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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第1節 名古屋 vs 横浜FM】名古屋側プレビュー:王者・名古屋が連覇へ向けいよいよ船出。アジアでの敗戦のショックを払拭し、ホームでの開幕戦を白星で飾れるか。(11.03.04)

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“杭州ショック”からの切り替え。これがリーグ開幕戦に向けた名古屋の、唯一にして最大の懸案事項だ。1週間前、昨季3敗の天敵・鹿島に勝利した2010年のリーグチャンピオンは、火曜日に行われたAFCチャンピオンズリーグ初戦でまさかの完封負けを喫した。国内では無敵に近いフィジカル、特に高さの面で逆に圧倒され、後手に回って2失点。杭州での名古屋は、まるで別のチームになってしまったかのようだった。「技術では勝っていた」とストイコビッチ監督は悲観はしなかったが、ショックは大きかったに違いない。まずはメンタル的にしっかりリセットすることで、パフォーマンスを落とさないことが重要なのである。

しかし、そこまでの心配は無用なのかもしれない。名古屋には、一度も連敗をしなかった昨季の実績があるからだ。驚くような大敗をしながらも、次のゲームではきっちり勝点を奪ってみせる。潔いまでの切り替えの速さが、昨季の記録的な勝利を生んだのだ。ACL杭州緑城戦後の選手からは負けを認める発言とともに、まだ1試合というセリフも聞かれた。彼らは敗戦直後にして、すでに切り替えを終えていたのかもしれない。

ショックを引きずっていなければ、試合の展望も明るくなる。鹿島との試合で見せた流動的なアタッキングはまだまだ発展途上のもの。阿部翔平は「昨年も試合をしながら成長していったから」と言ったが、2試合を消化して連係面に進歩が見られれば、流れの中からの得点も生まれるだろう。キーマンは玉田圭司、金崎夢生、そして藤本淳吾だ。トップスピードの中でも高い技術を発揮できる彼らはパスワークによる中央突破という武器を加えた今季の名古屋に不可欠の人材。彼らがいかに柔軟に関わり、相手を翻弄できるかは、攻撃の成否を分けるポイントになってくるだろう。そこが機能することでサイド攻撃が活性化されれば、昨季の得点王・ケネディの開幕戦ゴールもおのずと生まれてくる。

4日前に2失点を喰らった守備陣には激しさを求めたい。失点の原因は、相手の勢いにのまれ、ボールホルダーへの寄せが甘かったことに起因するものだった。FUJI XEROX SUPER CUPのジャッジを見る限り、今季のレフェリングは激しいプレーを容認する傾向だということは読み取れた。汚いプレーではない、激しくパワフルなディフェンスで、テクニシャンの多い横浜FM攻撃陣から自由を奪いたいところだ。両チームのメンバーの上背を考えても、田中マルクス闘莉王と増川隆洋が制空権を握ることは目に見えている。だからこそ地上戦で後れを取らないようにしたい。

名古屋はこれで8日間で3戦目となった。疲労の影響はもちろんあるだろうが、王者として連覇を狙うリーグ戦の開幕戦、しかも大観衆が迎えるホーム豊田スタジアムでの一戦に言い訳など存在しない。魅力的なアタッキングと隙のない守備組織。これぞチャンピオンという戦いぶりで、良い船出の時を迎えられるか注目だ。

以上


2011.03.04 Reported by 今井雄一朗
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