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新潟は2月11日、鳥取との練習試合で高知1次キャンプを終了する。ここでアピールを誓っているのがMFジョン・パウロだ。鳥取戦で好パフォーマンスを見せて、レギュラー取りへ本格参戦する。

待望の瞬間がやってきた。鳥取戦を見据えた10日の紅白戦、ジョン・パウロは2本目に主力組のボランチに入った。コンビを組む本間勲との距離を意識しながら、カウンターでは前線に参加。最終ラインでボールをカットしたときは、相手のプレッシャーを冷静に交わしながらサイドへロングパスを通す。
「守備面も、パスなどの攻撃面も自分の良さが出せるようになってきた」。主力組に入ってのプレーはキャンプを通じてこれが初めてだった。1月29日の高知大学、2月6日の東京V戦だけではなく、紅白戦などの実戦形式も含め、この日の1本目が終わるまではすべてサブ組のボランチだった。
ようやくめぐってきた主力メンバーとプレーするチャンス。「まず周囲が動きやすいようにする。その中で自分の力を出したかった」。気負いすぎず、落ち着いて自分の仕事を確認した。
「ジョンが入るとほかのブラジル人とのコンビネーションがやりやすくなる」と、本間も違和感はなかった。黒崎久志監督は「ずっと安定していたから」と起用の理由を話した。そして「鳥取戦でも、ほかのブラジル人とプレーさせる時間帯があると思う」と主力組で起用する考えをほのめかした。

ここまで好調だった分、ジョン・パウロにとっては我慢のキャンプだった。キャンプ序盤から主力扱いだった新戦力、ブルーノ・ロペスの陰に隠れながらもしっかりとコンディションを整えていた。昨季痛めた足の付け根のケアを万全にしながら、実戦形式では正確なミドルシュートを放つなど、持ち味を出し続けていた。
昨季8月に新潟に加入し、今季は2シーズン目。1年目は故障もあり、日本のサッカーにフィットしないまま終わった。今季の目標は「チームに貢献すること。トレーニングゲームからその部分を示したい」。そのために積んできた準備の一端を鳥取戦では披露する。

以上

＜2011シーズンの幕開け！＞
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2月26日（土）13：35／日産ス
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2011.02.10 Reported by 斎藤慎一郎（ニューズ・ライン）