスが変わってきた。草津に関連する選手でいえば、2009年にはDFペ・スンジンが草津から徳島へ移籍。2010年には、かつて草津でプレーした島田裕介が徳島へ加入した。徳島は2008年からの3シーズンで核となる選手を次々と補強、継続的なヴィジョンで毎年チーム力をアップさせ今季は昇格を狙える位置までたどり着いた。
一方の草津は2008年にクラブ初となる1ケタ順位(9位)をマークしたものの、クラブの経済力なども影響し継続的なチーム編成ができずに苦しんでいる。2009年末には、草津でブレイクしたエース都倉賢が神戸へ移籍。2010年末は、チームを牽引したベテラン高田保則、廣山望を戦力外としたことなどで再び1からのチーム作りとなった。さらに今季はシーズン途中にエース・ラフィーニャがG大阪へ電撃移籍。シーズン半ばで再びチームの再構築を余儀なくされている。クラブを取り巻く状況は違えども、草津と徳島には大きな差が生まれてしまった。
ただ昇格というターゲットは両チームともに違いはない。初夏の失速後、草津のチーム内からは昇格という言葉が聞かれなくなってしまった。かつて徳島、そして草津に在籍した秋葉忠宏(現水戸コーチ)は「『昇格』と言い続けても達成するのが難しいのに、『昇格』って言わないでJ1に上がれるわけがない、常に上を目指す意識がチームを変える」と毎回話していたが、草津はもう一度、目標を確認する必要がある。
草津は、ラフィーニャ移籍後、リンコンとアレックスの新ブラジルコンビを2トップに配置しチームの再構築に取り組んでいる。前節は横浜FCに敗れたものの、チーム自体は成長過程にある。FWの柱としての活躍が期待されるリンコンは「アーリークロスでは相手の守備陣が崩れないので、もっとサイドをえぐる必要がある。バリエーションが増えれば自分にもチームにもゴールが生まれる」と攻撃の課題を話す。
徳島は敗戦後の中2日のゲームで、コンデション的には難しい試合となる。ただ、チーム戦力は厚く、だれがピッチに出てきてもチーム力自体は変わらない。草津は、徳島の選手交代を含めて最後まで集中を保ったゲーム運びが必要だ。前回のアウェイ対戦ではセットプレーから失点を重ねただけに対応が要求される。また不用意なセットプレーを与えないクレバーなプレーも求められる。
草津にとっては、大混戦となっている昇格戦線に食らいつくためにも絶対に落とせない正念場となる。今ゲームを含めて残り16試合。幸いにも上位陣がつぶし合っているため、上はまだ手に届く位置にある。徳島以上に昇格へ懸ける思いをピッチで表現できるか。草津は今試合を奇跡の第一歩とする。
以上
2011.08.30 Reported by 伊藤寿学