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【J2日記】愛媛:復興のスタートライン(11.03.23)

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オークションには次々と選手たちの思い出の品が。数多くのサポーターが行列を作り、入札を行っていました。

(C)近藤義博

萩原選手は一通り活動を終えた後も、サポーターとの写真撮影などしばらくファンサービスに応じていました。

取材にしても、執筆をするにしても、今回ほど言葉を選ぶことに苦心したことはありません。大自然の力を前に、改めて自らの無力さも痛感します。それでも、愛媛の選手たちはしっかりと地に足をつけて考え、アクションを起こしました。3月20日には、松山市内の繁華街と隣の松前町にあるショッピングセンターで今回の東日本大震災に対する復興支援活動を行いました。そこで、「現地に行くことはできないけれど、微力でもここでやれることを精一杯やりたい」と語ったのは東浩志。宮城県名取市出身の東は、幸いにも家族の安否を確認することができましたが、まだライフラインが十分ではない地元の現状を憂いつつ、募金活動を行っていました。

他にも、愛媛には今回の被災地に縁が深い選手が多くいます。「少しでも協力することで、皆が早く元の生活に戻ってほしい」と語る萩原達郎は、昨季まで10シーズン仙台に所属。自ら募金箱を手に、そしてオークションでは仙台の15周年記念ユニフォームも出品しました。また、大学時代を仙台で過ごした赤井秀一も、当時のチームメイトの現状を気にかけている様子。「仲間の安否は確認できたけど、日常生活に必要な物資に困っていました。営業店止めになるけれど、ダンボールで食品などを送ると2日ほどで届いて喜んでもらえました」と早速、自分でできる協力を申し出たことを教えてくれました。さらに、2003年に仙台に在籍していた福田健二は父親が震災に巻き込まれましたが、無事を確認。伝え聞く被災地の現状を心配しつつも「後々、日本人の団結力は凄かった、と言われるような支援ができれば」と前を向き、力強く語ってくれました。

今回の震災による建物や道路、港湾の直接的な被害は25兆円に上る、という想像もできない数字も聞こえてきます。この途方もない額に対して、愛媛FCの全選手とスタッフ、サポーターも参加して集めた今回の募金総額はおよそ190万円。自然の猛威を改めて思い知らされる数字かもしれませんが、今回の活動も復興に向けたスタートラインに立ったばかりです。「これをきっかけに支援の輪が広がれば」と選手会長の大山俊輔が希望を込めるように、愛媛からもこうしたアクションを続け、私もそれに参加していきたいと思います。

以上

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2011.03.23 Reported by 近藤義博
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