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【J2:第13節 栃木 vs 愛媛】プレビュー:4−4−2同士のマッチアップはミラーゲームになる可能性大。栃木はリカルド・ロボの、愛媛は齋藤学の決定力で差を付けられるかが勝敗を分ける。(11.05.22)

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5月22日(日)J2 第13節 栃木 vs 愛媛(13:00KICK OFF/栃木グチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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栃木の開幕からの無敗記録は、前節アウェイで大分に止められた。6試合目で初めて黒星が付き、首位を千葉に明け渡し、2位に後退。昇格するために連敗が許されないのは誰もが理解している。負けられない状況がプラスに働くことで奮い立つのか。それともマイナスに作用することでプレッシャーに押し潰されてしまうのか。今節の愛媛戦は栃木にとってリーグ序盤戦の大きな分岐点になる。大和田真史も言う。「負けを引きずって2、3試合で持ち直すよりも、すぐに持ち直して勝利の軌道にまた乗りたい。だから、次が重要になる」。重要性を認識した上で本来の姿「全員守備・全員攻撃」で勝利を掴んだならば、若いチームは痛い経験を生かし、またひとつ成長できるはずだ。

0−1で敗れた大分戦の翌日、栃木のBチームは浦和とトレーニングマッチを行った。Aチームが苦杯をなめた大分と同じ、4−3−3の浦和を相手に2−1で勝利。大分戦と浦和戦の決定的な違いを、もっと言えばAチームとBチームの違いを、松田浩監督は「ハングリーな気持ち」と言った。開幕から試合に出続け、勝利にも慣れたことで、「試合に出たい、勝ちたい」という気持ちが薄れた選手が居た。そのことが敗戦を招いたひとつの原因だと指摘。そこで、今節は「ハードワークを楽しめる選手がたくさん出た方がいい」という考えのもと、浦和戦で結果を残した選手を何人か先発起用する。チャンスを待ち望んでいた選手には、これまで試合に出られなかった鬱積した感情を試合にぶつけ、新たな風をチームに吹かせて欲しい。

「じりじりした試合になる」
松田監督はスタイルの似通った愛媛戦を、“ミラーゲーム”になると予想する。過去の対戦を振り返っても、栃木と愛媛の試合は僅差の展開ばかり。これまで大差が付いたことはない。「監督さんがいい守備の構築をされている」と松田監督が言うように、バルバリッチ監督が築き上げた4−4−2のゾーンディフェンスは愛媛のストロングポイント。前節は徳島との“四国ダービー”を0−1で落としたものの、退場者を出してからも粘り強く戦い、失点を最小限に食い止めた。赤井秀一が負傷し、越智亮介が出場停止と今節は主力を欠くが、著しく機能性が損なわれることはないだろう。大崩れしない守備組織に、今季はスピードに乗ったドリブルが特長の齋藤学が加わったことで、ショートカウンターの威力は格段にアップした。対戦相手に脅威を抱かせるアタッカーの加入は小さくない。

愛媛の攻撃陣を牽引する齋藤との対戦を心待ちにしているのが、U−22日本代表のトレーニングキャンプで「いい刺激を受けて帰ってきた」と話す水沼宏太。齋藤と水沼はマリノスのジュニアユースから共にプレーした間柄だけに、「学の強みはある程度分かっているので、うちのDFへ伝えたい」と水沼はキーマン潰しを進んで買って出た。さらに、「学よりも年上なので、先に結果を出して勝てればいい」と挑戦状を叩きつけた。齋藤も水沼と同じ思いでいるはずだ。直接マッチアップすることはないが、負けず嫌いの両者がどれだけチームの攻撃をリードできるのか注目したい。

攻撃からリズムを作れなかった大分戦の反省を生かすために、栃木はビルドアップから相手の穴を突くアタッキングパターンにトレーニングの多くを割いた。入念に愛媛対策をしたものの、栃木の守備がそうであるように、易々と愛媛の守備網は破れないだろう。そうなると、1点が大きなウェイトを占めてくる。我慢比べをしながら栃木はリカルド・ロボの、愛媛は齋藤の決定力に懸け、虎の子の1点を奪えるかが勝敗を分けるだろう。

以上

2011.05.21 Reported by 大塚秀毅
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