5月29日（日） 2011 J2リーグ戦 第14節
湘南 2 - 0 草津　（13:03／平塚／4,705人）
得点者：39' 永木亮太（湘南）、54' 坂本紘司（湘南）
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●反町康治監督（湘南）：
「まず、この悪天候のなか、運動会だったら延期になるのですが、サッカーの場合はやらなければなりません。たくさん集まってくれて最後まで応援してくださったサポーターには非常に感謝しています。こういう天候でも集まってくれるのは、本当に真のサポーター、ファンだなと、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。ゲームのほうは、全体的に主導権を握ってやっていたが、そういう試合に限ってゲームを落とすことがあるのがサッカーの世界ですが、今日は大事な所で草津のコントロールミスとかシュートミスとかがあって、それで流れがそっちに行かずに自分たちのリズムでできたかな、というゲームであったかなと思っています。ハーフタイムに言いましたが、草津は1点リバウンドからのメンタリティが強いので、そのメンタリティに火を点けないようにボールを動かしながら主導するという考え方で、それが奏功したのか2点目が取れて、全体的に落ち着いてゲーム運びすることができたと考えています」

Q:2トップ対策の効果はありましたか？
「ここではあまり企業秘密なので喋ることはできませんが、どういう傾向で点を取っているか。昨季の得点に絡むようなシーンも全部見ましたし、そこで導き出した答えを、オーバーコーチングというか過情報にならないように話をして、あとはボールの状況やグラウンドの状況、相手の状況を考えながら、整理してやるという課題を与えてゲームをやった。全体的にはいい対応ができたと思っています。前半すこし全体的に最終ラインが引いてしまいターンされて1ステップでシュートを撃たれたシーンが何度かありましたが、言い方を変えるとそれは眼をつぶらなければいけない。泳がせるところと泳がせてはいけないところをしっかり整理して話して、航（遠藤）にしても健太郎（大井）にしてもとくに真ん中のふたりがそれを楽しみながらやれたところはよかったと思う。全体的に対応の仕方は悪くなかった。もちろんあそこで撃たせなければもっといいが、ボランチも含めてそこの対応はおおむねよかったかなと思っています」

Q:草津はアレックスを下げて萬代が出てきましたが、これについては？
「萬代は健太郎と一緒にやってるんだなと試合を見て思ったので、ヘディングの強さや受け方など健太郎にとっては逆にやりやすかったかもしれないですね。彼はペナルティエリアで活躍できる選手。とくにクロスに入っていく力はアレックスに比べたらもしかしたらあるので、そこもパワフルにいい対応したと思っています」

Q:コーナーキックを9本蹴られましたが、対応については？
「最後のコーナーキック2本、草津が8枚入ってきて、後ろをひとりにして、9人目がシュートを撃つパターンのときはお手上げです。あとはストーンの巻を含めてしっかり対応したと思います」

Q:ダブルボランチについてはいかがですか？
「時々近すぎるときがあるが、先制点はその近すぎたのが奏功したというか。グギョンはファウルせずにボールを奪う力があるし、永木も自分のスピードで球際の争いに勝てるというシーンが、今日は雨で特に目立ちました。最後まで足が止まらないよさもあるし、永木は遠目からのシュートで吹っ切れないところがあって、今日もそのまえにあったが、今日はこういう天候だしシュートで終わるという話は耳にタコができるぐらい話した。それがすこし結果に繋がったかなと思っています。これが雨だけではなくすべてのゲームでやらなければいけない。トレーニングでもミドルを居残りでやってるし、練習は嘘をつかないので、グギョンももうすこしで入りそうなシーンがあったが、このふたりが撃つことでチームにリズムもできる。そこはこれからも大事にしていきたい」

Q:ここまでの守備面の手応えについては？
「昨年の反省のもとやっているところもある。企業秘密なのであまり言えないが、ゾーン別にどういう守り方をするかという話を常々しているし、今日のように2トップが強烈なときにはよりそれが効果的になる。しっかり整理してゲームをできてるところです。あとMOMにもなった西部などにしても非常に落ち着いて最後のゴールマウスのところでどっしり構えている。そのまえの最終ラインも信頼し合ってやっているという感じがします。健太郎は非常に声も出るし引っ張っていくところがある。もうひとりの18歳（遠藤）は顔を見ても風貌を見てもベテラン選手みたいなプレーをしている。経験が大事といわれるところで、経験豊富な真ん中のふたりの存在感はこの試合でも発揮されたのではないかという感じです」

Q:FWに得点が少ないのが悩みの種では？
「まあおっしゃるとおりで、でも今日などはクサビの受け方やテンポ、顔出しの仕方なども悪くなかった。でもやはり求められるのはペナルティのなかでの大きな仕事だと思うので、もうひとつ頑張ってもらいたいですね」

以上