被災地へ思いを届けようと、真っ白な横断幕にメッセージを書き綴った人たち。また、自宅からこの日のためのゲーフラを持参して、スタジアムで掲げた人たち。さらに、キックオフの前に仙台の「twisted」を声高々に歌った人たち。そして、選手たちはリーグ戦と変わらないパフォーマンスを披露しようと、ピッチを駆け巡る。
4月2日、ニンジニアスタジアムでは「東日本大震災復興支援 中四国J2クラブ合同チャリティーマッチ」が行われました。「サッカーやスポーツで必死になっている姿を見て、少しずつパワーをもらって、それが日本全体の経済や物流などに直接、間接的に伝わるのだと思います」と、岡山の影山雅永監督は試合後の会見で語りました。遠く離れた被災地の人たちに、中四国地方で暮らす私たちが直接何か手を差し伸べることは難しく、日々、力のなさも感じます。それでも、「『被災地の方は孤立していない』ということを伝えられたと思うし、我々にも支える気持ちがあるということを伝えることができたと思う」と語った愛媛のバルバリッチ監督。誰もが何かの形で示したいと思う気持ちが、今回の4クラブが集まったチャリティーマッチに表れていたのではないかと思います。
翌日、移動中に車の中で流れていたラジオからも、このチャリティーマッチのことが伝えられ、愛媛の選手たちの思いとともにリクエストの曲が流れていました。10シーズン在籍した仙台を「第2の故郷」という萩原達郎選手のリクエストは、「カントリーロード」。本名陽子さんの曲から聞こえてきたフレーズが、とても印象的でした。
この道ずっと行けば あの町に続いてる気がする カントリーロード―
このチャリティーマッチが巡り巡って、被災地の復興に何か少しでもお役に立つことができれば、と願います。
以上
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2011.04.05 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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(C)近藤義博
2試合目の前には、愛媛と岡山、徳島、鳥取の4クラブが合同で記念撮影を行いました。
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(C)近藤義博
選手たちはそれぞれのメッセージを記したTシャツを着て、そしてマスコットたちは一緒にフェアプレーフラッグを持ってスタジアムへ入場しました。
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