12月29日(水) 第90回天皇杯準決勝
清水 3 - 0 G大阪 (13:06/エコパ/14,179人)
得点者:19' ヨンセン(清水)、28' 兵働昭弘(清水)、61' ヨンセン(清水)
チケット情報 |天皇杯特集
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G大阪が目指した前人未踏の『天皇杯3連覇』の夢は、準決勝・清水戦で夢と潰えたー
苦しい戦いだった。出場停止のMF遠藤保仁に加え、DF中澤聡太とDF加地亮がケガで離脱。浦和戦後、風邪で体調を崩したDF下平匠が練習に戻ったのは試合前日28日のことだ。それでも、今大会が始まった時から持ち続けてきた高いモチベーションを落とす事なく、たった一つの目標である『勝利』をチーム一丸となって目指したG大阪だったが、スタートからいつものような連動性は見られず、苦しい戦いを強いられた。
特に、前半のうちに清水に2点を先行されたことは、誤算だったと言えるだろう。立ち上がりこそ互角に試合を進めが、10分過ぎから清水の攻撃を受ける回数が増える。FWヨンセンを軸にしたポストプレーを気にしてか、ラインもやや低めになり、ボールを奪ってもなかなか効果的に前線にボールを運べない。「ガンバは得点力を押し出して戦っている訳ではなくて、中盤をどうコントロールするかをまず考えた上で得点力というものがある。そういう意味では今日は攻撃のための中盤の構成が出来なかった」と振り返ったのは西野朗監督だが、実際、ラインが下がり気味になり、全体がコンパクトに保てなかったことが、攻撃の迫力を欠いた要因の1つだと言えるだろう。
その中で、清水に許した2失点。このまさかの展開に西野監督は早々に動き、「戦況からして、ハーフタイムまで待つことは考えず早めにスイッチしてアグレッシブなシフトを組みたい」という狙いから、37分という早い時間帯にDF下平匠に代えてFW宇佐美貴史を投入。これに伴って、右サイドバックにMF武井択也を動かすなどして、全体のポジションを修正した上で、改めて『攻撃』への意思統一を図る。
だが、ゴールが遠い。後半も立ち上がりから攻撃の意欲こそ感じられるものの、フィニッシュに繋がるようなシーンは少なく、立ち上がりの時間帯に再三にわたって手にしたコーナーキックからのチャンスも、ものにできない。60分にはMF二川孝広に代えてMF佐々木勇人を投入。この天皇杯で何度もチームのピンチを救い、勝利に貢献して来たMF佐々木に攻撃のアクセントを期待したが、清水も2点を先行している心理的な余裕があったのだろう。集中力の感じられる守備力は綻びを見せることなく、佐々木が得意とするドリブル突破も思うように仕掛けられない。しかも、前がかりの戦いにならざるを得ない中で、逆にカウンターから清水に追加点を許し、0-3とされてしまう。
その後、70分にFWイ・グノに代えてFW平井将生を投入した中では、その平井がピッチに立った2分後に、DF安田理大のグラウンダーのクロスに合わせ、右足のアウトサイドで放ったシュートが右ポストを叩くといった惜しいシーンも見られたが、決定的なシーンはそれ以上に見出すことが出来ず、0-3のまま試合終了。今季のJ1リーグでは最多となる65ゴールを叩きだしたG大阪が、まさかの無得点で今季の戦いを終えることに。結果、3年連続の元日・決勝の舞台にもたどり着くことが出来なかった。
以上
2010.12.29 Reported by 高村美砂
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