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【J2日記】京都:再開へ、現状報告。〜サテライト編〜「ギラギラ」(11.04.19)

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再開に向けて、京都がとてもいい。サテライトチームのゲームを観ていると、そんな気にすごくさせてくれます。…とは言っても「選手層が厚くなって昇格も見えてきた」ということを言いたいわけではなくて「チームができあがってきた」という感じなんです。その理由は「サテライトがトップと同じ様な試合をしている」と感じさせてくれるから。当たり前のことかもしれませんが、これは大きなことだと思うのです。

もちろん、全く同じゲームをしている訳ではありませんよ。出場している選手、その個性が異なるので、ゲームの印象は違います。そして、ミスの発生率、これはやっぱり多い。このために、見応えも若干劣ります。
でも、たとえば守備にしても、どういう意図を持って守るのかとか、どういう動きが頻繁に出てくるとリズムがよくなるとか、そういうことがトップと全く一緒なんです。もう一度言いますが、当たり前かもしれないですけど、これは大きなことだと思うんです。それはつまり、サテライトの選手をトップで使っても違和感がなくできる、ということなんです。

実際、4月17日・練習試合の磐田戦のメンバーで、中断期間にトップのゲームに出ている選手をあげてみると、前線からハウバート・ダン、ディエゴ(腰痛でトップコンディションではないとか)、駒井善成、内藤洋平、中村太亮、福村貴幸がいます。しっかりと大木武監督のサッカーを体に染み込ませているから、トップと同じようにゲームを組み立てられるようになります。そして一番よいと思うのは、彼らが常に先発を狙える位置にいるということ。

ハウバート・ダンは、4月13日の広島戦では復帰したばかりの宮吉拓実に代わり23分から出場。広島相手に、裏を取る動きで何度か「ダンらしさ」を見せました。しかし、決定機で外してしまうなど「存在感爆発!」というまでには至らず。コンビネーションでも課題を残しましたが、試合後「合わせなきゃいけないところはある。日ごろの練習で乗り越えるしかない。結果を残そうという意識が、ミスにつながっている部分もある。精神面を向上させないと…」と話していました。課題を明確に把握しているところは、今後の確実な成長を予感させてくれます。
そして、中村太亮。彼は、相手がどう守備をしているかも含めての状況判断が、ここ数試合で格段に上がった感があります。4月13日の京都サテライトvs京都産業大学の試合後、「(トップの試合に出られない状況にも)全く焦りはない。落ち着いて自分のやるべきことをやっていればチャンスはあると思う」と、しっかり地に足を着けてプレーしていることを感じさせてくれました。

サテライトの選手がドンと落ち着いてプレーできるのも、大木監督のサッカーを体に染み込ませつつあるから。だから、大木監督のサッカーを土台にして、落ち着いて自分の力を磨いてレギュラー獲りに挑めるのでしょう。要は、サテライトの選手が今、試合ですごく「ギラギラ」した感じを漂わせているということなんです。だから、再開に向けて京都はすごくいい、と感じるというわけ。それは「これなら確実に昇格できる」と結果を楽観視するという類の話ではなく、「チーム作りが確実にできている」という面で、ということなんです。

中断期間にサテライトをこれだけ充実させた、その要因を大木監督に聞いてみたら…
「それは、選手の能力が高いからです」と、ものの3秒ほどで答えられてしまいました。うーん、もうちょっと教えてくれても…(泣)。

【J2日記】京都:再開へ、現状報告。〜トップ編〜「リズムを作り直す」
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以上

2011.04.19 Reported by 武田賢宗
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