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【大東和美チェアマン 仙台視察】視察後の大東和美チェアマン、白幡洋一社長(仙台)記者会見コメント(11.04.06)

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●Jリーグ 大東和美チェアマン
Q:本日仙台を訪れ、ユアテックスタジアム仙台、ベガルタ仙台の練習場、そしてクラブハウスを視察した上での、率直な評価および感想は?
「もう少し早くにお邪魔しようと思っていましたが、今日になってしまいました。(仙台の)白幡社長からはいろいろお話を聞いていましたし、震災後すぐに、Jリーグのスタッフもこちらに来ていましたので、状況は知っていました。
実際にユアスタと、このクラブハウスを見学させていただいて、やっぱり被害が大きかったのだなと感じます。特にスタジアムにつきましては、29日の試合会場となったということで、まず社長にお願いしたのは、安全で安心なスタジアムをキープしてほしいということです。それに向かって仙台市のご協力も含めて取り組んでいただいており、何とか29日までにオープンできる状態になると思っています。
クラブハウスは、私は初めて訪問させてもらいましたが、震災にさえ遭わなければ、すばらしいクラブハウスだなと感じました。中を見せていただきましたが、すごくよく整理されていますし、気持ちのいいクラブハウスだと思いました。早く直していただいて、選手が戻ってこられるような状況になればいいなと思っています」

Q:鹿島はホームゲームを国立競技場などの代替スタジアムで行いますが、29日のホームゲームからユアスタを使うことを決めた仙台に、安全面などで具体的に遵守してほしいことは?
「鹿島の例で言えば、カシマスタジアムは当分使えない状態で、大きな補修が必要。使えたとしても、部分的な開放になると聞いています。
ユアスタについては、何とか29日に間に合うということなので、クラブ、選手、ホームタウンのファン、サポーターが期待しているのではないかと思っています。ぜひとも皆さんに、ユアスタに来ていただきたいと思います」

Q:Jリーグの取り組みとして、たとえば予算面などでのクラブのバックアップ、さらにはJリーグ全体としての被災地へのチャリティーなど、いろいろな声が挙がっていますが、具体的に方策はおありでしょうか?
「Jリーグとしてもいち早く5000万円の義援金を供出させていただきましたし、Jの各クラブもチャリティーマッチや義援金、物資の支援活動などに自ら積極的に取り組んでいます。そういう意味で、Jリーグ、サッカー界のまとまりは、皆さんよくご理解いただいているのかと思います。
そして3月29日にチャリティーマッチとして日本代表vsJリーグ選抜を大阪で行いました。中でも仙台の関口訓充選手や梁勇基選手には非常に熱心に積極的に取り組んでいただいて、すばらしいチャリティーマッチができたなと思っています」

Q:今日の視察を踏まえ、クラブとして仙台に、Jリーグが今季期待することは何でしょうか?
「Jリーグは今年38クラブがありますが、ベガルタ仙台は今回の震災で最も大きな被害、影響を受けました。手倉森誠監督以下選手の皆さんは今必死になって、歯を食いしばって頑張っていると思います。なんとか成果を出して、被災地の方々、あるいは日本国民に、元気な姿を見せていただきたいと思います。ぜひ頑張ってください」

●白幡洋一社長(仙台)
Q:ユアスタの完全修復にはもう少し時間がかかるという中で、様々な選択肢があったと思われます。それでもJリーグの再開にユアスタを間に合わせようとクラブの姿勢を決めるにあたり、どのような思いがありましたか?
「悩みました。県民・市民いろいろな方のお話を聞いてみると、こういう時だからこそやるべきだという声と、こういう時に何をやっているんだという声がありました。ですが、だんだん時が経つにつれて、『元気になれるところは、先に元気になってほしい』という意見が多くなりましたし、できれば早くユアスタでベガルタ仙台の勇姿を見たいという声をたくさんいただきました。
開催にあたっての様々な配慮が必要ですが、特に仙台市のご協力も得られたことで、なんとか開催しようと決断しました。確かに、いろんな選択肢はあったのですが…」

Q:大東チェアマンからは「まずは安全面を」との言葉もありましたが?
「仙台市からは、開催にあたっていくつかの条件はありますが、安全・安心という面で設備として問題ないところまで、ホームゲーム開催までに仕上げるというお約束をいただきました。浦和戦はデーゲームですし、我々も運営面で警備の方々ともいろいろ協力しながらやれば、ユアスタの開催ができるのではないかと…。
ただ一番心配しているのは、(観客の)交通手段です。地下鉄の開通(ユアスタ最寄駅である泉中央駅までの運転再開)が5月末という話もありますし(注)、新幹線の再開もまだ確定していません。県内の方ももちろんですが、浦和からいらっしゃる方々にも、大変厳しいアウェイ戦になってしまうのかなという心配があります。これから仙台市とも協力しながら、スタジアムまでの行き帰りがなるべく快適にできるように、知恵を出していこうと思っています」

Q:このクラブの、特に今年においてのあり方について、社長としていろいろ思いがあるかと思いますが?
「チームは先月28日に震災後初めて集まりました。その時に何をやろうかとなった時に、まず被災地へみんなで行こうということを決めました。震災においては同じく被災者であるとは言っても、ここにいて地震を感じるのと、沿岸部にで感じるのとでは全然違うと思ったこともあり、あの時点で集まれたすべての人間で石巻に行きました。その後5つに分かれて、それぞれが避難所となっている学校を訪問しました。あの悲惨な状況を、自分の目で見て体で感じたことで、おそらく宮城をホームとするクラブとして、なんとかしなきゃ、みんなに元気を与えなきゃという気持ちが、ただ単にテレビや新聞を通して見るよりも、実感となったのではないかと思います。
その思いを1年間維持していければ…。これは監督と冗談っぽく言ったのだけど、阪神淡路大震災のあった1995年にパ・リーグを制したオリックス・ブルーウェーブの存在を思い出して、我々も頑張ろうという話をしました。現在は千葉でキャンプをしていますが、監督はちょっとビッグマウスで(優勝目指して)頑張るというようなことを言っていました。その気持ち、僕は重要だと思います。県民・市民の方が元気になってもらうためには、ベガルタがこれからの試合で、いいパフォーマンスを示すことです。その覚悟を持つために、28日にみんなで、大きな被災を受けた沿岸部に、自ら足を運んでもらうことをやりました。クラブの全員に、僕と同じ価値観を持ってもらえたのでないかと思っています」

(注)仙台市は本日、地下鉄南北線全線の運転再開時期を、当初の5月末より早めて4月29日(つまり浦和戦の当日)予定と発表した

以上
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