Ｊリーグ開幕を１週間後に控えた２月25日、東京Ｖのクラブハウスにて必勝祈願が行われました。
例年は、チーム始動日に合わせて執り行われるのですが、今年は諸事情が重なりこのタイミングとなりました。「どんなことでも、行事というのは気持ちを新たにさせてくれるもの。これでまたチームが１つにまとまると思う」と、川勝良一監督も改めてチームの今季の無事と活躍を祈っていました。

そして開幕週の今週、クラブハウスのロビーが段ボール箱の山で溢れかえっていました。箱の中身は、なんと新ユニフォームです。１枚１枚とにかく丁寧に折りたたんでいく渡辺直也マネージャー。もう一方では、千葉航一サブマネージャーが遠征に必要なその他の用具をせわしなく準備する姿が。こうした様子を久しぶりに目にし、いよいよシーズン開幕なんだなぁという実感がわいてきました。そして同時に、選手がピッチ上で気持ちよく全力を出してプレーできるのも、こうしたスタッフのかげの支えがあってのことだということを、改めて強く感じました。
与えられた立場で、それぞれがすべき役割を全力で果たす。それが本当の意味での『一致団結』なのではないでしょうか。
それぞれの立場で迎える2011シーズン開幕。一致団結して、ぜひ今季こそ念願を叶えたいところです。

＜開幕を迎えるにあたっての監督・選手コメント＞

●川勝良一監督
「主軸の選手のコンディションも悪くないし、昨季よりも層は厚くなっていると感じている。ただ、他と比べてどうか。J１で戦えるレベルかといったらわからない。
昨季やっていたシステム、人をすべて継続してできれば一番いいけど、そうはいかない。人が抜けたからといって、昨季のシステムに無理やりはめ込むよりも、戦い方を２つ３つできるようなチームにしたい。
シーズンは、やってみなければわからない。昨季だって開幕から５〜６試合苦しんだけど、結果的にいってあの５試合があったから後半に乗っていけたという部分も間違いなくある。その時その時によって、予想していることとは違うことが起こるものだと思う。結果にこだわって内容のない試合をするよりは、内容にとことんこだわった闘いをしていきたい」

●富澤清太郎選手
「今の時点でできることを精一杯やりたいと思います。これだけ穏やかな気持ちで自然にシーズンをスタートできたのは、もしかしたら初めてかもしれない。昨季からの続きで積み重ねができていると思うし、このチームはこれから先もいろんなことをこなしながら、まだまだ成長できると思っています。
課題としてはひとつ、“ゴール”というものが昨季からの引き続きとして残っていますが、そこは全員でしっかりと突き詰めていきたい。
今季は絶対に優勝し、昇格します！　サポーターのみなさんも一緒に戦ってください」

●土屋征夫選手
「開幕戦は大事だけど、そこにピークをもってきているわけじゃない。今後成長していく中の段階として、どれだけチームとしてやってきていることをできるかが重要だと思います。それでも、試合をやる以上は勝ちたい。勝ってスタートするのと負けるのとでは全然違う。しっかりと勝ってシーズンをスタートさせられたらと思います」

●飯尾一慶選手
「楽しみな部分はあります。ボール持てる時間はけっこう長くなっていると思うけど、点になる最後のところがなかなか…絶対に入るパターンというものはないと思うので、その時その時の状況に応じてシュートを打つ人がしっかりと責任を持って得点につなげていきたいと思います。
熊本には昨季2敗している。今年の東京Ｖはちょっと違うぞというのを示すためにも、内容も結果もしっかりと見せつけたい。
昨季は開幕からつまづいてしまったので、繰り返さないようにしたい。最初が大事です」

●平本一樹選手
「万全です。今季はチームがきちんとした状態でスタートでき、気持ちよくサッカーがやれています。昨季は社長やフロントのみんなが頑張ってくれたので、今季は『こっちの番だ！』とみんなで話している。それを、そろそろ見せられると思う。ようやく開幕してくれて、楽しみですね。
今季はチームで一番点を取りたい。昨季以上にゴールに貪欲でありたい。そのためのトレーニングもしているので、うまく結果につながってくれたらいい。
昨季は熊本には１勝もできなかったので、今年は２試合とも勝ちたい」

以上

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2011.03.05 Reported by 上岡真里江