★2011シーズン始動！ニューカマー・レコメンド
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今年の1月10日、初めて関西の地を離れる旅立ちの日、安田晃大はたくさんの家族、かつてG大阪で一緒にプレーした播戸竜二（現セレッソ大阪）らに囲まれていた。車を現地に運ぶことから船で、しかも夜の出発ということもあってだろう。見送った家族の何人かは涙を流すなど、どことなく寂しい雰囲気が漂い、本人の目にもうっすらと涙が。それでも、胸の内には強い決意が秘められていた。

「絶対に、結果を出してみせる」

安田がG大阪の下部組織からトップチームに昇格したのは08年のこと。兄・理大（現フィテッセ／オランダ）を追いかけて、幼少の頃から憧れた『プロ』の世界に飛び込んだ。体格は決して大きくはなかったが、子供の頃からテクニシャンとして知られ、中学２年生時の03年には、日本サッカー協会が発足させた『JFAエリートプログラム』の一期生として名を連ねた。だが「能力では兄・理大を凌ぐ」と言われ続けてトップ入りを果たした逸材は、ポジション争いを制することができず、3年間、一度もトップの公式戦の舞台に立つことはできない中で、ギラヴァンツ北九州への『移籍』を決意する。「試合に出られるならどこでもいい。子供の頃から慣れ親しんだガンバを離れる寂しさはあるけど、プロサッカー選手として、勝負しなければいけない時が来ている」と自分に言い聞かせるように選んだ、新たな道だった。

その旅立ちにあたって、かつて彼から聞いた言葉が蘇る。初めてベンチ入りこそ果たしたものの、結局出場機会を与えられないまま時が流れた昨年10月のこと。「自分のイメージに近い理想の選手、目指す選手はいますか？」と尋ねると、彼は少し考えたあと、ポツリと口にした。

「誰にというよりは、俺らしい俺になりたい。」

イメージするプレーをそのままピッチで体現できる自分。自分の持つ技術、才能をチームのために存分に発揮できる自分。ジュニアユース、ユースと、そうしてチームの中心選手として攻撃を組み立て、存在感を示して来た『自分』を取り戻すことが、おそらく北九州での最初の仕事になることだろう。そして、本当の意味で彼が『俺らしい俺』を取り戻した時、間違いなく安田は北九州の飛躍を大きく支える存在になっているに違いない。

以上

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＜2011シーズンの幕開け！＞
■FUJI XEROX SUPER CUP 2011
2月26日（土）13：35／日産ス
名古屋 vs 鹿島

■NEXT GENERATION MATCH
2月26日（土）10：40キックオフ（予定）／日産ス
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※この試合はFUJI XEROX SUPER CUP 2011のチケットで観戦できます。
★チケット好評発売中!


2011.02.10 Reported by 高村美砂