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【J2:第3節 徳島 vs 北九州】プレビュー:徳島と北九州。自らを高め続けている両者が激突する今節屈指の好カード(11.08.05)

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8月5日(金)J2 第3節 徳島 vs 北九州(19:00KICK OFF/鳴門大塚チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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北九州戦と聞けば1年前の苦い記憶が嫌でも蘇る。2010年8月22日、徳島はそれまでリーグわずか1勝と苦しんでいた北九州に2点を先行しながらその後逆転され、終了間際の同点弾で追い付きはしたものの負けに等しいドローという結果(最終スコアは4-4)を突き付けられたのだ。しかも喫した4失点のうち3つは前年(2009年)途中までヴォルティスブルーのシャツに身を包んでいた大島康明のハットトリック(1〜3点目)によるもの…。まさに徳島にとってその一戦は真夏の悪夢であった。

と、そうした過去もあるだけに、徳島としてはこの一戦負けるわけにはいかない。目標へ向かうために不可欠な勝点の獲得とともに、前記の大きな借りも返しておきたいところである。しかし、それは決して容易でないだろう。いや、それどころか、欲する結果を手にするには相当のパフォーマンスが必要とされるはずだ。なぜなら北九州は今季劇的な進化を遂げ、さらに今強烈な勢いにも乗っているのだから。

その北九州だが、今季は何より守備の安定が格段に増したと言って間違いない。特に7月からはそれがいっそう進歩。実際に19節(7/2)以降の6試合で許した失点は3つだけ、前節ではF東京をも0で封じ込めており、彼らが見せる守りの粘り強さは本物と呼べるものになってきている。さらに北九州は三浦泰年監督の目指すパスサッカーも会得しつつあると言えよう。それを物語るようにF東京を沈めたゴールは後方からのテンポよいボール運びから。池元友樹の突き刺したフィニッシュも確かにスーパーであったが、その得点は紛れもなく磨かれている組織的繋ぎによって生み出されたものであった。
いずれにしても北九州は攻守両面で大きく力を上積みしている。なかなか勝利に手が届かず苦しみ続けていた昨季の面影はもう今やどこにも見られない。

とは言え、徳島も今季厳しい戦いを重ねながら着実に成長。ひと回りもふた回りもチームとしてのパワーを高めている。そしてこちらも守備の充実は目を見張るほどで、負けなしのここ7戦は3失点こそ喫していても組織を崩されネットを揺らされたことはたったの一度もない。しかもその3失点がセットプレーとは言え競り負けて決められたようなものでなかった(CKから直接、オウンゴール、PK)ことから、現在選手たちの披露している守りはほぼパーフェクトと評しても大袈裟でないだろう。またチームは攻撃面においても前進をハッキリ示している。19節・横浜FC戦から4戦続けてセットプレーでの強さを見せ付けたかと思えば、前節では動きの中から見事な3発。衛藤裕や津田知宏、柿谷曜一朗を中心にどんどん深まっている選手間の連係を存分に感じさせた。
それだけに今節について言えば、徳島に求められるのは次のステップ、ディテールの追求ではないだろうか。事実、前節終了後に柿谷が「まだまだサイドバックを高い位置へ上げて使えた場面もあったし、サイドチェンジの時間がかかり過ぎたかなとも思います」と振り返れば、今節を目前に控えた斉藤大介も「(ディビッドソン 純)マーカスとのバランスをさらに良くしてバイタルをもっとケアしたい」と細かな部分へシビアな視線を向けていた。そのようなプレーひとつひとつの質向上を継続している好調な攻守に加えられたなら、徳島はきっと望む結果を手繰り寄せられるに違いない。

徳島vs北九州。自らを高め続けている両者の顔合わせは紛れもなく今節屈指の好カード。それぞれが位置している順位(徳島1位、北九州5位)のことも考えれば、非常に大きな注目の集まる戦いだ。どちらが勝つのかという結末はもちろんだし、どのような戦いが繰り広げられるのかというゲーム内容にも興味は尽きない。

以上


2011.08.04 Reported by 松下英樹
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