6月22日(水) 2011 J1リーグ戦 第17節
C大阪 2 - 3 名古屋 (19:04/金鳥スタ/7,875人)
得点者:14' 磯村亮太(名古屋)、43' ホドリゴピンパォン(C大阪)、44' 玉田圭司(名古屋)、73' ケネディ(名古屋)、90'+1 乾貴士(C大阪)
スカパー!再放送 Ch185 6/23(木)後04:00〜
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昨夏のオープン後、不敗神話を築いてきたはずのキンチョウスタジアムで、C大阪がまた負けた。この第17節・名古屋戦でも2−3と敗れて、これでキンチョウスタジアムでのホームゲームは3連敗。試合内容がどうあれ、平日にもかかわらず、大勢詰めかけた桜色のサポーターの期待に応えられなかった責任は、重い。
ホームのC大阪は序盤から積極的に仕掛け、永井龍をはじめとする前線からのプレスも効果的に作用。チャンスを作り出していき、試合の入り方はよかった。しかし、最初のピンチで、分かっていたはずの「相手のストロングポイント」(中後雅喜)、高さを活かしたセットプレーから、またも先に失点。14分という早い時間帯に、名古屋MF藤本淳吾のFKから、増川隆洋にヘディングで落とされると、そのこぼれ球を磯村亮太に押し込まれた。ここから、C大阪は名古屋の後手に回る展開を強いられる。
ただし、前半は名古屋の3本に対して、シュート数12本という記録が示すとおり、C大阪が攻勢をかけ続けていた。それが実を結んだのは、43分。敵陣で永井がボールを受けると、冷静に持ち出し、前線へスルーパス。これをペナルティーエリア右で受けたホドリゴ ピンパォンが、角度のないところから強烈なグラウンダーのシュートを叩き込んだ。GK楢崎正剛やDF田中マルクス闘莉王らを中心とする名古屋守備陣の牙城を、ようやく突破できた。
ところが、その喜びは、1分ともたなかった。きっかけは、相手のキックオフという「リスタート」。闘莉王、小川佳純、ケネディと、ドリブルを絡めながら繋がれてしまうと、最後は玉田圭司に左足を豪快に振り抜かれ、あっけなく2失点目を献上。「特に2失点目の取られ方がすごくよくなかった」(中後)、「点を取ったあとに、すぐ失点するというのは痛い」(永井)と、イレブンも反省するように、この1プレーが反撃ムードに水を差した。前半終了間際にカウンターからの好機でピンパォンがシュートをDFに当ててしまい、同点機を逃したこともあり、重苦しい雰囲気でC大阪は前半を折り返した。
後半は、互いに攻め合うオープンゲーム。そこで先に動いたのはC大阪。61分に中後と永井に代えて、乾貴士と小松塁を同時投入してピッチに活力を与える。特に5試合ぶりの登場となる乾にはサポーターから大声援が送られ、スタジアムの雰囲気もホームチームの後押しとなっていたが、その空気が断ち切られたのは71分。名古屋の左クロスをペナルティーエリアでケネディに胸で落とされると、そこに飛び込んできた磯村に対応しきれず、たまらずファウルで止めてPK献上。一度はこのPKをGKキム ジンヒョンが止めたが、先にGKが動いたとしてやり直しとなり、2度目のPKをケネディに決められ、2点差をつけられた。
その後、名古屋に2度得点機を与えた場面もあったが、これを何とか凌いだC大阪は、乾や途中出場の酒本憲幸らの仕掛けからゴールに向かい、終了間際には乾が第8節・新潟戦以来8試合ぶりのゴール。1点差に詰め寄ったが、反撃及ばず、またも名古屋に苦杯をなめさせられた。
勝った名古屋は、最近5試合で4勝1分と負けなし。蒸し暑い環境のもと、連戦のなかでも結果を出すところは、さすが王者。この試合でも「後半についてはインテリジェンスなプレーに徹することができた」とストイコビッチ監督も述べるように、試合巧者ぶりを見せつけた。名古屋U−18出身の磯村が2戦連発弾を決めるなど、チーム力も向上。「昨年のいいシーズンの形ができてきた」とケネディも言うように、夏を迎えて、いよいよ赤鯱軍団が勢いに乗ってきた。
一方、これで今季4敗目となったC大阪。それでも、レヴィー クルピ監督は、「しっかりとグラウンダーでボールをつないで、サッカーで面白い部分を引き出せた」と内容を評価。「C大阪は今日、本当にいいサッカーをした。特に今の段階で修正するべきことがあるとは思わない。累積(警告)での出場停止の問題が出てしまったというのが、次の試合にはあるので、そこは次に向けてしっかり考えて、準備をしていきたい」と、敗戦の悔しさをかみ殺しつつ、2日後の新潟とのアウェイ戦に気持ちを切り替えていた。
この試合では「チームが抱える問題もいろいろとあるが、この試合に彼をメンバーに入れるタイミングが来たということで、彼をメンバーに入れた」(レヴィー クルピ監督)という乾がピッチで躍動し、「もう1回使ってくれた監督にも感謝したいですし、今日はいろんな人に感謝したいという気持ちでベンチにも入って、試合にも出た」という思いを持った乾自身が、ゴールという結果を出したのは、C大阪にとっては明るい材料。これをプラスに、上位に向かうためには、倉田秋も言うように「もう負けられないので、勝つサッカーをしたい」ところ。今のC大阪には何よりも、結果が求められる。
以上
2011.06.23 Reported by 前田敏勝
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