3月29日（火） 東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ
日本代表 2 - 1 Ｊ選抜　（19:20／長居／40,613人）
得点者：15' 遠藤 保仁（日本代表）、19' 岡崎 慎司（日本代表）、82' 三浦 知良（Ｊ選抜）
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●三浦知良選手（横浜FC）：
「（ゴールについて）まあでもあまりそういう気持ちを強くすると硬くなってしまうので、そういうチャンスがきたら落ち着いてという風に思っていましたし、ホントに前半からサポーターの方がカズコールをやってくれていたのは分かっていたので。それには答えてなんとかそういうゴールでみんながひとつになって、一つの変化が起きるといいかなと思っていたんで、ゴールを決めたのはよかったと思います。

自分は年齢的な事は言いたくないんですが、どこに行っても44歳だと言われますしね、その中で今本当に苦しんでいる人たちには諦めてほしくないし、自分もサッカーで諦めていないし、諦めたこともないし、挑戦し続けたいなと思っています。そういう気持ちでグランドに立ってゴールという形でね、うまく届けられたらいいなと。メディアの方々が集まってニュースを届けてもらえたらホントに幸せだなと思います。

（闘莉王選手からのヘディングの落としは狙い通り？）そうですね、まあ、僕はどちらかというと足元でもらって自分のペースを作るんで、ああいうところで裏を取れたのは、自分としても自信になりますし、来るだろうなという駆け引きもしていたので。点を取るとしたらああいう形が一番ベストかなと思っていました。ホント、闘莉王から良いボールが来ました。

（カズダンスが出ました）ちょっと迷いましたけどね。暗くなってはいけないと思いましたし、ゴールもそうですが、ゴールをしたときのカズダンスで日本中を明るくできたらいいなと。微力ながら思っていましたから。

（関口選手も勇気と元気をもらったと言っていましたが？）今回ホントに関口くんや梁と話をして、小笠原もそうですが、落ち込んでいるというか自分たちの役割を感じてて、そんな中でみんなで協力して助けてほしいというメッセージが彼らからもあったので、逆にそうやって向こうで被災している人たちも含めて、いつも言っているんですが、自分のほうが勇気をもらうというか…ニュースで見たんですが『暗くならないでくれと。俺らも頑張ってるから、明るくしてくれ』というようなメッセージもあったのでね。そういう意味では自分たちが元気でやらなければと思っています。

（支援を続けていかないといけませんね）ぼくらはスポーツで、サッカーで役割を果たして行かなければと思いますし、メッセージを送り続けるのがこれからの役目だと思います。こういう事があって、それは余計強くなったと思いますし、みんな意識してやらなければと思ったと思います。これだけ素晴らしい仲間が集まって、みんなで大変な時にヨーロッパからみんなが一つの気持ちで集まったというのは、素晴らしいことだと思いますしね。試合が終わった後は敵味方関係なく、みんなでああやってグランドを一周できて、サポーターの人たちの声援、すばらしい瞬間だったと思いますし、ホントに勇気を僕自身もらいました。これからもみんなで応え続けたいですね。

（サッカー界の力を示せたのでは？）これからも継続的にやっていかないと行けないし、これがホントにみんなのスタートというか、今日をスタートにこれからもずっと貢献していかないといけないと思います」

●関口訓充選手（仙台）：
「短い時間でしたが、今の自分のコンディションを考えるといちばんよい時間だったのかなとも思う。短い中でのプレーだったけど、一生懸命プレーする姿勢は見せられたと思うので少しでも感じてもらえるものがあったら…。（今日の試合は）楽しかった。見ている人に希望を与えたかった。自分の家も含め、ひどい状態だったが、海岸沿いのほうがひどい状態。自分の家は、壁にヒビが入ったり、トイレのドアが開かなかったりしている。

（惜しいシュートについては？）タイミング良く抜けたらフリーになったけど外してしまった。でも自分のシュートが決まっていたらカズさん（三浦知良選手）のゴールは同点弾になったわけで、もっと盛り上げられただろうし、カズさんのああいうところでの得点感覚というのは見習いたい。
（カズ選手のゴールについては？）試合中も追い付こう、と声をみんなにかけてくれていた。こういう選手がチームを引っ張っていくのだと、自分の勉強になった。同じチームでできて、楽しかった。
（仙台に帰りますか？）明日帰って、支援に行けるところがあれば行きたいと思っている。チームとしても、個人としても、宮城が早く元気になるようにしたい。
試合前のベガルタコールは胸に響いた。今日の試合では、まだ被災地の人たちのためになれたのか実感はないが、仙台に帰って被災地の人たちの声を聞いて実感できるのかもしれない。
Jリーグも４月２３日に再開するので、ここからはやれることをしっかりやって準備したい。ピッチでは被災地の人たちの分まで頑張る気持ちを表現できたらと思っている。今のクラブの状況を見ると、リスタートのところで出遅れる部分もあるかとは思うが、そこは強い気持ちでカバーしていきたい。

Q：義援金を子供たちのサッカーのために使うアイデアもあるいう話も他の選手からは出ていますが？
「子供たちに夢をずっと持ち続けて欲しいと思うし、１人でも多くの子供たちにそういう場とかを提供できたら自分個人としてもうれしいですし、子供たちが元気になってくれることで、県民や被災した地域が盛り上がってくれたらなと。しっかり子供たちに夢を持ってもらえるようなことを僕らもやっていきたいなという思いはあります。

いま、練習をやれるようなグランドじゃない、状態じゃないというのは、この地域の雰囲気とかもありますし、今やれることをしっかりやって、再開に向けて準備していきたいと思います。ピッチに立つときは宮城県民、東北の被災地の分まで頑張ろうという思いでピッチに立ちたいと思っているので、そういう人たちの気持ちをピッチで表現できたらいいなと思います。

スポーツ界がしっかりと宮城県を盛り上げることで、元気を与えられると思うし、地域としても活気が出てくると思う。今年はなるべく上位に食い込んで、優勝争い、ＡＣＬの出場権というのも取りに行きたいと思います。日本代表について、１人１人が個人がしっかりとしていて、うまいなと思いましたが、決して通用しないとも思わなかったので、日本代表に呼ばれるようにやっていきたいです。（他の選手から声はかけられましたか？）『大丈夫だった？』とか、Ｊリーグ選抜の方からも言われましたし、代表のヤットさん（遠藤）からも『これから大変だと思うけど頑張ってな』と言われたので、これからも頑張っていきたいです」

以上

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