★2011シーズン始動！ニューカマー・レコメンド
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プロ1年目となる2008年は33試合に出場し、翌2009年には42試合1得点と湘南の昇格に貢献した。だがJ1で迎えた昨季は、開幕時こそスタメンに名を連ねるも以降は次第にゲームから遠ざかり、リーグ戦の出場は8試合にとどまった。

過去2年のように試合に絡めなかった一因として、怪我の影響は無視できまい。7月に戦列を離れ、長期離脱を余儀なくされた。9月に復帰したものの、調子は思うように上がっていかない。「2か月のブランクは初めての経験だったから、コンディションがまったく上がってこなかった。自分のイメージに体がついてこない」チームの低迷とシンクロするかのような自身のもどかしさを、あるときこんなふうに漏らしたものだ。

ただ、忸怩たる日々のなかでも、「得るものは多い」と語れるところもまた彼らしさだろう。
「J1だから相手が巧いとは感じません。名前が知られていなくても巧い選手というのはいますから。スタンドから試合を見たときにも思うところは色々ある。自分としてはサイドチェンジをうまく使いたいし、もっとシュートを撃ちたい」

思えば、ベンチスタートの多かった2009年を振り返った際にも、「これほど途中出場が多かったのは初めて。途中からの入り方もわかってきたし、いろんな経験ができた」と前向きに捉えていた。佇まいは飄々としていながら、内に秘める熱を見る。

立命館大学時代には攻撃的なボランチとして鳴らした。ゴール前へ果敢に飛び出し得点を狙う。2009年、第27節C大阪戦で記録した決勝点は、ペナルティエリアに攻め入る自身の特長を活かしたゴールだったといえるだろう。ゲームメイクにも長け、展開を一変させるサイドチェンジを繰り出せるのは広い視野の賜物だ。

京都のジュニアユースから彼を知る菅野将晃・前湘南監督をして「稲本潤一になれる」と言わしめた逸材も、プロ4年目のシーズンを迎えようとしている。与えられた背番号8に新チームの期待感が覗く。持ち味を発揮すれば古巣にとっても脅威となろう。新天地でのさらなるスケールアップに期待したい。

以上

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＜2011シーズンの幕開け！＞
■FUJI XEROX SUPER CUP 2011
2月26日（土）13：35／日産ス
名古屋 vs 鹿島

■NEXT GENERATION MATCH
2月26日（土）10：40キックオフ（予定）／日産ス
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※この試合はFUJI XEROX SUPER CUP 2011のチケットで観戦できます。
★チケット好評発売中!


2011.02.12 Reported by 隈元大吾