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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【スルガ銀行チャンピオンシップ 2011 SHIZUOKA 磐田 vs インデ】レポート:両チームの健闘が光る好ゲーム。PK戦の激闘を制したサックスブルーがインデペンディエンテに競り勝ち、タイトル獲得!(11.08.04)

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8月3日(水) スルガ銀行チャンピオンシップ 2011 SHIZUOKA
磐田 2 - 2(PK 4 - 2)インデ (19:01/エコパ/19,034人)
得点者:11' オウンゴール(磐田)、33' トゥッシオ(インデ)、48' パッラ(インデ)、58' 荒田 智之(磐田)

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磐田のメンバー表のポジション表記上は[3-6-1]となっているが、基本フォーメーションはあくまで[4-4-2]。最終ラインには左から山本脩斗、藤田義明、加賀健一、駒野友一という直近のリーグ戦(第19節)と同じメンバーが並び、中盤の底に那須大亮と岡田隆、左MFに船谷圭祐、右MFに山本康裕、そしてジウシーニョと山田大記が2トップを組んだ。直近のリーグ戦から入れ替わった選手は1名のみだが、中盤から前線にかけてポジションの異なる選手もおり、公式戦で初めて見せる配置で一戦に臨んだ。
この試合、山田大記をFWで起用しているが、その采配が序盤で実を結ぶことになる。11分、山田大記の積極的なドリブル突破が相手のファウルを誘い、左サイドの高い位置でFKを獲得。駒野のキックが鋭くニアサイドを突くとこれがオウンゴールとなり、磐田に先制点がもたらされた。

対するインデペンディエンテも基本形は[4-4-2]。ダブルボランチのバッティオン(背番号5)、ペジェラノ(背番号7)という展開力に優れたMFを置き、ショートパスをつなぎながら攻撃する姿勢を感じさせる。また、FWのペレス(背番号19)は速さと高さを併せ持った“一発”のあるストライカーであり、2トップを組むパッラと(背番号17)と共にくさびのパスを受けながらサイドに展開する狙いがあった。
ただ、序盤はチームカラーを出す以前に、ゲームに入ることに苦労していた。試合後、モハメド監督は「なかなかリズムに乗れず、リズムに乗るまでの時間が永遠と思えるほど長い時間になってしまった」と悔やむ。しかし、そんな思うようにいかない展開の中でも粘りを見せた。33分、CKにバッティオン(背番号5)が打点の高いヘディングで競り勝ち、ファーサイドに流れたボールをトゥッシオ(背番号6)が右足で合わせて同点。苦しい状況をセットプレーで打開してみせた。

後半も互いにスコアを動かす展開となった。先に勝ち越したのはインデペンディエンテ。48分、ドリブルでエリア内に切れ込んだパッラ(背番号17)が、右足でフィニッシュ。南米らしい個人技で勝ち越しに成功した。逆転された磐田も58分、ジウシーニョのクロスに後半開始からピッチに投入された荒田智之が右足で合わせて同点に。トータルスコア2-2のまま勝負はPK戦にもつれ込むことになった。ここからは守護神・川口能活の独壇場。2日目、3人目を連続してストップ。磐田の5人目・藤田がゴールネットを揺らしたところで勝負あり。エコパにサックルブルーの歓喜の輪が広がった――。

ピッチ上で喜びを爆発させる勝者の横で、敗者は落胆を隠せなかった。ピッチにうずくまる者もいれば、PKを決めることができずうなだれる者もいた。何とも酷なコントラストではあったが、それはこの大会に対する彼らの意気込みをうかがい知れる瞬間でもあった。時差やコンディショニングなど様々な面でハードルがあっただろうが、最後までアグレッシブなサッカーを展開し、90分間粘り強く戦い抜いたことをここに称えたい。彼らの新たなシーズンの幕開けはすぐそこに迫っている。遠く離れたアルゼンチンから吉報が届くことを心待ちにしたい。

以上


2011.08.04 Reported by 南間健治
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