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【J1:第8節 福岡 vs 鹿島】福岡側プレビュー:必要なのは手応えではなく勝点3。聖地レベルファイブスタジアムで福岡は勝利を目指す(11.04.29)

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4月29日(金)J1 第8節 福岡 vs 鹿島(13:00KICK OFF/レベスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「城後、左から行け!」「はまったぞ、GO!GO!」「ラインアップ、ラインアップ」
雁の巣球技場のピッチに選手たちの大きな声が響く。清水戦( /jsgoal_archive/game/2011/20110100010120110423.html )で得た手応えがチームに勢いを与えているのではない。それは、勝点3を落とした悔しさを晴らすための声。自分たちのやってきたことが間違いではなかったことを証明するための声。そして、何よりも大切な勝利を手にするための声だ。
リーグ再開初戦で内容のあるゲームができることは試合前から感じていた。実際、福岡は目指すサッカーを余すことなくピッチの上で表現した。しかし、結果は0−1の敗戦。サッカーの神様は、まだ福岡に足りないものがあると感じている。ならば、それを身に付けて戦いに臨むだけ。選手たちは真っ直ぐな視線でボールを追う。

「遅いぞ!コントロールからパスまで、もっと早く」「落ち着け!前を向けるときは向け。運べるときは、しっかり運べ」
そんな選手たちに篠田善之監督が檄を飛ばす。「清水戦はゲームをコントロールしたのは間違いなく我々。あれを最低限のベースにして、もっと、もっとやらなければいけない。でも次は相手が変わるし、清水戦は終わったこと。今は次の試合でどうやるかだけを考えて準備している」。どんな結果であろうとも、試合で起こったことを整理し、今やるべきことを明確にし、勝利だけを目指して100%の力で目の前の試合を戦う。それは、昨年から続く福岡のスタイルだ。選手たちを叱咤する姿勢からは、変わらぬ姿勢で戦い抜けというメッセージが伝わってくる。

そして4月29日、福岡はレベルファイブスタジアムに鹿島を迎える。「今シーズンのリーグ戦では、まだ勝ち星がないが、Jリーグで一番強い相手。特別なことを仕掛けてくるのではなく、90分間にわたって、とにかくハードワークに徹するチームで、攻守の切り替えはJリーグで一番早い。中盤で安易に引っかけたり、少しでも集中力を欠けば、どれだけやられるかわからない」とは篠田監督の鹿島評。福岡にとっては非常に難しい試合だと言える。
しかし、福岡が目指すのは勝点1ではなく勝点3。自分たちのスタイルである高い位置からのプレッシャーと、奪ってから人数をかけたスピードある攻撃で、まっこう勝負を挑む。「ブロックを作って引いて守ってという形では90分間はもたない。押し込まれる時間帯はあると思うが、狙いは清水戦同様に、いい守備を、いい攻撃につなげること」と篠田監督は力強く話す。

その言葉通り、福岡にとっての最大の鍵は、清水戦と同じ戦いをやれるかどうかにある。互いの距離を適正に保った2枚のブロックを形成して相手に攻撃の隙を与えないのが大前提。その上で、全員の判断を合わせて高い位置からボールを奪いに行けるか。それがゲームの流れを大きく左右する。タイミングを誤れば、プレスをはがされて一気にピンチにさらされる危険性はある。個の能力が高い選手が揃う鹿島相手では、連動したプレスをかけてもかわされることもあるだろう。しかし、恐れて下がっているだけなら結果は見えている。ここぞというタイミングを見逃さず、臆せずに高い位置で奪いに行くことが必要だ。
そして何よりも求められているのがゴールという結果。清水戦では一発に泣いた形になったが、その一発が必ずあるのがJ1の舞台。それを上回る得点力を身に付けなければ勝利は遠い。どんな形であれゴールを奪う力強さ。それが求められている。

そして、鹿島戦を前に末吉隼也は次のように話す。
「自分たちも切り替えの速さを武器にして昇格を手にしたという自負があるので、相手よりも攻守の切り替えを速くすることを意識してプレーしたい。そして、セカンドボールや球際などで、相手のボランチに負けないこと。相手の中心選手がボランチにいるので、そこで優位に立てれば自分たちが主導権を握れる。攻守の切り替えが速いチームなので、そこは自分がカウンターを遅らせてチームに貢献できればいいと思う。自分たちに失うものは何もない。相手を尊重しつつも、自分たちの力を思い切りぶつけるだけ」
求められているのは勝点3のみ。福岡は相手の実力にひるむことなく、自分たちの力を信じ、レベルファイブスタジアムに集まる仲間を信じ、勝利への想いを余すことなくボールにぶつける。歓喜とともに試合終了のホイッスルを聞くために。

以上

2011.04.28 Reported by 中倉一志
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