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今季、選手が大幅に入れ替わり、田坂和昭新監督のもとでチームの土台作りから始めた大分は、10試合を終えて2勝3分5敗で17位。直近の3試合で3連敗を喫し、大いに苦しんでいる。
若い選手が多いだけに、チームとしての経験の少なさは否めず、それが一からのチーム作りとなれば、なおさらだ。そういった部分が試合運びの拙さとして表面化し、リードしながら終盤で失点し、引き分け、もしくは逆転負けにつながっている。前節、前々節では早い時間帯に失点し、得点も奪えず、若いチームには、やるせない悶々とした空気が漂っていた。
ところが、この苦境を指揮官は楽しんでいるかの如く「連敗しているが、ここを打ち破れば成長につながる。勝てないからといって守りを固め、蹴るだけのサッカーはしたくない。自分たちのやるべきことをやる」と、あくまでも前向きだ。
守備は最終ラインを高く設定しコンパクトに、攻撃はポゼンションを高め、サイドを起点とする戦い方にブレはない。「監督の指示はシンプルで分かりやすい。だから、どれだけ監督を信じ、自分たちのサッカーができるか。それに尽きる」と話すのは土岐田洸平だ。そして「試合を重ねたことで経験値はあがったし、波も少なくなった」とも。指揮官のポジティブオーラが選手に伝染し、吹っ切れたようだ。開幕から10試合が経過し、個人の経験が生きてくるのはここからだ。組織の土台がある程度固まれば、そこからの上積みは個人の伸びである。成長の証を、そろそろ見られるのではないかと期待している。
今節の対戦相手は、全員の守備意識が高く、攻守の切り替えの早い熊本だ。球際の強さが求められるセカンドボールを多く拾ったチームが主導権を握るだろう。技術よりタフさが要求される試合で、選手の戦う姿勢が問われる。熊本には大分で活躍したエジミウソンがいる。身体が強く、危機察知能力の高い彼にとって、セカンドボール争奪戦は得意なもの。中盤の主役となれば、大分は苦戦すること必須。ワンサイドゲームになることも考えられる。
逆に、大分がこのセカンドボール争いを制すれば、ダイヤモンド型の中盤を敷く熊本とダブルボランチを置く大分とのシステムでミスマッチが起き、サイドからの攻撃が効果的になるだろう。「前いたチームなんで、負けたくない。他のチームよりその思いは強い。自分が点を取って勝ちたい」と、今季熊本から移籍した西弘則が、サイドを得意のドリブルで疾走する場面が増えれば大分の勝利がグッと高くなるはず。熊本の西に別れを告げ、「大分の西」と証明するゴールを大分サポーターは望んでいる。
以上
2011.06.18 Reported by 柚野真也