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【第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京】F東京側プレビュー:トーキョー劇場開演の予感…国立決戦は諦めの悪さで勝つ!?(10.12.29)

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12月29日(水)第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京(15:00KICK OFF/国立)
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F東京は、劇的な勝利で福岡を下してクラブ史上3度目の準決勝進出を果たした。次の相手は鹿島。今シーズンのリーグ戦は4位に終わったものの、品位と風格を備えたチームだ。3連覇を成し遂げた彼らをターゲットに、今シーズンのJリーグが展開されたといっても過言ではない。

今季リーグ16位のチームが鹿島を破るのは容易ではない。勝利は、2年前のホームゲームまで遡る。サイドを起点に打ち合いを制した。鹿島はメンバーの入れ替わりがあったものの、機能性の高いシステムはそれほど当時から変わっていない。狙いを持った戦いができれば、勝利の可能性は決して0とは断言できない。

まず、中盤の攻防が大切になる。鹿島の中盤はボックス型。攻撃的な位置にいるMFはやや中央に絞り、ボールの動きに合わせてそこからサポートする位置へと動き出す。セカンドボールや、こぼれ球が転がる中央には人数が常にいる状態を保っている。そこでの攻防をまず制すことが大切だ。激しい当たりでボールを奪い取り、そこからサイドに展開したい。F東京は梶山陽平を一列上げて、徳永悠平を中盤に加えてその争いに備える格好だ。
また、FWでの先発出場が予想される鈴木達也は大きな役割を担うことになる。準々決勝の福岡戦で途中出場を果たした鈴木は、「DFラインからのボールでも効果的に引っ張れた」と話す。彼のフリーランニングは横幅だけでなく、相手を縦に広げる効果がある。鹿島が作る中盤の密集を広げることでセカンドボールの奪取率を高めたい。

そして、その先にはサイドでの争いが待っている。前掲のとおり、鹿島の中盤は中央寄りにスタートポジションを取っている。サイドに素早く展開できれば、そこで数的同数または数的優位を作ることができる。ただ、彼らの切り替えの速さはJリーグの中でもトップクラス。攻守が入れ替わった瞬間、プレスバックして守備へと走る。手数を多く踏んでいる時間は短い。
左サイドに入るリカルジーニョは独力で、そして右サイドでは数的優位を作って崩したい。「カジくんに預けて縦に抜け出したい。その回数を増やしていきたい」と、椋原健太。ボールをキープする梶山を追い越して椋原が飛び出す形を作りたいところだ。しかし、サッカーは点を競うボールゲーム。当たり前のことだが、試合の主導権を握っても、得点を奪って失点を防がなければ、勝利はない。ゴール前では身体を張って1点を奪いあうしかない。

「1年でJ1へ復帰するためにも今から、そして今年なら天皇杯でその気持ちを見せなければいけない。過信ではなく自信をつけたい」(米本拓司)
「とにかく結果で示すしかない。何か言葉で言うよりも今は結果で示したい」(徳永)
セカンドボールも、ゴール近くでボールが転がってくるのも、気持ちの強い選手に不思議と集まる。準々決勝のアディショナルタイムに石川直宏の前でボールが跳ねたように諦めなければ、鹿島を相手にしても勝負はできる。あいにく今のF東京の諦めの悪さは、一本筋が通っている。トーキョー劇場の開演もあるかもしれない。

試合は、明日15時、“ホーム”国立霞ヶ丘競技場でキックオフする。

以上

2010.12.28 Reported by 馬場康平
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