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【J1:第21節 清水 vs 大宮】プレビュー:悪夢の3連敗から立ち直りたい清水と、アウェイに強い大宮。何としても踏みとどまらなければならない大一番で、清水の選手たちは男の意地を見せられるか(11.08.12)

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8月13日(土)J1 第21節 清水 vs 大宮(18:30KICK OFF/アウスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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清水にとっては、リーグ戦で約1カ月ぶりのホームゲーム。同時にそれは、今シーズン最大の山場でもある。

現在清水は、アウェイで3試合連続の0-4という大敗を喫して3連敗中。ゴトビ監督も「人生で初めての経験」と語る非常事態にある。ただ、3試合で12失点/無得点という数字が、今のチーム力をそのまま表わしているわけではない。
この3試合の展開は、ほぼ同じパターンだった。悪い形で先制点を奪われてチームの歯車が狂い、攻撃にも焦りが出て機能しない。そうした悪い流れの中で徐々に組織が崩れていき、追加点を奪われる。そして最後は、集中力が切れたところでカウンターなどで失点を重ねてしまう。そんな悪循環が、判で押したように繰り返された。
逆に言えば、その悪循環にはまることさえなければ、立て直しは十分に可能なはずだ。つまり、相手に不用意な先制点を与えることなく、自分たちが先にゴールを決めることができれば、チームのリズムが良くなり、組織も崩れにくくなる。1カ月前までは5戦無敗で失点も非常に少なかったのだから、本来の組織力を維持して戦えれば、守備もすぐに安定するだろう。

そのために必要なのは、まず精神面を切り替えること。今週の初め、チームはこれまでと違う形でのミーティングを行なった。選手、スタッフも含めて全員で輪になり、全員の顔が見える中で、1人1人が自分の考えや思いを素直に語り、自分たちが何をするべきか確認し合ったのだ。選手たちの多くが「良い話し合いができた」と語っており、チームがバラバラになりかけていたときに、うまく修正できたことは非常に大きかった。
もちろん、選手それぞれにストレスはあるだろうが、「人のせいにしたら終わり」(太田宏介)という意識が共有され、練習でも1人1人が高い意識で取り組んでいることは明るい兆しと言える。
今回の大宮戦では、全員が気持ちをひとつにして集中力を高め、チームとして戦えるかどうかが最大のポイントになるが、そこは選手たちの“自分たちの力で悪い流れを止めたい”という強い気持ちを信じたい。

一方、大宮のほうは、ここまで5勝8分7敗の15位(勝点23)。7月に3連敗があったが、その後は上位の横浜FM、仙台と2回ずつ対戦して1勝2分1敗という五分の成績。ホドリゴ ピンパォンという強力FWも獲得して、ここから何とか上昇気流に乗っていきたいという状況にいる。
また今季の大宮は、ホームでは0勝5分5敗と未だ勝利がないのに対して、アウェイでは5勝3分2敗と大きく勝ち越している。その成績から考えられるのは、リアクションサッカーのほうが結果を出しやすいということ。それは鈴木淳監督が目指す本来の姿ではないかもしれないが、アウスタで清水と戦う際には有利な材料となる。
なぜなら、清水は自分たちがボールを支配しながら戦うサッカーを目指しているが、攻撃の過程でミスが多く、なかなか相手の守りを崩しきれない状況が続いているからだ。当然今回も、ホームで受け身の戦いをするつもりはないので、大宮から見れば堅守速攻がはまりやすい相手と言える。そうなれば、ラファエル、李天秀、ピンパォンといった前線のタレントも大いに生きてくるだろう。

逆に清水としては、大宮の戦い方にはまらないことが重要だ。自分たちのサッカーを取り戻すためにもポゼッションを高めることは欠かせないが、その中でのカウンター対策は徹底しなければならない。また、ボールを支配するだけでなく、そこから大宮の守備をこじ開け、先制点を奪わなければならない。0-0の展開が長く続いたとしても、辛抱強く、集中力を失うことなく自分たちのサッカーを続け、相手よりも先にゴールを決められるかどうか。そこが本当に勝負の分かれ目となるだろう。

そのために重要な点について、ベテランの高原直泰は次のように語る。
「ただ単に声を出すだけじゃなくて、味方にどういうプレーをしてほしいのか、的確な指示の声をしっかりと出し合うことが大事。たとえば守備のときに、後ろの選手は前の選手に対してどういうタイミングでプレッシャーに行ってほしいのか、それで前が行ったときに後ろの選手がちゃんとついてこれるのか。そういうチームとしてのまとまりがなくてバラバラに行ってしまうと、今までの3試合のようになってしまう」。
チームがひとつになって戦うためには、単に気持ちを出すだけでなく、そうした細かい部分の意思疎通も欠かせない。おそらく明日も猛暑が続くだろうが、それでも最後まで集中とチームとしてのまとまりを欠くことなく、相手に走り負けることなく闘い続けられるか。清水の選手たちにとっては、この試合は本当に男のプライドの見せどころだ。

以上

2011.08.12 Reported by 前島芳雄
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