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【北九州:新監督就任会見】三浦泰年監督らのコメント(10.12.07)

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来季から北九州の監督を務める三浦泰年新監督の就任記者会見が12月7日(火)、北九州市内で行われ、三浦氏は「自分自身も成長させながら、チームも成長させていきたい」と抱負を述べ、横手敏夫社長は「J2でしっかり戦えるチームづくりを」と期待を込めた。

会見でのコメントは次の通り。

●横手敏夫社長:
「本日は寒い中、お忙しい中、新監督就任の会見にお集まりいただいてありがとうございます。このたび与那城監督の後任に三浦泰年氏を新監督に選びまして、来年以降、指揮を執っていただくということにいたしました。振り返ってみますと今季の北九州の成績は言うまでもなく1勝23敗、12引き分けでダントツの最下位でした。数々のワースト記録を更新した惨憺たる状況でした。三浦新監督におかれましては来年以降、向こう3年間、指揮を執っていただいて、この3年間でJ2でしっかり戦えるチーム作りをやっていただきたいと思っています。5年後には小倉駅北口に新スタジアムができるわけですから、それまでにはJ2で十分に戦えるチーム、J1を狙えるチーム作りをしていこうという目標を掲げています。
三浦監督もすでに原GMとともに新しいチーム編成に取りかかっています。明日、あさって、セレクションが行われますが、それにも立ち会うということであります。いずれにしましても、私どもは三浦新監督のもとで、本城で勝って勝って、勝ち続けて、あのスタジアムを歓喜の渦に巻き込みたいという抱負を持っています。それによって地元の市民の方々、ファン、サポーターの期待に応えたいと思います。来年は熱い熱い試合をしますので、マスコミの方々もこれに懲りずによろしくお願いします」

Q:人選のポイントと期待していることは何か?
「監督の人選にあたっては育てながら勝つという育成型の監督を望んでいて、それにぴったりの人材だと思います。本でもよく分かるが、華やかではなく苦労人。挫折も経験している。逆境にも強い。言いたいことはしっかりと言う。それでも相手の気持ちも分かる。素晴らしい指導者としての素質がある。十分に期待に応える指揮をしてくれるものと思います。石の上にも三年という言葉がある。何事にも成し遂げるには一定の期間がいる。運命を託します。私やGMは全面的に支える。素晴らしいチームを作っていきたいと思います」

●三浦泰年新監督:
「ただいま横手社長のほうから紹介いただいた三浦泰年です。このような記者会見を開いていただき、非常にうれしく思っています。魅力ある仕事だと思っています。この北九州でサッカーの魅力を数多くのひとに知ってもらう、そして僕にとっては5年ぶりのJリーグの舞台ですので、思いっきり自分の知っていることを全て出し切れるように毎日選手と、またスタッフと、またサポーターと、北九州を大きく成長させたいと思っています。

この北九州というのは非常にポテンシャルの高い街だと感じています。そういう中でサッカーを通してサッカーの魅力を伝え、社会、地域に貢献できるような大きなクラブにしていける、その中で自分が監督を任せていただき、自分にできることを注入していきたいなと思います。来たばかりで、まだ監督の経験のない僕が大きなことを伝えることはこの時点ではできませんが、日々、自分自身も成長していきながら、このクラブも成長させることができればいいなと思っています。どのくらいの時間がかかるかは分かりませんけれど、なるべく、スピードをもって大きな力で北九州を押して行ければいいなと思っています。

みなさんの協力がなければ目標は達成できないと思っていますので、これからもギラヴァンツ北九州をよろしくお願いします」

Q:今の気持ちは?
「自分にとっては大きな仕事を受けたなと。そういう中で身が引き締まるそういう思いでいます。そういう中でもいろんな期待感を持ちながら、ファーストキャリアという中ではいい仕事を受けたなという気持ちでいます」

Q:初のJリーグ監督になるが、どういうチームを作りたいか?
「選手全員がいつもトレーニングからモチベーションを持って取り組むことのできるそういうリーダーになりたい。選手たちがいつでもやりきったなと、サッカーって魅力があり楽しいなと、選手自身が思えるような、そういう中でのリーダーで存在したいと思っています」

Q:目指すサッカー像は?
「ギラヴァンツ北九州のサッカーのスタイルを作っていきたいと思っています。まだグラウンドに立ったわけではないし、残念ながら自分がボールは蹴れないですから、選手たちと目指すスタイルというものを追求していきたい。ただ5年間、いろんなサッカーに触れて、また海外のサッカー、国内のサッカーを観ることで、理想であったり、目指すべきサッカーであったりを持っていますので、それと現実とをしっかりミックスしながら、ギラヴァンツ北九州らしいサッカーというのをやっていきたい。それが一緒に仕事をすることによって見えてきたら、サッカーというのを話ができればいいなと思います」

Q:理想のサッカーとは?
「いいサッカーというのはボールを回してポゼッションをして、それだけではない。最終的に勝つ、すべてに勝るというのがいいサッカー。ただそこに行き着くには時間がかかると思いますので、ボールを大事にできるサッカーを目指しながら、最終的にはゴールへ向かう、得点をする。そういう確率が高くなる。しっかりゴールを守る。そういう根本的なことではありますが、そういうところを目指していきたいと思います」

Q:今年の結果をどう見ているか?
「結果というものは、戦えば、勝つか負けるか引き分けるわけで、結果1勝ということであるが、悲観する必要はないと思います。地域リーグ、JFL、厳しい狭い門の中を勝ち抜いて昇格したわけですから、1年目の結果としてどうしても自信を失ってしまいがちですが、もう一度みんなに自信を取り戻してもらいたいと思っています。12分というのを勝ちというところに持って来れれば、またみなさんの納得するような結果だったと思いますので、ある意味紙一重。ただ紙一重という差が大きいというのが、いろいろその差を感じているので、克服するべきなのかなと思います」

Q:北九州という土地についてどう思っているか?
「アビスパ福岡でもプレーさせて貰って、北九州も近いですし知らない地とは思わないなと思っています。生意気なようですが、北九州というところは以前、環境汚染ということがあっていろんな意味で苦労した。そういうのを克服して環境ということへの理解やエコへの体制も非常に進んでいるというのを聞きますので、北九州全体でサッカーを通して盛り上がるのではないかなと思います。そういう意味でギラヴァンツ北九州の役割は大きなものなのではないかなと思います」

Q:福岡がJ1に昇格したが、北九州としても負けられないのでは?
「アビスパも僕が北九州に来るのであればJ1に上がってよかったなと思ってるんじゃないんですかね。直接、対決することがなくなりましたから。楽しみが減ってしまいましたが、彼らが成し遂げた快挙、粘り強いチーム作りを自分たちも見習って、いまいるアビスパの位置に近づいていきたいと思います」

Q:育てて勝つチームを作るという期待がかかっているがどう受け止めているか?
「まだ監督業をスタートしたわけではないので、大風呂敷を広げることはできないなと思っています。ただ期待以上のものを残していきたいと思っています」

Q:サポーターに向けてのコメントはありますか?
「一緒にともに戦って、ギラヴァンツ北九州を大きなクラブにしていきたいと思います。サポートがなければそれに近づくことはできない。ぜひ声援をよろしくお願いします」

Q:今季はサポーターからも厳しい声もかかっていましたがどう思っているか?
「チームを編成していって、サッカーというものを伝えていきたいが、例えばこの選手たち、またはベンチ、またはクラブ全体が覚悟を決めてきたなというところや、サッカーという仕事に命を賭けてる。命を賭けてるとは大袈裟かもしれないが、賭けてきているなと思えるような。サポーターはどこでも感情をおもてに出していいのがサッカーだと思う。行き過ぎると悪いサポーターになるので、発信していくサポーターも、温かく見守ってくれるサポーターも、それも全てギラヴァンツ北九州にとっていいサポーターだと思って、チームを作っていきたい。そのためには僕自身も中途半端な気持ちで仕事をしてはいけないし、選手たちも一日一日をかけてやってほしいなと思います。トレーニングから真剣に100パーセントを出し切るようなところを観て欲しいなと思います。どうしても見えるところは試合であり、公式戦の結果がどうしても取り上げられる傾向にありますが、トレーニングから取り組んで、試合を行いたい。結果だけで判断しないで、中身も観て欲しいなと思います」

Q:三浦知良選手と対戦する気持ちは?
「カズは弟でありサッカー人として尊敬する男だと思っています。今回の件でも監督就任という要請を受け、カズにも電話で連絡しました。弟も喜んでくれました。対決ということをやると、選手時代であれば兄弟対決でよかったかもしれないが、監督と選手という関係であるとなかなか対決と呼べるのかどうかと疑問ではあるが、もし、そういうことでJリーグが、またJ2リーグが盛り上がるんであれば、大いに期待して貰いたいし、また逆にJリーグはここまで20年間非常に急ピッチで成長してきた。そこで三浦兄弟が選手として少しでも力になれたのかなと思う反面、これからの20年というのはJリーグにとっても非常厳しいどちらに向いていくのかという過渡期。三浦兄弟が何か日本のサッカーの発展のために貢献できればうれしいなと思っています。その中心として、僕は北九州という地から日本のサッカーに貢献できればと思っています」

Q:3年間でどのように成長させたいか?
「育てながら勝つというのは矛盾している言葉のように思われるかもしれないが、これを実行に移すには、いまあるアカデミー、ユースチーム、ジュニアユースチーム。もちろん若いチームですからU-13のところがセレクションでやっと獲得できると聞いている。彼らが5年後、6年後、トップチームに上がれるようなアカデミーの組織作りにも自分が携わることができればなと思っています。育成クラブとなると若い選手を育てるように聞こえるが、僕自身38歳まで選手でやってきたしその年でも成長できる。ベテランも育てるべき伸びしろを持っている。自分の選手キャリア、海外で勉強したことをうまくベテランの成長にも繋げていきたいし、もちろん若い選手の育成というのも、才能がありながら伸び悩んでいる選手を再生してしっかりとしたプロ選手を育てたい」

Q:具体的な目標はあるか?
「数字というのを述べていくのは後々、ずばり言えるときが来たら言いたいと思う。のんびり3年間時間があるからやるというのはしない。例えば16位でいいとか、そうは思わない。12位でいいとか思わない。皆さんが思うところ以上のものをしたい。ある順位、期待する順位に持っていく仕事ができればなと思う。最初から17でいい16でいいなどと思ってはやらない。一つでも上の順位を目指してやっていきたい」

Q:アビスパ福岡・篠田監督からは話を聞いたか?
「昇格の2日後に篠田監督から来た。昇格の日に連絡できなくてすみませんと言っていた。J1、J2に分かれたことで、いつでもトレーニングマッチをしたりして、お互いの力を高めていこうという話をした」

Q:選手たちに示したいものは?
「たくさんのことを伝えていかなければいけない。それを伝えるだけじゃなくて、伝わらないといけない。足りないことを教えるのではなく、どちらかというと彼らのいいところを見てあげて、悪いところは目をつむることもしたいが、グラウンドに立ったらするかどうかは分からないが、出し切れないものが多いのであれば、それが出せるようなアプローチの仕方をしていきたい。これを経験したからこれをやれというのではなく、彼らに合うコーチングをして、彼らのためのヒントを出していきたい。ただこれは記者会見で言っていることであって、実際にグラウンドに立ったら別ですけどね」

●原憲一ゼネラルマネージャー:
「3年契約を結んだ。複数年契約を結んだ根拠というのは育てながら勝つという、チームのコンセプト。クラブが望んでいることにマッチするかが大事。与那城ジョージ監督には2段階の昇格をしていただいた。今後、Jリーグは早晩22クラブに移る。その中でこの町の唯一のプロクラブをしっかりと戦えるクラブにするためには基盤作りという中では大事な期間になる、1年間たってみたら選手がこれだけ個人として成長し、チームとして成熟しているというのを3年間のスパンで応えられるというのを探す中で三浦泰年新監督に出会い、3年契約させていただいた。チームの望んでいることを託す時間として3年間です」

Q:三浦新監督を選んだ決め手は?
「三浦さん以外にも数名の方と接触をさせていただいた。お会いしたときにいろいろなサッカー観を聞かせていただいた。私がサッカーに関わっている中で、育てること、伝えることのベースはパッション、情熱であって、コミュニケーション力と、コーチングを受ける方のリスペクトが生まれるということを考えて選んだ。選手時代の熱さとは変わった質の、プロを目指す選手を育成する、また世界基準、ハイレベルのヨーロッパリーグの試合を学ばれているし、自分自身の研鑽に励んでいる姿勢そのものが選手に伝える姿勢になり、この人だったらついていけると選手たちが思える、そういう視点で新監督に行き着いた」

以上
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