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【J2日記】栃木:2011シーズン開幕直前 J's GOAL北関東担当3ライター座談会〜後編〜(11.03.04)

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毎年恒例になった感のある北関東担当ライター座談会。今年も多忙を極めるこの時期に、3氏にお集まりいただきました。年末の北関東アウォーズで語り合って友好を深めたかと思いきや、新シーズン目前となるとやっぱりライバル心が燃える!? 
後編では、開幕を1週間後に控えた各チームの雰囲気は? 気になるライバルは? …北関東と今季のJ2について、大いに語り合います!
座談会の前編はこちらから

■北関東3クラブが迎える、それぞれの新シーズン
佐藤拓也(水戸担当)「開幕まであと1週間だけど、それぞれ今季のチームはどんな感じ?」
伊藤寿学(草津担当)「草津は昨季終盤、主力選手がいなくなるということでチームが結束したけど、今季は最初から高いモチベーションと危機感を持っている。選手は入れ替わったけど、昨季終盤のチームの一体感はそのまま引き継いでいる感じがする。また、それがクラブを去っていった高田保則とか廣山望らのためにもなると思うんだよね」
大塚秀毅(栃木担当)「確かに、草津と栃木には継続性を感じるよね。特に栃木は松田浩監督3年目のシーズンだから、今季は言い訳できないというムードが強い。クラブも勝負の年だと言っているし、それがオフに選手を補強する時、慰留する時の口説き文句にもなっていたから…。ロボを残留させたことも、J1昇格を目指す本気度の表れのひとつだと思う」
佐藤「水戸は、今季も『北関東の掟』から逃れられずに、多くの選手が移籍してゼロからのスタートになった感がある。シーズン前から言うのもなんだけど、今季は順位とか勝点とかは厳しい結果になると思うんだよね。ただ、柱谷哲二監督は『水戸の今後10年に繋がるものを、この3年間で作る』と言っている。クラブ側も今年たくさん加入した若手を成長させて、継続性を持って移籍を食い止め、経営面でも増資をして強固にする方針を持っている。だから、今季はまず哲さんには焦らずにチームを作ってほしいし、ファンやサポーターには水戸がどう今後に繋がる戦い方をするのかを見てほしい。でも、北関東ダービーに関しては別! リーグ戦での苦戦が予想されるけど、北関東王者3連覇だけは今季のノルマだからね」

■ライバルは九州、中四国、それとも東京ダービー? 北関東の熱さも年々上昇中!
大塚「北関東からちょっと話題を変えて、今季のJ2の注目クラブは?」
佐藤「上を見るというよりも、これまで順位で下にいたクラブや新加入の鳥取に追い抜かれるのは脅威だな(苦笑)」
大塚「ヴェルディも若い力が伸びているし、今季は昨季以上におもしろそう」
伊藤「F東京には、別枠で突っ走ってもらうことになりそうかな」
佐藤「確かに。F東京の力は抜けていて、それ以外の19クラブで昇格の残り2枠を懸けて戦う展開になるんじゃない? 今季も試合数が少ないから、1試合1試合の重みが大きくなるよね」
伊藤「でも、北関東にとっての脅威はやっぱり『バトル・オブ・九州』じゃないの? 今年は鳥取、岡山、愛媛、徳島の『PRIDE OF 中四国』も増えるし、強敵の『東京ダービー』も…」
佐藤「北関東の影がどんどん薄くなる(苦笑)」
伊藤「でも、北関東ダービーも栃木を加えた『新時代』になって、我々J’s GOAL担当ライターだけじゃなくて、熱気が選手や監督・スタッフ、クラブ、サポーターにどんどん伝わっていっているのを感じるよね。『ダービーは負けられない』という気持ちが強くなってきているのは、選手のコメントやスタジアムの雰囲気からも感じるよ。他の担当ライター2人は、顔を見たくないって思うしね(笑)」
佐藤「昨季36節で水戸が栃木にアウェイで勝ったんだけど、あの試合は9戦勝利なしが続いている時期で…。まさに気持ちだけで勝った一戦だったんだけど、ダービーじゃなかったら多分勝てなかったと思う。ああいうのは観ている人たちにもきっと伝わるものがあるよね」
大塚「何よりダービーで負けるとスタジアム全体がトーンダウンしてしまうのが怖い。水戸は一昨年、栃木に負けたことで泥沼の連敗をしたし、ダービーでの成績はその後のリーグ戦の順位にも大きく響くと思う」
佐藤「今年は水戸から草津に中村英之、栃木に大和田真史が行ったし、草津から水戸には尾本敬が加入した。そういう意味では、また新たな盛り上がりもあるんじゃない?」
大塚「浦和から草津に期限付き移籍していた西澤代志也が栃木に来たし、岡田佑樹はスパイとして水戸に送り込んだし(笑)」
佐藤「来年は、ロボが栃木から水戸に来るかもね(笑)」
伊藤「ダービーからエネルギーがもらえるのは確かだよね。草津と栃木は開幕戦と最終戦で対戦するから、最終戦で昇格争いができればいいよね。開幕戦はアウェイだけど、ホームジャックさせてもらうつもりだから…。草津サポーターのために、栃木グリーンスタジアムのバックスタンドの改修もしてくれたそうで、ありがとう(笑)」
佐藤「そう!水戸もケーズスタジアムができてハード面も整ってきたし、今年こそ北関東『新時代』なんだよね」
伊藤大塚「えー、また?」
佐藤「3月19日には、北関東自動車道が全面開通(群馬県・太田桐生IC〜栃木県・佐野田沼ICまでが開通)するし! 今までは高速道路を一度降りないといけなかったけど、これからは高速道路1本で繋がったから水戸〜前橋まで2時間くらいで行けるのはいいよね。今までは3時間以上かかっていたから」
伊藤「北関東ダービー3年目にして、ようやく栃木が追い付いてくれたよ(笑)。でも、開幕戦には間に合わなかったんだよね」
佐藤「あ〜。そこは開幕に間に合わせて行政も動いてくれないと(笑)。『北関東ダービーに合わせて、全面開通させました!』って言ってくれれば、盛り上がったのにね」

以上

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J's GOAL北関東担当3ライター座談会〜前編〜
☆開幕からいきなり北関東ダービー初戦!
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座談会実施:2月25日
構成:大塚秀毅(栃木担当)
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