僕たちにできることは何か。
サンフレッチェの選手たちは、地震発生以降、ずっとそのことを考え、話し合っていた。その結果、選手それぞれが義援金を集めて募金することはもちろん、サポーターの皆さんにも協力を求めるべく「チャリティ・オークション」を行うことを選手会として決定。クラブなど関係各所と協議の上、早急に実行するように動いている。
オークションは、サンフレッチェ広島の「オフィシャルネットショップ・e-Vpoint」のサイト上で行う予定。クラブハウスには既に続々とオークションへの出品物が集まり始めており、今日までに60点近くがそろった。例えば佐藤寿人は昨年1年間、彼と共に戦ってきたアウェイ・ユニフォームの上下を提供。「ナビスコカップ準決勝のG大阪戦で負傷した時も、おそらく着ていたんではないかな。ずっと家に保管しておこうと思っていたんですけど」(佐藤寿人)。それほど、彼にとってはとても大切なユニフォームを、出品することに決めた。また、森脇良太はリーグ戦でずっと使ってきた「スマイルマーク」付きのスパイク。李忠成は、日本代表としてアジアカップで闘った時のスパイク。西川周作も、代表の時に使っていたグローブを出品。多くの選手たちが、自分たちにとって想いがこもった品物をオークションにかけ、そこでサポーターから集まったお金と自分たちで集めたお金を合わせ、義援金として被災者のもとへ届けたいと考えている。
「僕らができることは、小さなことかもしれない。だけど、その小さな力がみんなを巻き込めば、大きな力になって被災者の皆さんを勇気づけることができれば」と青山敏弘選手会長。ペトロヴィッチ監督も「被災されている方々を助けるために、選手たちがすぐに自分たちができることを始めてくれたことはいいこと。そういうことを考えながら、これからもできることをやっていきたい」と語った。
被災していない広島は、今日から練習を再開。今週も2部練習や練習試合を通してリーグ再開に向けて調整していくことになる。「(高萩)洋次郎やナカジ(中島浩司)のように、親族が東北で被災している選手もいる。仙台には僕が一緒にやっていた選手たちやお世話になった方々がたくさんいる。本当に心配です。だけど、僕たちはそこに行って何かできるわけではない。それは、プロの皆さんに任せたい。自分たちができる限りの支援をすること。そしてサッカーに集中すること。厳しいニュースばかりで沈みがちになっているけれど、Jリーグに限らずスポーツを通じて、被害にあった方々に感動や元気を届けたい」と佐藤寿人主将は言葉をつなぐ。
できることを、やる。
それが、サンフレッチェ広島の選手たちの決意だ。
なおチャリティ・オークションの詳細は、決定次第、またご報告させていただきたい。
以上
2011.03.14 Reported by 中野和也
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