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【2010Jリーグアウォーズ】大東和美Jリーグチェアマン コメント (10.12.06)

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●大東和美Jリーグチェアマン

「皆さま、こんばんは。2010Jリーグアウォーズにようこそお越しいただきました。
本日は高円宮妃殿下にもご臨席賜りました。誠にありがとうございます。

シーズンを締めくくるJリーグアウォーズを、多くの皆さまと過ごせることを心より嬉しく思います。

18年目のJリーグを振り返ると、FIFAワールドカップ南アフリカ大会での日本代表選手たちの活躍によってサッカー界全体が活性化されたことが、Jリーグ全体へ良い形で波及された1年だったといえます。彼らは皆Jクラブ所属またはJクラブ出身者です。彼らの活躍により、Jリーグの選手たちはより世界を意識してプレーをし、多くのプレーヤーがJから世界の舞台へと羽ばたきました。

J1リーグ戦では、名古屋グランパスがリーグ戦初優勝を飾りました。優勝が決まった試合を現地で観戦し、2つのことを強く感じました。まず、名古屋グランパスのシーズンを通した安定した戦いぶり。1ステージ制では初めて最終戦を待たずに優勝を決めたことは、今シーズンの名古屋グランパスが際立った力を発揮したことを証明しています。もう一つ。この試合は湘南ベルマーレのホームゲームでしたが、優勝が決まった瞬間、湘南ベルマーレサポーターから名古屋グランパスを称賛するコールが起こりました。それを受け、ストイコビッチ監督以下、名古屋の選手たちが湘南サポーターに挨拶をし、名古屋サポーターから湘南を激励するようなエールも起こりました。これこそ、スポーツマンシップだと強く感銘を受けたことをよく覚えています。

J2リーグ戦では、柏レイソルが昨年のJ2降格から見事にチームを立て直して優勝を勝ち取りました。来シーズンはJ1の舞台で再び活躍してくれることを期待しています。

また、Jリーグヤマザキナビスコカップではジュビロ磐田が名門復活の優勝を遂げました。延長戦の末のあの劇的な優勝は、多くのサッカーファンの感動を呼びました。

Jリーグは今年、Jクラブの存在を問われる様々な問題に直面してきました。Jリーグとはどのような存在であるべきなのか、地域にとってJクラブはどう貢献していくべきか、我々は今一度Jリーグの理念に立ち返り、Jリーグが社会に無くてはならない存在であるために、今まで以上の努力を重ねていきます。

本日は、今シーズンJリーグで活躍した、栄えある賞の受賞者が決定します。
お集まり下さった皆さまと、来シーズンへの期待に胸をふくらませながら、受賞者を心から讃えたいと思います。

最後になりましたが、シーズンを通じてJリーグを支えていただいたスポンサー、パートナーの皆さま、声を枯らして応援して下さった全国のファン・サポーターの皆さま、Jリーグの報道にご協力下さいましたメディアの皆さま、そして多くの関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます」

以上
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